近年、美容医療やアンチエイジング分野において革命を起こすと期待されている「エクソソーム点滴」。細胞間コミュニケーションを担うエクソソームを体内に注入することで、様々な効果が期待できます。しかし、高額な費用や献血・輸血の制限など、知っておくべきデメリットも存在します。
このページでは、エクソソーム点滴の効果・リスクを解説していきます。
目次
エクソソームは、細胞が情報を伝達するために分泌する微小な粒子(直径約50~150nm)です。細胞膜に包まれた小胞であり、DNA、RNA、タンパク質などの様々な物質を含んでいます。近年、このエクソソームが持つ驚異的なパワーが注目を集め、医療や美容分野における次世代治療法として研究開発が進んでいます。
エクソソーム点滴は、この幹細胞由来エクソソームを体内に注入することで、その効果を期待する治療法です。
エクソソーム点滴は、美容やアンチエイジング、医療分野において様々な効果が期待されています。主な期待される効果は以下の通りです。
美容効果
アンチエイジング効果
医療分野
エクソソーム点滴は、期待される効果がある一方で、以下のようなデメリットも存在します。
1. 高額な費用:
1回の施術で数万円から数十万円かかる場合が多く、高額な治療法です。医療機関や施術内容によって費用は異なりますが、継続的な治療となると経済的な負担が大きくなります。
2. 献血・輸血ができなくなる:
エクソソーム点滴を受けた後は、体内に注入されたエクソソームが混入する可能性があるため、献血や輸血ができなくなります。献血や輸血を頻繁に行う方にとっては、大きなデメリットとなるでしょう。
3. 複数回の穿刺が必要:
効果を実感するためには、複数回の施術が必要となる場合があります。施術回数や間隔は、医療機関や施術内容によって異なりますが、数ヶ月から半年程度かかるケースが多いようです。
4. 効果に確実性がない:
個人差やエクソソームの質によって、効果が実感できない場合もあります。すべての患者さんに効果があるわけではなく、期待した効果が得られない可能性があることを理解しておくことが重要です。
5. 長期的な安全性はまだ確認されていない:
エクソソーム点滴は比較的新しい治療法であり、長期的な安全性に関するデータはまだ十分ではありません。将来的に新たなリスクが発見される可能性も考慮する必要があります。
6. がんが悪化する可能性:
悪性腫瘍がある場合は、エクソソーム点滴によってがん細胞が活性化される可能性があります。そのため、がん患者さんへのエクソソーム点滴は推奨されていません。
当院では、ED・男性更年期の症状改善に効果が期待できる幹細胞上清液エクソソーム配合クリームを取り扱っています。
幹細胞上清液には、エクソソームや各種サイトカイン*が含まれています。エクソソームには傷ついた細胞を修復する作用があります。それが含まれたexstem(エクステム)を陰部に塗ることによって、勃起に必要な神経や陰茎の血管の再生が期待でき、EDの治療や予防に役立つと言われています。
バイアグラなどの一般的なED治療薬とは異なり、根本的にEDを改善できる可能性があります。その理由は、勃起に必要な神経や陰茎の血管の再生が期待できるエクソソームが、exstemに配合されているからです。
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*サイトカイン・・・細胞同士が情報を交換するために使うタンパク質
詳しくは、イーヘルスクリニックまでお問い合わせください。
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【参考文献】
記事作成:天野 方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2022年4月東京都新宿区に「イーヘルスクリニック新宿院」を開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。
日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。