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2022.09.28

痛風の症状の特徴とは? ~痛みが出る場所やタイミング、経過などをご紹介~

痛風とは、尿酸(プリン体の老廃物)が関節に蓄積して結晶化し、炎症を起こした状態のことです。特に男性がかかりやすく、高脂肪・高カロリーの食生活やお酒の飲みすぎ、運動不足などによって体内の尿酸が過剰に蓄積すること(高尿酸血症)で起こります。痛風や高尿酸血症を放置すると、さまざまな合併症を招くリスクがあり、生活習慣の改善をはじめとした適切な治療が必要となります。

本記事では、痛風の症状の特徴や放置のリスクなどについて解説します。

痛風の症状の特徴

痛風では、突然足の親指のつけ根など関節が赤く腫れて激痛が起こります。風が吹くだけでも痛むということから“痛風”と呼ばれます。痛みのほか、場合によっては耳の外側などの皮膚の軟らかい部分に“痛風結節(つうふうけっせつ)”と呼ばれるしこりのようなものができることもあります。

痛みが出る場所

痛みが出る場所は主に足の親指の付け根で、足の甲、足首、かかとに生じることも多いといわれています。まれに手の関節に生じることもあります。

また、結晶化した尿酸は、温かい部位よりも冷たい部位で形成されやすいため、体の中心から遠い関節では尿酸が結晶化しやすい傾向があることが特徴です。

痛みが出るタイミング

痛風発作は夜間に出ることが多く、眠れないほど痛む場合もあります。これは、夜寝るときに横になると、日中に関節内にたまった体液が尿酸よりも早く関節から出ていくことで尿酸の濃度が高まり、結晶ができやすくなるためです。

痛みの経過

一般的には、突然痛みが出てからおおよそ半日以内で最高点に達し、痛む関節が赤く腫れて熱を持ちます。痛風を繰り返している人は、痛風の前兆として患部のほてりや関節の違和感などが生じる場合もあります。

多くの場合痛みは7~10日ほどで治りますが、再発することが多いことも痛風の特徴です。

痛風を放置するとどうなるの?

前述のとおり、痛みは通常7~10日ほどで自然に治りますが、治療を受けないと再発する場合もあります。痛風を何度も繰り返すと関節が変形し、破壊が進み、発作がなくても痛む“変形性関節症”へと進行することもあるのです。

また尿酸値が高い状態が続くと、痛風以外にも以下のような合併症を引き起こすリスクがあります。

  • 腎不全などの慢性腎臓病
  • 脳出血や脳梗塞などの脳血管障害
  • 心筋梗塞(しんきんこうそく)や狭心症などの虚血性心疾患
  • 尿路結石症 など

このようなリスクを踏まえ、気になる症状があったり、尿酸が高いことを指摘されていたりする人などは早めに受診をして適切な治療を受けましょう。

痛風の治療方針

痛風の治療には、大きく分けて“痛風に対する治療”と“尿酸値を下げる治療”があります。まず、痛風が起きている時は痛み止めで治療することが一般的です。そして痛みが治まったら、尿酸値を下げる薬(尿酸排泄促進剤、尿酸生成抑制剤)で6か月ほどをかけて徐々に尿酸値をコントロールしていきます。痛風発作中に尿酸値を下げても、逆に症状を悪化させてしまうため、発作中に尿酸値を下げる薬は使用しません。

このほか、痛風の原因となる生活習慣の改善も重要です。具体的にはアルコール飲料やプリン体、糖分やカロリーの過剰摂取を避け、適度な運動を心がけましょう。過激な運動は体内の尿酸値を上昇させるため、ウォーキングなどの軽い運動がすすめられます。

不安や疑問は医師に相談を

痛風の症状は突然現れ、歩けないくらい痛むこともあります。痛みはしばらくすると治ることもありますが、放置すると重大な合併症につながる場合もあるため、我慢せずに受診しましょう。不明点や疑問点などがあれば、医師や看護師に相談しましょう。