高尿酸血症の食事で気を付けるポイントとは?具体的な食事の注意点を解説
運動をすると、通常その直後は脈拍数が増えます。これは体を動かすために必要な酸素を筋肉へ届けるため、心臓が酸素を含む血液を多く送り出そうとして動きが速くなるからです。つまり、運動をすると誰もが脈拍数が増えるのです。しかし不整脈の患者さんでは、種類によっては運動をすることで症状が悪化することがあるため、運動などの日常生活を制限されるケースがあります。ここでは不整脈と運動の関係や影響について解説します。
不整脈は大きく分けて、脈拍がゆっくりの“徐脈”と脈拍が速い “頻脈”、脈拍が不規則な“収縮期外”の3つがあり、中でも注意が必要なのは頻脈と徐脈です。収縮期外は症状や特定の病気などがない限り、通常は運動に制限などは必要ありません。
運動すると誰でも脈拍数が増えます。しかし、頻脈の場合はもともと脈拍が速いため、運動をするとさらに脈拍数が速くなり、心臓がけいれんを起こすことで、時に命に関わる状態に陥ることがあります。そのため、必要に応じて運動制限が検討されることがあります。頻脈にも頻脈が起きている場所によって種類があり、運動制限などの詳細は種類や患者さんの状態などによって異なるため、医師に確認するようにしましょう。
運動をしている人は、運動に伴い心臓が大きくなる(スポーツ心臓)ことから、徐脈の傾向にあることが知られています。1度に送り出せる血液の量が多くなるため、脈拍もゆっくりになると考えられています。
この場合は無症状であれば運動制限などの心配はありませんが、時に運動によって心臓のリズムなどに異常が起きることで頻脈が発生することがあります。その結果、突然死につながるケースがあることが報告されています。このメカニズムは明らかになっていませんが、このことからもスポーツ心臓を持っている徐脈の場合などでは注意が必要なケースがあります。
一方、不整脈の種類や原因などによっては、適切な運動であれば、体力の向上、血管機能の改善、息切れなど症状の改善を期待することもできます。ただし、どのような運動でもよいというわけではなく、運動の強度や方法などが適切な内容であることが大切です。運動に際しては必ず医師の指導に従いましょう。
30分以上の中強度の有酸素運動を週に2.5時間以上、または20分以上の高強度の運動を週に75分以上行うと、不整脈の発生を抑える効果が期待できるとされています。中強度は6MET未満、高強度は6MET以上とされています。METは運動強度の単位で、安静時を1としたときと比較して何倍のエネルギーを消費するかで示したものです。
不整脈がある人がどの程度の運動をしても問題ないか、日常生活でどの程度制限が必要なのかを確認するためには、運動負荷心電図検査が行われることが一般的です。具体的には、ベルトの上を走る検査や、自転車を漕ぐ検査、階段を上り下りする検査などを通して、運動前後に心電図を記録します。
基本、運動することによって不整脈の状態が悪くなる人は、運動などの制限が必要となり、運動すると不整脈が軽減する人は、運動などの制限は必要ありません。
不整脈の方に対する運動制限の有無は、不整脈であることだけでなく、ほかの病気、生活習慣、体調なども考慮する必要があるため、個人によって状況は異なります。運動の制限や許容範囲については、ご自身で判断するのではなく、医師に確認するようにしましょう。
eHealth clinicの内科では不整脈の診療を行っています。外来のほかオンライン診療にも対応しており、ほかの病院に通院されていた方でも検査結果などを共有いただくことが可能な場合は、それを踏まえて診療することも可能です。eHealth clinicでは本人の生活スタイルなどに合わせたよりよい治療法を提案しています。医師はもちろん、看護師や管理栄養士などがチームになって不整脈の改善をサポートしています。ぜひお気軽にご相談ください。
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2022 年改訂版不整脈の診断とリスク評価に関するガイドライン