高尿酸血症の食事で気を付けるポイントとは?具体的な食事の注意点を解説
花粉症の患者数は年々増加傾向にあるといわれていますが、特にスギが原因となる花粉症の有病率は全国で20%を超えることが分かっています。花粉症の治療には、抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬を用いられることが知られていますが、これらは根治的な治療ではありません。花粉症で唯一根治が期待できる治療法は、アレルゲン免疫療法である舌下免疫療法のみです。本記事では舌下免疫療法について解説します。
舌下免疫療法は、花粉症の原因となるアレルゲンを含む治療薬(シダキュア)を毎日服用することで、徐々に体をアレルゲンに慣らし、アレルギー反応を起こしにくい体質にする治療法です。
※当院で舌下免疫療法(シダキュア)をご希望の方へ
現在、舌下免疫療法の治療においてシダキュアの急激な需要増により、薬剤が不足している状況です。
当院でも、周辺薬局に問い合わせ等しておりますが、周辺薬局でもお薬が不足しています。
(新規の患者様には、場合によってはご自身で薬局で手配していただく可能性があります。)
ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
治療では2〜3年間は毎日服用し続ける必要がありますが、花粉症の治療法の中で唯一、花粉症を治すことができるといわれ、約70%の方に有効だと考えられています。
舌下免疫療法の治療適応となる花粉症はスギ花粉症のみです。花粉症のほかには、ダニが原因のアレルギー性鼻炎に対しても舌下免疫療法が可能です。
また、治療は保険診療で受けられますが、正しく舌下免疫療法を行える目安となる年齢は5歳からといわれています。また、薬は2〜3年ほど毎日服用し続ける必要があります。そのため、以下に該当する方の場合、舌下免疫療法がすすめられます。
日本で行われたある研究では、スギ花粉症に対する舌下免疫療法を行ったことで抗ヒスタミン薬などの薬を使用しないでも、軽症あるいは無症状で過ごせた方はスギ花粉の飛散の多い時期でも25%以上いたという報告があり、効果の高さを実証しています。また、2年以上治療を続けたのち、治療を中断した場合も、約70%の方で効果が持続したという結果が出ています。
花粉症の舌下免疫療法は、前述のとおりスギ花粉を原因とする花粉症患者さんのみ受けることができます。ただし、スギ花粉が飛散している時期には治療が開始できません。アレルゲンがたくさん飛散している時期には、体が過敏になっていて治療の妨げになるからです。なおスギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎の双方の治療を希望する方は、治療開始時期がずれていれば同時に行えます。
舌下免疫療法が適応されるのは、スギ花粉が原因となっている患者さんのみとなるため、まずは治療の適応になるかを確認するためアレルギー検査を行います。検査は特異的IgE抗体検査といって、スギ花粉(アレルギー)に反応する抗体の量を調べる検査で判断します。
eHealth clinicでは39項目のアレルゲン(アレルギーの原因物質)に対応した “View39”という検査を実施しています。検査結果や患者さんのライフスタイルに合わせて、適切な治療や対策をご提案いたします。ご不明な点があればいつでもご質問ください。
舌下免疫療法は1日1回舌の下に1分間治療薬(シダキュア)を置き、その後飲み込むだけです。その後5分間はうがいと飲食を控えてください。また、舌下免疫療法の薬を服用する前後2時間は激しい運動や入浴・飲酒を避けるようにしましょう。
また、初めて舌下免疫療法を行うときは基本的に院内で薬を服用します。これは、アナフィラキシーと呼ばれる強いアレルギー反応が起こらないか30分程度観察する必要があるためです。異常がなければ、翌日以降は、毎日自宅で服用することが可能です。
初めは少ない服用量から開始して体を慣らし、2週間〜1か月を目安に段階的に服用量を増やしていきます。これは医師が患者さんの副作用や効果などの様子を見て判断するため、通院頻度は患者さんによって異なるため医師の指示に従うようにしましょう。通院頻度は患者さんによって異なるため、医師の指示に従って通院をするようにしましょう。
eHealth clinicでは初回の診療以外の診療は、オンライン診療でも診療が可能です。忙しい方でも通いやすい体制を整えておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
舌下免疫療法を受けるうえで、いくつかの注意点があります。
現在までに生死に関わるような重大な副作用は報告されていませんが、アレルギー症状の原因となるアレルゲンを服用することからリスクはあります。
ごくまれに、口の中や舌の下が腫れたり、口内炎ができたり、喉や目のかゆみ・頭痛などの副作用がみられます。特に服用後30分以内や治療開始後1か月は注意が必要です。症状は服用後数時間で自然によくなりますが、症状が継続する場合にはかかりつけ医の診察を受けましょう。症状が徐々に酷くなる、息苦しさを感じる場合には救急外来の受診を検討しましょう。
このようなリスクを回避するためにも、慎重にアレルゲンの服用量を増やし、アナフィラキシーやアナフィラキシーショックなどの副作用が起こりにくいように十分注意しながら治療を行います。そのため、必ず医師の指示に従って治療を受けることが大切です。
以下に該当する方は、舌下免疫療法の副作用が現れたり、病状が悪化したりする危険性があるため舌下免疫療法を受けられません。
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以下に該当する方は、舌下免疫療法により副作用が現れたり、病状が悪化したりするリスクがあるため、担当医と十分に相談したうえで舌下免疫療法を受けましょう。
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舌下免疫療法は花粉症の症状をなくしたり、軽減したりする効果が期待できる治療方法です。効果を実感し治療が完了するまでに3年以上、毎日治療薬の服用を継続する必要があります。舌下免疫療法について気になることがあれば、担当医に相談し適切な治療を受けましょう。
eHealth clinicのアレルギー科では、スギ花粉症の患者さんに対して舌下免疫療法を行っています。検査結果や治療法について丁寧な説明を心がけ、患者さんが納得したうえで治療を行います。ご不安なことがあればお気軽にご相談ください。
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