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2022.08.08

花粉症の治療法とは?〜薬やアレルゲン免疫療法などの効果について解説〜

花粉症とは、花粉が原因となって発症するアレルギー性鼻炎の1つです。主な症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどであり、原因となる花粉はさまざまです。代表的なものはスギ花粉で、日本人の約2割はスギ花粉症といわれています。花粉症の治療法には種類があり、重症度に合わせた治療が検討されます。この記事では、花粉症の治療法について詳しく解説していきます。

花粉症の治療法とは

花粉症の治療法は、基本的に目や鼻のアレルギーで行う治療と同じです。大きく分けると対症療法と根治療法があり、対症療法は花粉症の症状や生活の質が低下するのを和らげることが目的です。一方根治療法は、花粉に対する免疫を獲得し、アレルギー反応を抑えて、花粉症を根本的に治すことを目的としています。治療により、約5~6割の人が花粉症の症状を抑えて生活できるといわれています。

花粉症の治療法(1)対症療法

対症療法には、薬と手術があります。

花粉症の薬には、抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬、化学伝達物質遊離抑制薬などがあり、薬のタイプにも点眼薬、点鼻薬、内服薬などがあります。種類によって効果は異なりますが、主に次のような効果が期待できます。

  • アレルギー症状を起こす物質を作り出す細胞の増殖を抑える
  • アレルギー症状を起こす物質が細胞から放出されるのを抑える
  • アレルギー症状を起こす物質が神経や血管に作用するのを阻止する

薬は症状の内容や重症度によって使い分けられ、その人に合った薬で治療ができれば、花粉が多い年でも約5~6割の人が花粉症の症状も大きな副作用もなく過ごすことができるといわれています。

初期療法

毎年強い症状が現れる場合は、症状が出る前、または花粉が飛散する前に薬を飲み始める初期療法が効果的とされています。こうすることで、花粉症の重症化防止が期待できます。特に毎年重い症状が出る方は、早めに受診することがすすめられます。

手術療法

主に鼻づまりの症状が強い方に対し、鼻の粘膜を切除して小さくする手術を行うこともあります。近頃ではレーザー手術が普及してきており、出血がなく外来でも治療可能になっています。また粘膜の表面を焼くことで、くしゃみ、鼻みずに効果が期待できる方法もあります。

花粉症の治療方法(2)根治療法

根治療法には、アレルゲン免疫療法と、花粉の除去や回避をする方法があります。

アレルゲン免疫療法(減感作療法)

花粉症の症状が強い場合は、花粉症の根治が期待できる唯一の治療法である、アレルゲン免疫療法も選択肢となります。アレルゲン免疫療法とは、花粉症の原因となっている花粉のエキスを注射で投与したり、舌の下に薬を置いてから飲み込んだりする治療法のことで、アレルギー反応を起きにくくすることを目的とします。最初は濃度の低いエキスから始め、徐々に濃度を上げることで体が花粉の成分に慣れ、花粉症の症状が和らぐといわれています。

3年以上続けることで花粉症が治る場合もあり、約70%の人に有効と考えられています。ただし、注射の場合はまれにショックなどの副作用を起こすことがあるため、注意深く反応を観察しながら行う必要があります。

一方、内服薬を使う舌下免疫療法は、注射によるアレルゲン免疫療法よりもアナフィラキシーショックが少ない可能性が示唆されています。さらに、自宅で薬を飲む治療法なので通院回数がやや少ないといった特徴もあります。

また、今後はより効果が高く、副作用や通院の手間が少ない免疫療法の確立、普及も期待されています。

花粉の除去・回避

花粉症は花粉によって発症するため、原因となる花粉をなるべく除去し、回避することも治療のうえでは重要です。花粉の除去・回避には次のようなセルフケアが効果的とされています。

  • 花粉が多いときは外出を控える
  • 花粉が多いときは窓を開けない
  • 花粉が多いときはマスクとメガネを着用する
  • 小まめに掃除する
  • 帰宅時は衣服や髪の花粉を払い、洗顔、うがい、鼻をかむ など

気になる症状があるときは早めに受診を検討

花粉症は、症状が悪化すると薬の効果が得られにくくなる傾向があります。症状が軽いうちに症状を抑える薬を使い始めれば、花粉の飛散量が多くなっても症状をコントロールしやすくなるため、内服薬の場合は花粉飛散予測日の2週間程度前、注射は3か月以上前から薬物療法を始めることがすすめられています。そのため、花粉症が疑われる場合は早めに受診をするとよいでしょう。

eHealthクリニックではそれぞれの患者さんに合った治療を検討します。治療法について分かりやすく説明し、安心してご納得いただいたうえで治療方針を決めていきます。不安や疑問がある場合はお気軽にご相談ください。