高尿酸血症の食事で気を付けるポイントとは?具体的な食事の注意点を解説
痛風とは、突然に足の親指の付け根などの関節が腫れて激しい痛みがみられる病気です。主に食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足などが原因で発症します。治療は痛みを抑える薬を使用したうえで、食生活や運動習慣を見直すなど生活習慣の指導が行われることが一般的です。しかし、必要に応じて漢方薬を処方することもあります。
本記事では、痛風治療に用いられる漢方薬について解説します。
痛風に対する漢方薬は、痛みを改善するために使用するものと、症状が安定している時期に体質を改善するために使用するものの2つに分けられます。
漢方医学では、病気の状態だけをみるのではなく、患者さん一人ひとりの体質なども見極め、その人に合ったものが処方されます。そのため、自己判断による使用は控えましょう。自分に合う漢方薬を見つけるためには、医師と十分に相談しながら決めていくことが大切です。以下では痛風治療に用いられる漢方薬の特徴についてご紹介します。
関節の腫れや熱っぽさが強く出ている時期に用いられる漢方薬で、関節の腫れや痛みなどを改善することが期待されています。比較的体力がある方などにすすめられます。
関節の腫れや熱っぽさ、発赤などが顕著に出ているときに用いられる漢方薬で、湿熱を改善することで痛風の治療につながるといわれています。湿熱とは、湿邪(雨などの天候から体に不調をきたす状態)と熱邪(気温上昇によって体に不調をきたす状態)が組み合わさった複雑な状態のことを指し、発熱や頭痛などの症状を起こすといわれています。
漢方医学では、人間は“気(目には見えない生命エネルギー)”・“血(血液)”・“水(血液以外の体液)”の要素が体内を循環することによって、健康が保たれるという考え方をします。
防風通聖散はこういった考え方から“気”や“血”の巡りを改善することで痛風を治療する漢方薬です。食欲旺盛で、肥満気味、便秘しがちな方によく用いられます。
気の巡りが滞ることで肝臓のはたらきが低下した状態(肝気鬱結)を和らげて、肝臓のはたらきをスムーズにすることで症状を和らげ、痛風の治療につなげます。痛風のほか、胃腸の機能低下、高血圧症、蕁麻疹の治療にも用いられます。
漢方薬の飲み方は、漢方薬の形状によって異なります。現在主流となってきているエキス剤(生薬を煎じた液を乾燥させて粉末状にしたもの)の場合は、お湯に溶かして飲むことが一般的です。
また、服用タイミングは食前(食事の30分前)もしくは食間(食事の2~3 時間後)の胃が空になっている状態のときに服用します。これは、薬の成分の吸収をよくするためだと考えられています。漢方薬の服用に際しては、医師や薬剤師の指示に従うようにしましょう。
漢方薬は副作用が少ないといったイメージがありますが、発疹やかゆみ、胃の不快感などの症状が出ることもあります。そのため、服用後に気になる症状が出た場合は使用を中止し、医師や薬剤師に相談しましょう。
また、漢方薬を使用するにあたり注意が必要な人もいます。たとえば、高血圧で治療中の方が“甘草”という生薬を含む漢方薬を使用すると、高血圧が悪化する可能性があります。病状などによっても相性が悪い漢方薬があるので、医師や薬剤師の指示に従って服用するようにしましょう。
痛風治療に際して、漢方薬の処方を希望する場合は医師に相談してみましょう。医師は本人の痛風の状態などを見て、その人に合ったものを提案します。ただし、痛風治療では痛みを改善する治療と同時に、原因に対する治療も行う必要があります。痛風の原因は、生活習慣の乱れなどによって体内の尿酸が過剰に蓄積することです。このため、生活習慣を改善することも心がけましょう。
eHealth clinicの内科・腎臓内科では痛風の診療を行っています。漢方薬の処方はもちろんですが、「いつも使う薬が欲しいけど、来院する時間がない」などという場合もオンライン診療から受診・処方が可能です。また、痛風をはじめとする生活習慣病は薬だけではなく、食事や運動管理も重要です。eHealth clinicには管理栄養士が在籍し、患者さんの生活スタイルに合わせた栄養相談を行っています。ご希望の方はぜひお気軽にご相談ください。
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