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診療科目
2022.05.10
#アレルギー科 #対象疾患

手湿疹

手湿疹とは

手湿疹とは、洗剤やゴム、食品などのアレルゲンや刺激物質に触れることが原因で、手に湿疹(皮膚炎)ができる病気のことです。特に20歳代~30歳代前半の女性に多い傾向にあります。手湿疹は、原因によって主に以下の4種類に分類されます。

  • 刺激性接触皮膚炎:刺激物質(洗剤などの界面活性剤、化粧品、ヘアケア剤など)が原因で生じる
  • アレルギー性接触皮膚炎:アレルギーの原因となる物質(金属、植物、化粧品など)が原因で生じる
  • タンパク質接触皮膚炎:タンパク質抗原(果物や野菜、肉、魚、小麦など)が原因で生じる
  • アトピー性手湿疹:アトピー性皮膚炎によって皮膚のバリア機能(外の刺激から皮膚を守るはたらき)が低下したことが原因で生じる

手湿疹の症状

主な症状

手湿疹の種類にもよりますが、手や指に以下のような症状が現れることが一般的です。

  • 赤みを帯びて乾燥する
  • 角質が皮膚からはがれる
  • 赤みのある腫れが現れる
  • 水ぶくれができる

など

また、アレルギー性接触皮膚炎や蛋白質接触皮膚炎の場合は、強いかゆみや灼熱感、痛みなどを感じることもあります。

進行した場合の症状

  • 指腹がひび割れて痛む
  • 皮膚がうすくなって指紋が消える

など

このような状態は“進行性指掌角皮症”と呼ばれます。家事や仕事で繰り返し物理的・化学的な刺激を受けている方は、進行性指掌角皮症になりやすい傾向にあります。

受診の目安

手湿疹の市販薬が販売されているため、症状が軽い場合などはまずドラッグストアなどの薬剤師に相談しながら市販薬で様子を見るのもよいでしょう。しかし、重症化する可能性もあるため、手湿疹がいつまでも治らないときや何度も繰り返している場合は、早めに皮膚科の受診を検討するとよいでしょう。

手湿疹の治療のポイント

手湿疹の治療では、まず原因となる物質を除去することが大切です。そのうえで、皮膚のバリア機能を高めるために、保湿クリームなどによるスキンケアを行い、場合によっては塗り薬・飲み薬による治療や、光線療法などを行います。

塗り薬

炎症を伴う手湿疹には、ステロイドの塗る薬を使うことがあります。経過を見て症状が軽くなった場合は、ステロイドのランクを下げたり、量を減らしたり、薬の種類を変更したりすることがあります。

ステロイド外用薬を使用しても症状が改善しない場合は、ステロイドのランクを上げたり量を増やしたりするほか、抗ヒスタミン薬の内服を追加するなどして対応します。

光線療法

薬で手湿疹の症状が改善しない場合は、光線療法を行うこともあります。光線療法とは患部に紫外線を当てる治療法で、免疫反応を抑えることで症状の軽減が期待できるとされています。光線療法単体での治療になることもあれば、塗り薬や飲み薬と合わせて治療を行うこともあります。

飲み薬

光線療法でも症状が改善しない場合は、炎症や免疫反応、アレルギーを抑えるためのステロイド内服薬や、免疫反応を抑えて症状改善を目指すための免疫抑制内服薬を使います。

手湿疹になったときに気を付けたいポイント

手湿疹になったときには、症状を悪化させないために以下のような対策が必要です。

手の刺激を避ける

手への刺激が症状を起こすリスクを高めることがあります。そのため、水仕事をするときはゴム手袋など手に刺激を与えないように工夫することが大切です。

ただし、手袋自体が皮膚に刺激を与える可能性があるため、手袋の着用は短時間で済ませる、またはゴム手袋の下にコットン製の手袋をつけるのもよいとされています。そのほか、手の洗い過ぎは避ける、洗剤を低刺激のものに変えるなども対策の1つです。

乾燥を避ける

乾燥すると皮膚のバリア機能が低下するため、乾燥を避けることも重要です。特に冬場は空気が乾燥しているうえに風が強い日が多く、皮膚が乾燥しやすいため、外出時は手袋を着用するとよいでしょう。また、手を洗った後は、クリームなどでしっかり保湿することも心がけるようにしましょう。