高尿酸血症の食事で気を付けるポイントとは?具体的な食事の注意点を解説
体重の増減は誰にでも起こる可能性がありますが、特にダイエットなどをしているわけでもないのに4~5kg以上(小柄な人では体重の5%以上)の体重減少がある場合は注意が必要です。
また、上記で紹介したような症状が当てはまる場合は、体重減少の背景に胃腸の病気、代謝などに関係する病気などが隠れている可能性があります。そのため、気になる症状がある場合は病気が原因の可能性を踏まえ受診を検討するとよいでしょう。原因によって診療科は異なりますが、まずはかかりつけ医や近くの内科などに相談するとよいでしょう。
体重減少の原因は主に食事量が足りない、エネルギーの消費量が多い、栄養の吸収不良といわれています。そのほか、ときにストレスや病気などが原因となることがあります。
そもそも体重の減少は、摂取エネルギー量(食事量)が消費エネルギー量(活動量など)を下回ることなどで起こるとされています。そのため、ダイエットなどで食事量が過度に減少すると体重減少につながります。また、食事の内容によって栄養バランスが偏ったりすると筋肉や骨の量が減少し、体重減少につながることもあります。
この場合の対処法としては、適切にエネルギーを摂取することが挙げられます。具体的には、主食と主菜から必要なエネルギー量をしっかり取るようにするとよいでしょう。また、主菜から食べ始めると、主食だけでお腹いっぱいになることが避けられ、バランスのよい食事につながるとされています。1回の食事量を増やせない場合は間食をするのも1つの方法です。
また、咀嚼障害や嚥下障害(食べ物を噛んだり飲み込んだりしづらい状態)があると栄養不足や体重減少につながるため、歯科などの受診が必要になることもあります。
激しい運動や仕事による体の酷使などでエネルギーを過剰に消費すると、消費エネルギーが摂取エネルギーを上回ってしまい、体重減少につながります。さらに、このような状態では栄養分をエネルギーとして使うために必要なビタミン、ミネラルなども不足気味になり、体重減少を招くとされています。
この場合は、まず自身のエネルギー消費量とそれに合うエネルギー摂取量を知ることが大切です。エネルギー消費量は体格や活動量、年齢などによって大きく変わります。そのうえで、1日の食事量を考えるとよいでしょう。また、極端な偏食などを避け、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく取ることを心がけましょう。
精神的なストレスが続くと、消化吸収を促す副交感神経のはたらきが抑制され、食欲がなくなってしまうことがあるといわれています。また、ストレスは胃炎や胃潰瘍、下痢の原因にもなり、こういった病気・症状によって食事量が減ることでも体重減少につながります。
そのため、ストレスをためない、運動や自分なりの趣味でストレスを解消するといったことを心がけましょう。また、質の高い睡眠も重要であるため、ぬるめのお湯にゆっくり入浴し、寝る前にストレッチを行うなどして深い眠りにつけるように工夫するとよいでしょう。
慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、胃がん、大腸がんなどの胃腸の病気によって吸収不良や食欲不振が起こり、体重減少につながることがあります。
体重減少に伴い腹痛、下痢がある、または食欲不振から体重減少があるなどの症状が見られた際には、適切な検査、治療を受けることがすすめられます。
糖尿病や甲状腺機能亢進症などの代謝やホルモンに異常が出る病気が原因で体重減少が起こる場合があります。
糖尿病の場合は食欲があるのに体重が減少するほか、多尿、口が渇く、水を飲む量が増えるといった症状が出ることもあります。また、手の震えや動悸がある場合は甲状腺機能亢進症の可能性も考えられます。
これらの場合は適切な治療が必要となるため、医師に相談するようにしましょう。
拒食症、うつ病といった精神的な病気でも体重が減少することがあります。拒食症とは過度のダイエットや吐き戻し、下剤の乱用などの行動をとってしまう病気です。栄養不足などによって無月経、便秘、低血圧などの症状を伴うこともあります。
また、うつ病は憂うつ、気分が重いといった状態になる病気です。食欲が低下することがあり、それによって体重減少につながることがあります。
精神的な病気の場合も適切な治療が必要となるため、心療内科や精神科の受診を検討するとよいでしょう。
定期的に体重測定することで体重の変化に気付きやすくなります。単純に摂取エネルギーが足りていないような場合は、食事量が足りているかどうかを確認する目安にもなります。
食事量や運動量を改善しても体重減少が続く場合は、病気が原因となっている可能性もあります。病気が原因の場合、体重減少以外にもさまざまな症状が現れることがあるため、気になる症状があればかかりつけ医や内科などの受診を検討するとよいでしょう。