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2022.07.28
#内科 #対象疾患

セレコキシブ

セレコキシブとは

セレコキシブとは、主に整形外科領域の病気や、手術後、外傷後、抜糸後に使う消炎鎮痛薬です。炎症や痛みの原因となるプロスタグランジンという物質の産生を防ぐことで、炎症や痛み、腫れなどを緩和する効果が期待できます。

消炎鎮痛薬といえば“ロキソニン”がよく知られています。ロキソニンとセレコキシブは、同じプロスタグランジンのもととなる酵素(COX)を阻害することによって炎症や痛みを和らげます。しかし、セレコキシブはCOXの中でも炎症や痛みに関連するCOX-2のみを選択的に阻害するため、ロキソニンで起こり得る胃の荒れなどの副作用を抑えることが期待できます。

セレコックス錠のジェネリック医薬品であり、セレコキシブ錠100mg、200mgがさまざまなメーカーから製造販売されています。

セレコキシブが処方される病気・目的とは?

セレコキシブが処方されるのは、主に以下のような病気や状況のときです。

  • 関節リウマチ
  • 変形性関節症
  • 腰痛症
  • 肩関節周囲炎
  • 頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)(首、肩関節、腕などのこり、痛み、しびれ)
  • 腱・腱鞘炎
  • 手術後、外傷後、抜歯後の消炎・鎮痛の目的

など

セレコキシブの使用方法とは?

セレコキシブは、用途によって使い方が異なります。

関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頚肩腕症候群、腱・腱鞘炎

成人の場合、1回100~200mgを1日2回、朝・夕食後に服用します。

手術後、外傷後、抜歯後の消炎・鎮痛

成人の場合、初回は400mg、2回目以降は1回200mgを1日2回服用し、服用間隔は6時間以上あけることとされています。

また、頓用(必要に応じて服用する)時も、初回400mg、必要に応じて以降は200mgを6時間以上あけて服用し、服用回数の上限は1日2回までとされています。

セレコキシブの使用に注意が必要な人とは?

セレコキシブでは、以下のような方の使用に注意が必要、または使用できないことがあります。気になることがある場合は、事前に医師や薬剤師などに相談するようにしましょう。

セレコキシブの使用に注意が必要な人

  • 心血管系の病気やその既往歴がある人
  • 心機能障害がある人
  • 高血圧症の人
  • 消化性潰瘍(しょうかせいかいよう)の既往歴がある人
  • 非ステロイド性消炎・鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍がある人で、ミソプロストールによる治療が行われており、セレコキシブの長期投与が必要な場合
  • 気管支喘息がある人
  • 肝障害やその既往歴がある人
  • 腎障害やその既往歴がある人
  • 高齢者
  • 妊婦(妊娠末期以外)、妊娠している可能性のある人
  • 授乳中の人
  • 小児

など

セレコキシブの使用ができない人

  • セレコキシブの成分やスルホンアミドに対して過敏症の既往歴がある人
  • アスピリン喘息やその既往歴がある人
  • 消化性潰瘍がある人
  • 重篤な肝障害がある人
  • 重篤な腎障害がある人
  • 重篤な心機能不全がある人
  • 冠動脈バイパス再建術の周術期の人
  • 妊娠末期の人

など

セレコキシブと飲み合わせの悪い薬や食品はある?

セレコキシブでは、以下の薬や食品との組み合わせが悪いとされています。

以下の薬との併用には注意が必要とされています。このような薬を服用している場合は、事前に医師や看護師に相談するようにしましょう。

  • ACE阻害薬(エナラプリルマレイン酸塩、イミダプリル塩酸塩、テモカプリル塩酸塩など):併用注意
  • アンジオテンシンII受容体拮抗薬(カンデサルタンシレキセチル、バルサルタン、ロサルタンカリウムなど):併用注意

これらの薬の降圧効果が弱まる可能性があります。

  • フロセミド:併用注意
  • チアジド系利尿剤:併用注意
  • トリクロルメチアジド:併用注意
  • ヒドロクロロチアジド:併用注意

ナトリウムの排泄作用が低下する恐れがあります。

  • アスピリン:併用注意

消化性潰瘍や消化管出血などの発生率が高くなることがあります。

  • 抗血小板薬(クロピドグレルなど):併用注意

消化管出血の発生率が高くなるとされています。

以上の薬が全てではありません。詳細については添付文書または医師に確認するようにしましょう。

セレコキシブの使用中に注意したい症状

セレコキシブの服用中に、以下のような症状が現れることがあります。服用を止めたり、適切な処置が必要となったりする場合もあるため、気になる症状が現れた場合は医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

重大な症状

いずれも頻度は不明ですが、重大な症状として以下のような症状が生じる可能性があります。服用中止や適切な処置が必要になるため、速やかな受診を検討するとよいでしょう。

ショック、アナフィラキシー(重篤なアレルギー反応)

呼吸困難、血管浮腫(皮膚や粘膜の腫れ)、気管支けいれんなどの症状がみられることがあります。

消化器の異常(消化性潰瘍、消化管出血、消化管穿孔)

吐血や下血などの症状がみられることがあります。

心筋梗塞、脳卒中

突然の胸の痛みや激しい頭痛、体の片側の麻痺やしびれなどの症状がみられることがあります。

心不全、うっ血性心不全

息切れや疲れやすさ、足のむくみ、急な体重増加、咳とピンク色の痰などの症状がみられることがあります。

肝臓の異常(肝炎、肝機能障害、肝不全、黄疸)

肝臓の異常が急激に起こったり、病状がある程度進行したりすると倦怠感が現れることがあるため、自覚症状がある場合は注意が必要です。

その他の症状

いずれも頻度は不明ですが、以下のような症状が生じることもあります。

倦怠感、口の渇き、むくみ、悪寒、疲労、ほてり、体重増加、インフルエンザ様疾患(38℃以上の高熱と鼻や喉の症状がある)、頭痛、浮動性めまい(ふらつきなど)、味覚異常、酩酊感、感覚の低下、意識レベルの低下、不眠症、睡眠障害、錯乱状態、不安、幻覚、筋緊張亢進、無嗅覚などが生じることがあります。

気になる症状がある場合は、受診を検討するとよいでしょう。また、ここにある症状が全てではありません。詳細な効果や副作用については、医師や薬剤師のほか、薬の添付文書を確認するとよいでしょう。