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ジスロマック(一般名:アジスロマイシン水和物)とは、“マクロライド系抗菌剤”と呼ばれる抗菌薬の仲間です。感染症を引き起こす細菌がタンパク質を作るはたらきを抑えることで細胞の増殖を阻止し、最終的に殺菌するはたらきがあります。ジスロマックには錠剤や点滴静注薬のほか、水に溶かして飲むドライシロップなどがあり、そのほかに小児向けに粉薬やカプセルなどもあります。
またジェネリック薬品として、アジスロマイシン錠などが販売されています。
ジスロマックはブドウ球菌属やレンサ球菌属、肺炎球菌などさまざまな細菌によって生じた病気に対して処方されます。
ジスロマックは効果を示す細菌と、そうでない細菌があります。そのため数日間使用しても効果が現れない場合には、医師の判断で治療薬の変更が検討されることもあります。
ただし個人の判断で使用を中止してしまうと、薬に耐性を持った細菌による症状が現れる恐れもあるため、医師の指示に従って使用を継続するようにしましょう。
ジスロマックの錠剤は1日1回、コップ一杯の水やぬるま湯で飲むことが一般的です。用量は病気の種類などによっても異なり、一般的には成人の場合1日500mgを合計3日間継続して使用します。
ただし、尿道炎や子宮頸管炎の場合には1日1,000mg、骨盤内炎症性疾患の場合には点滴静注薬による治療を行った後、1日250mg程度の使用となることが一般的です。
点滴静注薬の場合、医療機関で投与されます。成人の場合、1日1回500mgを2時間かけて点滴するのが一般的です。
ただし、使用量や使用回数は医師の判断によって異なる場合もあります。
以下のような方の場合、ジスロマックの使用を慎重に検討する必要があります。該当する可能性のある方は、事前に医師に伝えるようにしましょう。
ジスロマックの成分に過敏症を持っている方は、ジスロマックの使用ができません。当てはまる方は、事前に医師に伝えておきましょう。
ジスロマックは飲み合わせの悪い薬もあります。現在何らかの治療薬を使用している場合には、必ず医師や薬剤師に使用している治療薬を伝えておきましょう。
ジスロマックの使用中は、まれに以下のような重篤な症状が現れることもあります。このような症状が現れた場合、速やかに医療機関の受診を検討しましょう。
また、使用中は血液検査などの数値に変化が生じる場合があります。医師の指示に従い、定期的な経過観察を受けるようにしましょう。
冷や汗が出る、意識を失う、蕁麻疹などの症状がみられます。
関節の痛み、全身に赤い斑点や水ぶくれが生じることがあります。
高熱・目の充血・口内炎・発疹などが生じます。
高熱、皮膚が赤くなり、小さなできものが生じるなどの症状が現れます。
体のだるさや首・腋の下などのリンパ節の腫れ、皮膚の発疹などが生じます。
体のだるさ、白目や皮膚が黄色くなる、吐き気、食欲の低下などの症状が現れます。
体のだるさ、白目や皮膚が黄色くなる、吐き気、かゆみ、尿が褐色になるなどの症状が現れます。
白目や皮膚が黄色くなる、尿が褐色になるなどの症状が現れます。
白目や皮膚が黄色くなり、手が羽ばたくように震えることがあります。
体のだるさ、むくみ、疲れやすさ、意識の低下などの症状が現れます。
嘔吐やむかつき、腹痛、下痢、血便などの症状が現れます。
強い腹痛や下痢、血便などの症状がみられることがあります。
発熱や痰を伴わない咳、息苦しさなどが生じる場合があります。
発熱や痰のない咳、息切れなどがみられます。
時に動悸が生じたり、気を失ったりすることがあります。
息切れや動悸、脈が早くなる、意識がなくなるなどの症状がみられます。
発熱や喉の痛みなどがみられます。
鼻血や歯肉からの出血、青あざができやすくなるなどの症状が現れます。
体の力が抜け、手足のしびれやこわばりなどがみられることがあります。