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2022.08.08

花粉症ではどんな検査をするの? 〜問診や血液検査などで診断される〜

花粉症とは、スギなどの花粉が原因となるアレルギー性鼻炎のことです。花粉症の主な症状としてくしゃみ、鼻水、鼻づまりがみられることで知られています。この記事では、花粉症のさまざまな検査方法を中心として解説し、治療法にも触れていきます。

花粉症の検査

花粉症の診断で用いられる主な検査は、問診、血液検査による総IgE値の測定、特異的IgE抗体検査などです。

問診

花粉症の問診では、症状が始まった時期、症状の内容や強さ、ほかのアレルギーの有無(アトピー性皮膚炎や気管支喘息)、家族のアレルギーの有無などを聞かれることが一般的です。

花粉症の治療は、その症状や重症度によって使用する薬が異なる場合があるため、事前にどのような症状があるのかを把握したうえで受診するとよいでしょう。

総IgE値の測定(血液検査)

問診によってアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)が推測できない場合、そもそもアレルギーなのかそうでないかを診断するために血液検査で血中の総IgE値を調べることがあります。

IgEとは、IgE抗体と呼ばれる免疫物質のことであり、血液中にあるIgE抗体の総量のことを表す“総IgE”と血液中のアレルゲンごとにみられる特異的なIgE抗体の量を表す“特異IgE”の2つに分けることができます。総IgEの値が高いとアレルギー性の病気(アトピー性皮膚炎など)、もしくは寄生虫などの病気の可能性が考えられます。ただし、花粉症や食物性のアレルギーの場合、総IgEの値は高まらないことが一般的です。

特異的IgE抗体検査(血液検査)

特異的IgE抗体検査とは、免疫物質であるIgE抗体が血液中に存在するのかどうかを調べるための検査です。

花粉症の場合、原因となる物質(花粉)にだけ反応する特異的IgE抗体という免疫物質が体内で作られています。このIgE抗体とアレルゲンが結合すると、アレルギーの原因となるヒスタミンなどの物質が放出されることで、アレルギー症状が引き起こされるとされています。そのため、血液検査によって体内にどのような物質に対するIgE抗体があるかを調べることで、原因が花粉なのか、花粉の場合はどんな種類の花粉なのかを判別するのに役立ちます。

特異的IgE抗体検査では、200種類以上のアレルゲンを測定することができます。血液検査だけで調べることができるため便利ですが、IgE抗体は症状が出ていなくても検出されることがあり、症状が出ていない場合にはアレルギーだと断言できるわけではないため注意しましょう。

花粉症の治療

花粉症の治療法には対症療法と根治療法の2種類があり、治療を行うことで約50~60%の人が花粉症の症状をほぼ感じずに生活することができるとされています。

対症療法では点眼薬や点鼻薬を使用する局所的な治療のほかに、内服薬やレーザー治療などがあります。根治療法には、花粉の成分を徐々に体内に投与し、免疫を獲得していくアレルゲン免疫療法(皮下免疫療法や舌下免疫療法)などがあります。アレルゲン免疫療法は2~3年の治療期間が必要ですが、アレルギーを根治できる可能性があり、約70%に有効だといわれています。

なお、花粉症の治療方針は重症度によって異なり、軽症の場合は経口アレルギー治療薬を、重症の場合は経口ステロイド薬頓用などを使用します。

毎年症状が出ている方は症状が出る前から治療を

花粉症は症状が重くなると治療が効きにくくなるといわれています。一方、症状が出る前から、または花粉が飛散する前から治療をを行うこと(初期療法)で、症状の重症化を防ぐことができるとされています。特に症状が重い方は初期療法を受けることで楽にシーズンを過ごすことができるとされるため、早い段階で受診を検討することがすすめられます。そのほか、花粉が鼻や目などに付着しないよう、マスクやメガネなどによるセルフケアを行うことも必要とされています。

花粉症は早めの検査・治療がポイント

花粉症は、症状が悪化してしまうと薬が効きづらくなってしまうことが一般的です。そのため、前述のとおり毎年激しい症状が出ている方は、早めに受診を検討するようにしましょう。また、花粉症の治療は重症度によって異なります。適切な治療を受けるためには、自己判断せず医師による診断を受けることが大切です。

eHealthクリニックでは、それぞれの患者さんに合った治療を検討します。治療法について分かりやすく説明し、安心してご納得いただいたうえで治療方針を決めていきます。管理栄養士も在籍するため、食生活のアドバイスを受けることも可能です。