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診療科目
2022.06.14
#泌尿器科 #対象疾患

睾丸痛

受診の目安になる症状

  • 睾丸が激しく痛む
  • 睾丸に腫れやしこりを伴う
  • 吐き気や嘔吐を伴う
  • 発熱を伴う

など

睾丸痛(こうがんつう)とは、睾丸(精巣)の痛みのことです。睾丸の周りも含めて、陰嚢(いんのう)の痛みと表現することもあります。睾丸痛の原因はさまざまですが、主に精巣捻転(せいそうねんてん)や精巣上体炎、精巣垂捻転、精巣上体垂捻転などの病気(後述)が関係していることが考えられます。原因によっては6~12時間以内に治療しないと精巣が壊死(えし)することもあります。そのため、上記のような症状がある場合は一刻も早い泌尿器科の受診が必要とされています。

睾丸痛の原因と対処法

精巣上体炎(副睾丸炎)

急な睾丸痛の原因でもっとも多いのが精巣上体炎だといわれています。精巣上体炎とは、精巣(睾丸)の近くにある精巣上体(副睾丸)が炎症を起こした状態のことです。通常は尿道からの菌が侵入することで発症します。精巣上体炎の場合、睾丸痛のほか、睾丸が赤く腫れたり睾丸の横に硬いしこりができたり、発熱、尿のにごりなどの症状がみられたりするようになります。

治療は抗菌薬の飲み薬や点滴によって行われることが一般的です。さらに、安静、十分な水分摂取、局所の冷却なども必要とされています。放置すると慢性化して膿がたまり、切開したり精巣上体を摘出したりする必要性も出てくるため、注意が必要です。また、精巣上体炎は後述する精巣捻転との区別が難しいため、自己判断せずに医師に診てもらうようにしましょう。

精巣捻転

精巣捻転とは、精巣がねじれ、血管が締めつけられて血流が途絶える病気のことです。6~12時間以内に血流が回復しないと精巣が壊死してしまうため、緊急手術が必要となります。精巣捻転は思春期前後の年代に生じることが多く、発症は寝ているときが多いといわれています。症状は激しい睾丸痛から始まり、徐々に睾丸が腫れ、時には吐き気や嘔吐が生じることもあります。

治療は手術が必要です。精索のねじれを元に戻して血流を回復させ、精巣を陰嚢の中に固定することが一般的です。

精巣垂捻転/精巣上体垂捻転

精巣垂捻転/精巣上体垂捻転とは、精巣の近くにある精巣垂または精巣上体垂という部分がねじれて痛む病気のことです。

血流は正常で手術の必要もないため、経過観察で様子を見ることが一般的です。しかし、精巣捻転でも似た症状が出ることがあり、精巣捻転ではないことを判別する必要があります。もし正確に診断できない場合は、本当は精巣垂捻転や精巣上体垂捻転であっても、精巣捻転の可能性を踏まえて緊急手術が検討されるケースも考えられます。

精巣炎

精巣炎とは、精巣にウイルスが感染して炎症が起こった状態のことです。おたふく風邪か一般的な風邪のウイルスが原因となることが多いとされており、おたふく風邪を発症してから3~5日目頃に睾丸痛と腫れが現れることが一般的です。

おたふく風邪に伴って起きる精巣炎は、安静や患部の冷却で治ることが多いとされています。しかし、時に精子形成障害(精子がつくられにくくなること)を起こすことがあるため、注意が必要です。

睾丸痛があるときに気を付けたいポイント

睾丸痛の原因はさまざまで、時に治療の必要がなく経過観察になる場合もあります。しかし、原因によっては精巣が壊死して摘出しないといけなくなることもあります。精巣捻転の場合、6~12時間以内に治療しないと精巣が壊死することがあるため注意が必要です。

また、睾丸痛があっても、精巣上体炎や、治療が不要な精巣垂捻転や精巣上体垂捻転の可能性もあります。ただし、これらの病気と精巣捻転の区別は医師でも難しい場合があります。そのため、自己判断せず、睾丸痛があれば早めに泌尿器科の受診を検討するとよいでしょう。