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新型コロナウイルス感染症では病気が回復した後にも後遺症として、微熱や嗅覚・味覚障害、倦怠感、脱毛、関節痛などの症状がみられる場合があります。実際に後遺症がみられる患者さんは、症状によっては日常生活や仕事、学業などに支障が出てくる場合もあります。ただし、後遺症についてはまだ不明な点が多く、国内外でさまざまな調査が行われているところです。中でも本記事では、新型コロナウイルス感染症の後遺症である微熱について解説します。
新型コロナウイルス感染症の後遺症では、感染から療養期間が終わっても長期間に渡って微熱が出る方がいます。具体的には、平熱から0.2~0.5℃ほど上昇する方が多いといわれています。なお、微熱を含め後遺症の原因の多くはいまだ明らかになっていません。
新型コロナウイルス感染症にかかって間もない時期(急性期)から回復した後に新たに出現する場合と、急性期から続く場合があると考えられています。また症状の程度は変動し、症状が治まった後に再び出現する場合もあるといいます。
個人差がありますが、微熱は一般的に数週間ほどで治るといわれています。なお、後遺症全般では、半数以上が5か月以内に症状の改善を自覚するとされるなかで、1年以上持続することもあるといわれています。
東京都の後遺症対策チームにおいて新型コロナウイルス感染者(オミクロン株と見込まれる)の後遺症について分析したデータ(対象者 2,039人)によると、発熱・微熱は17.4% の頻度という結果が報告されています。なお、後遺症の中でもっとも多いものは咳で38.6%、次が倦怠感で 34.0%です。
以下の場合は早めに医療機関を受診しましょう。そのほか、気になることがあれば医師やお住まいの自治体の相談窓口に相談するとよいでしょう。
現在では微熱を含め新型コロナウイルス感染症に対する確立した治療法はありません。新型コロナウイルス感染症の後遺症の場合は、基本的に自然経過にて多くが改善します。しかし、症状の程度や経過によっては対症療法(病気に伴う症状を和らげる治療)が用いられる場合もあります。
なお、海外の研究によると、新型コロナウイルスワクチンを2回接種した人が新型コロナウイルスに感染した場合、28日以上続く症状の発現が約半数へ減少することが報告されています。つまり、ワクチン接種は重症化防止のほか後遺症の抑制にも役立つ可能性があると考えられているのです。
微熱に伴い汗をかいている場合はしっかりと水分補給をするようにしましょう。37.5℃を超えず、全身にだるさを感じないようであれば、解熱薬を使用しなくてもよいでしょう。十分な睡眠を確保したり、バランスのよい食事をしっかりと取ったりするなどして療養することを心がけましょう。
新型コロナウイルス感染症の後遺症の1つに長引く微熱があります。通常は自然治癒すると考えられているため、休息を取ったり生活習慣を整えたりして様子を見てもよいでしょう。しかし症状が4週間以上続く場合は、かかりつけ医に相談することがすすめられます。
eHealth clinic新宿院(イーヘルスクリニック)では新型コロナ後遺症外来を設置し、後遺症に悩む患者さんの診療を行っています。予約はもちろん、再診などは薬の処方まで全てオンライン上で完結できるため、忙しくてクリニックに足を運ぶ時間がない方でも時間や場所に関係なく利用いただくことが可能です。気になることがある場合はお気軽にご相談ください。
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