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2022.07.22
#泌尿器科 #対象疾患

バイアグラ

バイアグラとは

バイアグラとは、勃起不全(ED:勃起障害)に対して使う薬です。勃起の仕組み(後述)に直接はたらきかけることによって勃起しやすくする効果が期待できます。薬にはバイアグラ錠25mg、50mg、ODフィルム25mg、50mgが、ジェネリック医薬品にはシルデナフィル錠、OD錠などがあり、さまざまなメーカーから製造販売されています。

勃起の仕組み

勃起は主に性的な興奮によって起こります。男性が性的な刺激を受けると、勃起に関わる神経から特殊な物質が出て、陰茎海綿体に信号を送ります。この信号によって陰茎海綿体に血液が流れ込み、血液が充満することで勃起が起こるのです。

バイアグラは陰茎海綿体の筋肉を緩め、血流量を増加させることで、勃起とその維持につながるとされています。

バイアグラが処方される病気とは?

バイアグラが処方されるのは、主に以下のような病気のときです。

  • 勃起不全*

*勃起不全とは、性行為を満足に行うために必要な勃起が十分に得られない、もしくは勃起した状態を維持できない状態が持続・再発することです。「たまに勃起しないことがある」 「勃起できないのではないかと不安に思うことがある」など、本人が勃起に満足していない場合も勃起不全であるといえます。

バイアグラの使用方法とは?

錠剤、ODフィルムともに、成人の場合は1日1回25mg~50mgを性行為の約1時間前に服用します。食事と共に服用すると、効果が現れるのが遅れることがあるため、空腹時に服用したほうがよいとされています。また、服用間隔は24時間以上開ける必要があります。

ODフィルムとは、口の中で溶かして飲み込むことができる薄いフィルム状の薬のことで、水なしでも服用が可能です。

バイアグラの使用に注意が必要な人とは?

バイアグラは以下のような方では使用に注意が必要、または使用できないことがあります。気になることがある場合は、事前に医師や薬剤師などに相談するようにしましょう。

バイアグラの使用に注意が必要な人

  • 脳梗塞(のうこうそく)、脳出血、心筋梗塞の既往歴が最近6か月以前にある人
  • 鎌状赤血球性貧血、多発性骨髄腫、白血病などのある人
  • PDE5阻害薬やほかの勃起不全治療薬を使っている人
  • 出血性疾患や消化性潰瘍(しょうかせいかいよう)がある人
  • 多系統萎縮症(シャイドレーガー症候群など)の人
  • 重度の腎障害がある人
  • 肝機能障害がある人
  • 高齢者

など

バイアグラの使用ができない人

  • バイアグラの成分に対して過敏症の既往歴がある人
  • 硝酸剤や一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルなど)を使用中の人
  • 心血管系障害があるなど、性行為が不適当と考えられる人
  • 重度の肝機能障害がある人
  • 低血圧の人
  • 治療による管理がなされていない高血圧の人
  • 脳梗塞、脳出血、心筋梗塞の既往歴が最近6か月以内にある人
  • 網膜色素変性症の人
  • アミオダロン塩酸塩(経口剤)を使用中の人
  • 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)を使用中の人

など

バイアグラと飲み合わせが悪い薬や食品はある?

バイアグラは、以下の薬や食品との組み合わせが悪いとされています。

以下の薬との併用が禁止されています。

  • 硝酸剤およびNO供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルなど)

降圧作用が強くなることがあります。

  • sGC刺激剤(リオシグアト(アデムパス))

低血圧に陥ることがあります。

  • アミオダロン塩酸塩(アンカロンの経口剤)

QTc延長作用(心臓への影響)が強くなる恐れがあるとされています。

以下の薬は併用に注意が必要です。

  • 降圧剤
  • α遮断剤
  • カルペリチド

降圧作用が強くなることがあります。

  • チトクロームP450 3A4阻害薬(リトナビル、ダルナビル、エリスロマイシン、シメチジン、ケトコナゾール、イトラコナゾールなど)

バイアグラの血中濃度が高くなることがあります。

  • チトクロームP450 3A4誘導薬(ボセンタン、リファンピシンなど)

バイアグラの血中濃度が低くなることがあるとされています。

バイアグラの使用中に注意したい症状

バイアグラの使用中に、以下のような症状が現れることがあります。服用をやめたり、適切な処置が必要となったりする場合もあるため、気になる症状が現れた場合は医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

比較的よく起こる症状

5.78%の頻度で血管拡張(ほてり、潮紅)、3.87%の頻度で頭痛が起こることがあるため、長く続く場合などは受診を検討するとよいでしょう。

まれな症状

0.1~1%未満の頻度で胸の痛み、動悸、頻脈、めまい、傾眠や昏迷といった意識障害、吐き気、胃腸障害、口の渇き、消化不良、腹痛、鼻炎、関節痛、筋肉痛、発疹(ほっしん)、目の充血、結膜炎、視覚障害、疼痛(とうつう)、熱感などが生じることがあります。

そのほか、0.1%未満の頻度または頻度不明で以下のような症状が現れることがあるため、長く続く場合などは受診を検討するとよいでしょう。

循環器の症状

高血圧、不整脈、不完全右脚ブロック(心臓の電気信号の異常)、むくみ、心筋梗塞、低血圧、失神などが生じることがあります。

精神・神経系の症状

異常感覚(しびれなどの感覚が自発的に起こること)、下肢のけいれん、記憶力低下、興奮、緊張亢進、錯乱(情報を正常に処理できず、会話が成立しなくなるなどすること)、思考異常、神経炎、神経過敏、神経症、不安、不眠症、無気力などが生じることがあります。

消化器の症状

げっぷ、胃炎、胃の不快感、下痢、口唇乾燥、舌障害、腹部膨満、便秘、嘔吐、嚥下障害(えんげしょうがい)などが生じることがあります。

泌尿器・生殖器の症状

陰茎痛、射精障害、朝立ちの延長、半勃起持続、勃起の延長、持続勃起症、尿路感染、前立腺疾患などが生じることがあります。

呼吸器の症状

呼吸障害、鼻づまり、咽頭炎(いんとうえん)、喘息、鼻血、気道感染症、副鼻腔炎(ふくびくうえん)などが生じることがあります。

皮膚の症状

そう痒症(発疹などの異常がなくかゆみが現れる病気)、眼瞼そう痒症、脱毛症、男性型多毛症、発汗、皮膚乾燥、皮膚障害、赤い斑点などが生じることがあります。

感覚器の症状

目の乾燥や痛み、屈折障害(焦点を合わせる能力の異常)、光視症(実際には存在しない光を感じる)、目のかすみ、視力低下、網膜出血、網膜静脈閉塞(もうまくじょうみゃくへいそく)(網膜の静脈が詰まって血液が流れなくなること)、涙の異常、羞明(しゅうめい)(まぶしさ)、突発性難聴、味覚異常、味覚消失などが生じることがあります。

その他

骨の痛み、背部の痛み、肝臓の異常、血液の異常、インフルエンザ症候群、リンパ節症、体重増加、疲労、過敏性反応(アレルギー反応などによるさまざまな症状)、感染症などが生じることがあります。

ここにある症状が全てではありません。詳細な効果や副作用については、医師や薬剤師のほか、薬の添付文書を確認するとよいでしょう。