糖尿病とは~予防から治療法まで~

NT-proBNP検査(慢性心不全リスク検査)とは、心臓から分泌されるホルモンの一種である“NT-proBNP”の値を採血によって調べる検査です。
NT-proBNPは、心臓機能が低下して心臓の負担が大きくなるほど血液中に多く分泌され、数値が高くなります。そのため、NT-proBNP検査は心不全(後述)の早期発見に役立つと考えられています。NT-proBNPはほとんどが腎臓からのろ過によって排泄されるため、腎機能が低下するとろ過がうまくできず、血中NT-proBNPの値が高くなります。また、NT-proBNP検査と心電図検査の両方を行うことにより、より心不全の発見率が上がることが報告されています。
なお、検査項目の1つに“BNP”という似たような項目がありますが、NT-proBNPのほうが採取した血液中での安定性が高いという特徴があります。そのため、NT-proBNP検査のほうがより検査結果の信頼性が高いといわれています。
心不全とは、心臓のはたらきが低下して、全身に十分な血液を送り出せなくなった状態のことをいいます。主に息切れや動悸、むくみ、咳、痰などの症状がみられることがあります。
原因はさまざまあり、たとえば心臓や心臓を動かす筋肉に血液などが十分に行かなくなる心筋梗塞や狭心症、血管が弾力性を失った動脈硬化、高血圧などが挙げられます。進行すると命に関わるため、いかに早期発見できるかが重要です。
NT-proBNP検査がすすめられる人の特徴は以下のとおりです。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病により、心臓に負担がかかる恐れがあります。また、心不全になると体に十分な血液を送れず、全身に酸素が行き渡りません。そのため、息切れしたり疲れやすくなったりします。上記に該当する人は、医療機関を受診して検査の要否について医師に相談してみるとよいでしょう。
NT-proBNP検査を受けることで分かる病気や原因には、以下があります。
甲状腺ホルモンの検査項目と基準値は以下のとおりです。
検査数値が基準値内にない場合は、心臓のはたらきに異常がある可能性が考えられます。
検査数値に異常があった場合は心不全などの疑いがあるため、早めにかかりつけ医などの受診を検討しましょう。
治療が必要となる検査数値の目安は約400pg/mL以上ですが、特に息切れや疲れやすさ、足のむくみなどの症状がある場合は、早めに医師に相談することがすすめられます。病院では診断のために、さらに別の血液検査や画像検査などが行われることもあります。不安や疑問がある場合は、医師や看護師に確認しましょう。
NT-proBNP検査では、食事制限といった事前準備は特に必要ありません。
NT-proBNP検査では血液検査をするため採血に伴う痛みを生じることがありますが、チクッとする程度です。