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2023.01.30

尿路結石を診断する検査とは? ~検査では結石の有無や大きさ、位置などを調べる~

尿路結石は、泌尿器科系では頻度が高い病気で、年々増加傾向にあるといわれています。症状としては強烈な痛みや血尿がありますが、自覚症状がないこともあります。放置している間に腎機能が低下することがあるため、健康診断や人間ドックで指摘を受けた場合には精密検査が必要です。ここでは、尿路結石の検査と診断について解説します。

尿路結石の検査

尿路結石の検査は主に泌尿器科で実施しています。尿路結石を診断するためには、病歴や症状などの確認後、結石の有無、大きさ、位置などを調べる以下の検査が行われます。

尿検査

血尿が出ているか、結石の成分となる結晶があるかを確認します。尿路感染を確認する検査をすることもあります。

腹部X線撮影

結石がある位置と大きさを確認します。直径2mm以下の小さな結石や、X線(レントゲン)に映りにくい尿酸結石やシスチン結石などは確認できないことがあります。

腹部超音波検査

水腎症(腎盂(じんう)というところに尿がたまり、腎盂から尿管にかけて拡張すること)が生じていないか、腎臓に結石がないかを確認します。

血液検査

クレアチニン、尿酸、カルシウム、リンを測定します。高カルシウム血症の場合には副甲状腺ホルモン(PTH)を測定します。

CTスキャン

結石の存在と大きさと場所を診断することができます。腹部X線撮影では写りにくい尿酸結石やシスチン結石も診断することができます。正確に尿路結石を診断することができるため、もっとも行われることの多い検査です。

結石成分分析

自然に排出された結石、手術で摘出された結石の成分を分析します。結石の成分を調べることによって、尿路結石の原因解明や再発予防に役立てることができます。

※当院で実施できない検査については必要に応じて提携医療機関に紹介させていただきます。

結石成分の分類

結石成分によって分類すると、カルシウム結石が約90%、尿酸結石が約5%、ほかに感染結石やシスチン結石などがあります。もっとも多いカルシウム結石には高カルシウム尿症や高シュウ酸尿症などの代謝異常がみられます。

上記からいくつかの検査を行い、水腎症の有無、結石の大きさ、位置や成分などを確認して治療方法が決定されます。

尿路結石の治療

激痛がある場合には鎮痛薬、尿路感染があり発熱している場合には抗生物質が用いられます。結石の大きさ、存在している位置などによって治療法が選択されます。結石の大きさが1cm以下の場合には、経過観察または結石の成分によっては排出を促す薬物治療をして排出されるのを待ちます。結石の大きさが5mm未満であれば約70%、5~10mmであれば約50%が自然に排出されるといわれています。

1日に2L程度の水分を取って尿を増やして、結石の排出を促します。結石の大きさが1cmを超える場合には結石を取り除く手術が行われ、1か月以内に結石が排出されない場合には結石を除去する治療が検討されます。

尿路結石の検査はeHealth clinicにご相談を

尿路結石では自覚症状が現れないことがありますが、放置すると腎機能が低下することがあります。健康診断や人間ドックの尿検査で潜血陽性や超音波検査で尿路結石の疑いが指摘された場合には、早期に泌尿器科の受診を検討しましょう。

eHealth clinicの泌尿器科では尿路結石の診療を行っています。健康診断で尿路結石を指摘された方のフォローアップも実施しています。尿路結石の原因は病気のほか食生活が関係することもあるため、治療や再発予防には食生活を見直すことも必要です。eHealth clinicには管理栄養士が在籍し、本人の生活スタイルなどを踏まえて食事を提案しています。不明点などあれば、いつでもご相談ください。

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