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2023.10.28
#性感染症 #自費診療 #対象外来

HIV予防に対するPrEP「プレップ、曝露前予防」について

HIV予防に対するPrEPについて

PrEPは、「曝露前予防(Pre-Exposure Prophylaxis)」の略語です。これは、HIV感染のリスクが非常に高い人々(たとえば、HIV感染者と性行為をするパートナーがいる場合など)が、感染リスクを軽減するために抗HIV薬を予防的に内服する方法のことです。

 

イーヘルスクリニック新宿院の特徴

  1. 保険診療・健康診断も行っている医療施設
  2. 平日20時、土日祝まで開院
  3. オンライン診療にも対応
  4. 他の性感染検査を割引価額で実施できる

 

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・PrEP療法の効果

PrEPを正しく使うと、HIVの予防効果が非常に高いです。ただし、薬を一貫して飲み続けないと、その効果が低下する可能性があります。しっかりと薬を継続的に摂取することで、予防効果は90%以上になることが知られています。

PrEPは、日本ではまだ一般的ではありませんが、世界的にはHIV予防の重要な方法として認識されています。WHO(世界保健機関)は、PrEPを「HIV感染の高いリスクにさらされているすべての人に提供されるべき選択肢」として推奨し、それに関するガイドラインも発表していす。

 

【動画】PrEPの概要について

(Taiwan AIDS Society 作成 日本語版)

https://youtu.be/_QOqNkrg0e8

 

・PrEP療法の2種類の予防方法

  1. デイリーPrEP

抗HIV薬を1種類、1日1回1錠毎日内服する

      2.  オンデマンドPrEP

抗HIV薬を1種類、性行為の前日・当日・翌日のみ内服する

*現在、当院ではデイリーPrEPのみ扱っています。

 

・PrEP療法が推奨される方

  1. パートナーがHIV感染者である
  2. 不特定多数との性行為がある
  3. コンドームを使用しないアナルセックスをすることがある
  4. 性風俗で働いている

 

  • PrEP療法は、性行為や日常生活でHIV感染の心配がある方、HIV感染のリスクがあると感じている方におすすめです。
  • PrEP療法を受けるには、毎日抗HIV薬を内服できる方が条件です。
  • 当院ではPrEP療法を始める前に、HIVやB型肝炎ウイルス(HBV)に感染していないことを確認するための検査を実施しています。ただし、感染が既に確認されている場合、PrEP療法は適用できません。
  • CDCのデータによれば、PrEP療法はHIV感染を約90%前後予防できるとされていますが、100%の予防効果を保証するものではありません。
  • 重要な注意点として、PrEP療法はHIV感染予防のための治療であり、他の性感染症に対する予防効果はありません。
  • 薬の飲み忘れが頻繁に発生する場合、HIV感染予防の効果が低下する可能性があります。ただし、1回の飲み忘れではその効果がほとんど変わらないとされています。

 

・PrEPの副作用について

安全性についての研究では、重大な副作用の発生や、薬が効かなくなる耐性ウイルスの出現に関して、プラセボ(偽薬)を使用した群と比較して有意な違いは見つかりませんでした。ただし、個人による差異があり、短期間では吐き気、腹痛、下痢、頭痛、皮疹などの軽度の症状が現れることがありますが、通常は数週間で症状が収まります。

長期的には、腎臓の機能に影響を及ぼす可能性があるため、PrEPを始める前に腎機能を評価することが、多くの国のガイドラインで推奨されています。腎臓に問題がなければ、PrEPを安全に利用できます。さらに、PrEPを続ける間も、定期的な検査が必要です。

 

・処方までの流れ

患者へのHIV感染リスクおよびPrEP療法の適応を判断するため、以下のステップを実施いたします。

  1. 問診と診察 初めに、問診と診察を行います。これにより、患者のHIV感染リスクおよびPrEP療法の適用に関する情報を収集し、適切な診断を行います。
  2. HIVおよびB型肝炎ウイルスに対する感染状況を確認するための血液検査を行います。同時に、腎機能に関する評価も実施します。これにより、PrEP療法の安全性と効果を確保します。
  3. 医師による説明と同意文書の署名 抗HIV薬の保険適用外使用に関する詳細な説明を医師から受け、患者は同意文書に署名することになります。この段階で患者の理解と同意が確認されます。
  4. 抗HIV薬の処方 評価および同意が確保された後、医師は抗HIV薬の処方箋を患者に提供します。これにより、PrEP療法が開始されます。
  5. フォローアップ 最後に、PrEP療法の効果と患者の健康状態を定期的に評価するためのフォローアップスケジュールについて説明が行われます。これにより、継続的なサポートと最適な治療結果を確保します。

 

 

PrEP療法診療の料金
HIV予防薬であるPrEP(プレップ)のジェネリックを安い価格にて処方させていただきます。

*1カ月:11,000円、3か月:29,700円で処方をしています。

*原則、治療を開始時はHIV、B型肝炎、腎機能の検査を行います。

*1週間以内にHIV、B型肝炎、腎機能の検査結果を提出する場合はオンライン診療で対応できます。

*原則として服用開始から3ヶ月毎にHIV検査と肝機能、腎機能評価検査を推奨しております。

*PrEP療法の治療期間中の3ヶ月毎の検査は、別途費用が必要になります。

 

イーヘルスクリニック新宿院の特徴

いつも当院をご利用いただき、ありがとうございます。PrEP(プレップ)を使用されている皆様に、改めてお伝えしたいことがございます。

まず、PrEPを正しく使用することでHIVの予防効果が高まることを再確認させていただきます。毎日の服用を忘れずに行い、定期的な検査と診察を受けることが重要です。これにより、効果的にHIV感染を防ぎ、健康を守ることができます。

また、PrEPはHIV感染予防において非常に有効ですが、他の性行為感染症(STI)に対する予防効果はありません。そのため、コンドームの使用や定期的なSTI検査も引き続き重要です。総合的な健康管理を心掛けていただければと思います。

 

新宿三丁目駅からわずか1分の距離にある当院は、来院またはオンライン診療であなたの健康に対応します。性感染症やED治療だけでなく、保険診療にも対応しています。どうぞお気軽にご相談ください。

  1. 保険診療・健康診断も行っている医療施設
  2. 平日20時、土日祝まで開院
  3. オンライン診療にも対応
  4. 他の性感染検査を割引価額で実施できる

 

何か疑問や不安がある場合は、遠慮なく当院にご相談ください。皆様の健康と安全を第一に考え、全力でサポートいたします。

今後とも、安心してPrEPを使用し、健康で充実した生活を送っていただけるよう努めてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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PrEPに関するサイト

CDC (アメリカ疾病予防管理センター)

HIV 予防薬 PrEP についての日本語情報サイト

・日本エイズ学会

 

参考記事

後天性免疫不全症候群(エイズ)

クラミジア感染症

淋菌感染症

性器カンジダ症

梅毒

尿道炎

勃起不全

 

記事監修:天野 方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2022年4月東京都新宿区に「イーヘルスクリニック新宿院」を開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。
日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。

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