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2022.08.08

花粉症になるとどんな症状が出るの?〜症状が出る時期や重症度などを解説〜

花粉症は花粉を吸い込んだことなどが原因で起こるアレルギー性鼻炎の1つです。原因となる花粉で代表的なものは春に多いスギ花粉です。現在は日本人の約2割がこのスギ花粉症を発症しているといわれ、今後ますます増加するのではないかと予想されています。

では、花粉症になると具体的にどのような症状が現れるのでしょうか。本記事で詳しく解説します。

花粉症の症状

花粉症を発症すると、次のような症状が現れることがあります。場合によっては日常生活に支障をきたしたり、精神的に落ち込んでしまったりすることもあります。

鼻の三大症状

花粉症の主な症状は“水のようなサラサラとした鼻水”“鼻づまり”“繰り返すくしゃみ”といった鼻の症状であり、鼻の三大症状とも呼ばれます。

これは、鼻から花粉が吸い込まれることで鼻粘膜にアレルギー反応が起こるためと考えられています。口呼吸になったり、鼻声で会話に支障が出たりと、本人だけでなく周囲の人にとっても不快な症状となる場合もあります。

目の症状

“かゆみ”“涙が止まらない”“結膜の充血”“白い目やにが出る”といった目の症状が現れることもあります。このような症状は、眼鏡やマスクの着用で対策できる場合があります。

そのほかの症状

そのほかにも、以下のような症状が現れることがあります。

  • 喉や皮膚のかゆみ
  • 下痢
  • 熱っぽさ
  • 眠気
  • めまい
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 集中力の低下
  • イライラ感

花粉症と咳の関係

花粉症(アレルギー性鼻炎)にかかっている方で咳の症状がみられる場合、いくつかの原因が考えられます。たとえば鼻水が喉の奥に垂れることで喉が刺激され、咳が生じる後鼻漏こうびろうの場合、花粉症のシーズンが終わるとともに咳の症状もおさまることが一般的です。

また、気管支喘息を合併している可能性があります。実際、日本では花粉症の患者さんは気管支喘息を合併することが多いといわれています。

花粉症の症状が起こる鼻などの上気道と、気管支喘息が生じる気管支などの下気道は、お互いに影響し合うことが分かっており、両方の治療を行うことでお互いの症状を改善することが期待できます。そのため花粉症のような症状の他に以下のような症状が現れている場合、気管支喘息を合併している可能性も加味して病院を受診する際に症状を伝えるようにしましょう。

気管支喘息を疑う症状

  • 咳が出る
  • 息苦しさや息切れなどを感じる
  • 呼吸の際に喉や胸がゼーゼー、ヒューヒューと鳴る など

花粉症の方が注意したい症状

花粉症の方は、時に果物や生野菜を食べてから数分以内に唇や舌、喉、口腔内こうくうないなどにかゆみやむくみ、しびれなどの症状が現れることがあり、これを口腔アレルギー症候群と呼びます。まれに蕁麻疹じんましん、呼吸困難、喘鳴ぜんめい、腹痛、下痢、意識消失などのアナフィラキシー反応を起こすこともあります。アナフィラキシーは命にかかわることもあり、すみやかに適切な診断と治療を受ける必要があります。

口腔アレルギー症候群のメカニズム

なぜ花粉症の方にこのような症状が現れるのでしょうか。

花粉症は花粉に含まれるアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)によって発症します。果物や野菜の中にはそのアレルゲンに似た物質が含まれるものがあり、そういった食べ物を口にすることで、口腔アレルギー症候群が起こるとされています。

そのため、どの花粉がアレルゲンとなっているかによって、口腔アレルギー症候群を起こす果物や野菜も異なります。1つの例として、スギ花粉症の方はトマトによってアレルギー反応を起こすことがあるといわれています。詳しくは医師に確認するとよいでしょう。

花粉症の症状が現れる時期

花粉症の症状は、花粉の飛散量に比例して悪化する傾向があります。一般的な花粉の飛散時期は次のとおりです。

  • スギ:年初から飛び始め、ピークは3月です。5月くらいまで飛散します。
  • ヒノキ:スギよりやや遅く飛び始め、ピークは4月です。6月くらいまで飛散します。
  • シラカンバ属:北海道では5~6月が飛散のピークです。
  • イネ科:本州以西ではほぼ1年を通して飛散しますが、北海道で6~9月に飛散します。
  • キク科(ブタクサ属、ヨモギ属)、クワ科のカナムグラ:8~10月に飛散します。

地域によっても飛散時期や種類は異なる

前述のとおり、地域によって花粉の種類や飛散時期は異なることがあります。

たとえば関東や東海地方ではスギが中心ですが、関西ではスギと並んでヒノキも多く植えられています。北海道ではスギやヒノキは少ないですが、シラカンバ属(カバノキ科)が多いなど、植物の分布が異なるため、原因となる花粉にも地域差があります。

花粉症の重症度と治療

花粉症の重症度は、鼻をかむ回数とくしゃみの回数、鼻づまりは口呼吸の回数によって判断されます。たとえば鼻が一日中完全につまっていれば、鼻水の有無にかかわらず最重症と診断されます。また、1日のくしゃみ発作の平均回数または鼻をかむ平均回数が21回以上であれば、鼻づまりの有無にかかわらず最重症と診断されます。

花粉症の治療にどの薬を処方するかは、花粉症の重症度が1つの判断基準となるため、受診する場合は医師に症状や頻度などを詳しく伝えることが大切です。“花粉症かな”と思ったら、症状や頻度などをメモしておくと受診時に役立つでしょう。

花粉症の治療は早めが肝心

花粉症は、症状が進んでからでは薬の効果が得られにくくなる傾向があります。そのため、花粉症と分かっている方は症状が出る前から薬物治療を開始することがすすめられています。治療開始は、花粉飛散予測日の2週間程度前からが目安になります。早めに投薬治療を開始すれば、花粉の飛散量が増えてからも症状をコントロールしやすくなるため、花粉症の疑いがある場合は早めに受診するとよいでしょう。

eHealthクリニックではそれぞれの患者さんに合った治療を検討します。治療法については分かりやすく説明し、安心してご納得いただいたうえで治療方針を決めていきます。分からないことがあればお気軽にご相談ください。