高尿酸血症の食事で気を付けるポイントとは?具体的な食事の注意点を解説
過活動膀胱とは、膀胱が過敏になることで尿がたまっていなくても自分の意思と関係なく膀胱が収縮する状態のことです。これによって、トイレが近くなるなどの排尿に関するさまざまな症状がみられるようになります。排尿トラブルはありふれた症状の1つで、実際に40歳以上の8人に1人が過活動膀胱でみられる症状があるといわれています。
原因ははっきりと分かっておらず、加齢や精神的ストレスなどのほかに、膀胱にたまった尿の量を感知するセンサーのようなものが敏感になっているケースや、脳内の排尿を司る部分や、自律神経の乱れなどが関係していると考えられています。
過活動膀胱は命に関わるものではありませんが、過活動膀胱の症状によって日常生活に支障をきたすこともあります。そのため、気になる症状がある場合は我慢せずに、まずはかかりつけ医などに相談することが大切です。
以下のような症状が1つ以上みられる場合には過活動膀胱の可能性があります。
また、病院では “過活動膀胱症状質問票(OABSS)” と呼ばれる症状のチェックシートを用いて問診することがあります。これは点数化された症状に対して本人がもっとも当てはまるものを選び、その合計点数から過活動膀胱の診断や重症度を判定するものです。質問項目には、朝起きてから寝るまでにした尿の回数や就寝中に尿をするために起きた回数などがあります。
前述のとおり過活動膀胱は命に関わったり体の麻痺につながったりするようなことはありません。しかし、失禁で精神的につらくなったり外出しづらくなったりなど、生活の質が下がる原因になることがあります。そのため、上記のような症状がある場合は、放置せずにかかりつけ医や泌尿器科などの受診を検討するとよいでしょう。
過活動膀胱の治療ではまず薬を使用します。そのほか、生活習慣の改善や膀胱の訓練などの行動療法の1つである理学療法が行われることもあります。また、前立腺肥大症などほかの病気と過活動膀胱が合併している場合には、その病気の治療を行うことで症状が改善されることがあります。
膀胱の収縮を抑えたり、尿意切迫感の改善や膀胱の安定性を向上させたりするための薬などが使われます。薬には飲み薬や貼り薬などのタイプがあります。また、上記のような薬が使用できない場合には漢方薬などの使用を検討することもあります。
薬は有効な治療法ですが、完治させることが難しいことも多いといわれています。
薬を使用しても症状が改善されない場合には、必要に応じて以下のような治療を行うことがあります。
※当院では下記治療は行っておりませんので、治療可能な医療機関を紹介させていただきます。
過活動膀胱を改善するために、前述した治療法以外にも、生活習慣の改善や体操などの行動療法が大切だといわれています。ただし、これらは患者さんによって注意が必要なケースがあるため、自己判断せず医師に確認しながら行うようにしましょう。
頻尿の症状には、過剰な水分やカフェインの摂取を減らすことによって、改善が見込める場合があります。しかし、ほかの病気などで医師から水分摂取を推奨されている場合には、一度相談するようにしましょう。また、肥満の場合は、減量することで症状が改善する場合もあります。
このほか、トイレに早めに行くよう心がける、外出時にはトイレの位置を確認しておくといった行動を心がけることで、失禁予防につながるとされています。高齢者の場合にはトイレの環境整備や衣服を工夫するなどして、トイレに行きやすくすることもポイントです。
膀胱訓練とは、徐々に排尿間隔を長くすることで膀胱の容量を増やす訓練法です。頻尿が続くと次第に膀胱が小さくなり症状が進行してしまう可能性があります。そのため、医師のアドバイスのもとに排尿計画を立て、最初は短時間から始めます。その後15~60分単位で少しずつ排尿間隔を延ばしていき、排尿間隔が2~3時間となるように練習してみましょう。
最初から長時間の排尿計画を立てる必要はありません。自分の好きなことや趣味に集中するなど気分転換しながら、数分間の我慢から始めるとよいでしょう。
骨盤底筋とは、骨盤の底に広がる筋肉や靱帯などのことで、骨盤内にある膀胱や直腸、子宮などの臓器を支えています。特に女性の場合は。この骨盤底筋を鍛えることで尿道を締め、尿もれ改善を目指すことができるとされています。
具体的な方法は下記のとおりです。
このほかにも、座りながら行う方法や立ち姿勢で行う方法もあるので、詳しい方法は医師に相談するとよいでしょう。
前述した治療や日々の工夫でも尿失禁が改善されない場合には、尿漏れパッドやオムツを使うことも選択肢の1つです。最初は抵抗がある方もいますが、外出しやすくなり、生活の質の向上につながるといわれています。