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2022.07.22
#内科 #対象疾患

レボフロキサシン

レボフロキサシンとは

レボフロキサシン(レボフロキサシン水和物)とは、感染した時に細菌などが増殖するのを邪魔し殺菌するはたらきを持つ薬で、さまざまな感染症や炎症の治療に使われています。

薬のタイプには内服薬(錠剤、細粒)や点滴薬、目薬などがあり、タイプによって適応となる病気が異なることがあります。なかでも代表的なものにはクラビット錠250mg、500mgなどが、ジェネリック医薬品としてはレボフロキサシン錠などがあり、さまざまなメーカーが製造販売しています。

レボフロキサシンが処方される病気・症状とは?

レボフロキサシンが処方されるのは、主に以下のような病気や症状のときです。

  • 皮膚感染症
  • リンパ管・リンパ節炎
  • 慢性膿皮症(毛根を包む毛包部分が炎症する病気)
  • 化膿性炎症を伴うにきび
  • 外傷、熱傷、手術創などの二次感染
  • 乳腺炎
  • 肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)
  • 咽頭(いんとう)喉頭炎(こうとうえん)
  • 扁桃炎
  • 急性気管支炎
  • 肺炎
  • 慢性呼吸器病変の二次感染
  • 膀胱炎
  • 腎盂腎炎(じんうじんえん)
  • 前立腺炎
  • 精巣上体炎(副睾丸炎(ふくこうがんえん)
  • 尿道炎
  • 子宮頸管炎(しきゅうけいかんえん)
  • 胆嚢炎
  • 胆管炎
  • 感染性腸炎
  • 腸チフス
  • パラチフス
  • コレラ
  • バルトリン腺炎
  • 副鼻腔炎(ふくびくうえん

など

レボフロキサシンの使用方法とは?

以下では錠剤、細粒、点滴タイプの使用方法について解説します。

錠剤、細粒の場合

成人の場合は1日1回500mgを服用することが基本となり、病気の種類や症状に応じて適宜減量する場合があります。

また、腸チフスやパラチフスに対しては1日1回500mgを14日間服用し、肺結核やそのほかの結核症に対しては抗結核薬と併用することが原則とされています。

点滴の場合

成人の場合、1日1回500mgを約60分間かけて点滴することが一般的です。

レボフロキサシンの使用に注意が必要な人とは?

内服薬・注射と目薬で異なりますが、レボフロキサシンの内服薬や注射薬では、以下のような方の使用に注意が必要、または使用できないことがあります。気になることがある場合は、事前に医師や薬剤師などに相談するようにしましょう。

レボフロキサシンの使用に注意が必要な人

  • てんかんなどのけいれん性疾患がある、またはその既往歴がある人
  • キノロン系抗菌薬に対して過敏症の既往歴がある人
  • 重篤な心疾患(不整脈、虚血性心疾患など)がある人
  • 重症筋無力症患者
  • 大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)または大動脈解離を合併している人
  • 大動脈瘤または大動脈解離の既往歴、家族歴、リスク因子(マルファン症候群など)のいずれかがある人
  • 腎機能障害がある人
  • 妊婦、妊娠している可能性がある人
  • 授乳中の人
  • 小児
  • 高齢者

など

レボフロキサシンの使用ができない人

  • レボフロキサシン(クラビット)の成分、またはオフロキサシンに対して過敏症の既往歴がある人
  • 妊婦、妊娠している可能性がある人(炭疽などの重篤な病気以外)
  • 小児等(炭疽などの重篤な病気以外)

など

レボフロキサシンと飲み合わせの悪い薬や食品はある?

内服薬、注射薬の場合は以下のような薬との組み合わせに注意が必要とされています。

  • フェニル酢酸系またはプロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛薬(フルルビプロフェンなど)

けいれんを起こす恐れがあります。

  • クマリン系抗凝固薬(ワルファリン)

ワルファリンの作用が増強されることがあります。

  • QT延長を起こす薬(デラマニドなど)

QT延長(心臓が収縮し拡張するまでの時間が長くなること)が起こることがあります。

  • 副腎皮質ホルモン剤(プレドニゾロン、ヒドロコルチゾンなど)の経口薬、注射薬

腱障害のリスクが高まる可能性があります。

  • アルミニウムまたはマグネシウム含有の制酸薬など、鉄剤(水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、硫酸鉄など)

レボフロキサシン(クラビット)の効果が弱くなることがあるため、レボフロキサシン(クラビット)の服用から1~2時間あける必要があるとされています。(内服薬のみ)

レボフロキサシンの使用中に注意したい症状

レボフロキサシンの使用中に注意したい症状は内服薬や注射薬、目薬で異なりますが、特に内服薬や注射薬の場合に以下のような症状が現れることがあります。服用をやめたり、適切な処置が必要となったりする場合もあるため、気になる症状が現れた場合は医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

重大な症状

頻度は不明ですが、重大な症状として以下のようなものが挙げられます。服用中止や適切な処置が必要となるため、急ぎの受診を検討するとよいでしょう。

ショック、アナフィラキシー(重篤なアレルギー反応)

初期症状として紅斑や悪寒、呼吸困難などがみられることがあります。

皮膚の異常(中毒性表皮壊死融解症(ちゅうどくせいひょうひえしゆうかいしょう)、皮膚粘膜眼症候群など)

皮膚や粘膜のただれ、水ぶくれ、発熱などがみられることがあります。

心臓の異常(QT延長、心室頻拍)

動悸やふらつきを感じることがあります。

腎臓の異常(急性腎障害、間質性腎炎)

無症状の場合もありますが、急性腎障害の場合は尿量が少なくなる、むくみ、吐き気、食欲低下、全身の倦怠感など、急性間質性腎炎の場合は背中の痛みや発疹(ほっしん)、発熱がみられることもあります。

肝臓の異常

劇症肝炎(肝機能の急激な低下により、意識障害などの症状が現れる病気)、肝機能障害、黄疸(おうだん)(白目や皮膚が黄色くなること)が起こることがあります。黄疸の初期症状として、吐き気や嘔吐、食欲不振、倦怠感、かゆみなどが現れることもあります。

その他の症状

そのほかにも、そう痒症(特別な病変がなく、かゆみが生じるもの)、 蕁麻疹(じんましん)、光線過敏症(日光を原因とするアレルギー症状といった免疫反応)、不眠、頭痛、めまい、しびれ感、幻覚、傾眠(意識レベルが低下し、放置すると眠りに落ちてしまう状態)、ふるえ、ぼんやりする、意識障害、錐体外路障害(体内のドーパミンが不足し、ふるえや動作が遅くなるといった症状が現れるもの)、血尿、頻尿、尿がまったく出ないなどの症状が出る場合があります。長く続く場合などは受診を検討するとよいでしょう。

ここに記載の症状が全てではないため、詳細な効果や副作用については、医師や薬剤師のほか、薬の添付文書を確認するとよいでしょう。