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アルコールの飲み過ぎによって起こる肝臓の病気はさまざまにありますが、まず起こるのが脂肪肝です。脂肪肝は肝臓に脂肪(中性脂肪)がたまっている状態のことで、放置すると時に肝硬変や肝炎、肝がんを招くことがあります。では、なぜアルコールによって肝臓に中性脂肪がたまってしまうのでしょうか。
本記事ではアルコールと脂肪肝の関係について詳しく解説していきます。
アルコールの代謝に必要な酵素は脂肪酸(中性脂肪の構成成分)でもあり、アルコールの飲み過ぎによってアルコール代謝に使われる酵素が多くなるとアルコールの代謝・分解が優先されてしまいます。この結果、中性脂肪の分解が抑制されてしまう状態になるため、余った脂肪酸は中性脂肪の合成に使われるようになり、肝臓に蓄積されてしまうのです。
また、アルコールは肝臓にある酵素によってアセトアルデヒド(二日酔いの原因物質)に分解されますが、この酵素は中性脂肪の分解などに関わる酵素のはたらきを抑制するといわれています。このことからも、アルコールの飲み過ぎによって、脂肪肝を招くと考えられています。
アルコール性脂肪肝は、一般的に5年以上(長期)にわたって多量の飲酒(1日あたり純アルコールで約60g*<日本酒で3合弱、ビールで中瓶3本>を続けると、約9割の人がアルコール性脂肪肝になるといわれています。
*お酒に弱い人や女性の場合は約40g
アルコール性脂肪肝になっても自覚症状はほとんどありません。疲れやすい、腹部に不快感があるといった症状が現れることがありますが、見過ごされることが多く、腹部超音波検査で発見されることが多いです。しかし、この状態を何年も放置すると、次第に肝臓が硬くなる肝硬変になり、肝臓のはたらきが著しく落ちてしまいます。肝硬変になると元に戻らないので、脂肪肝の早期発見や予防に努め、健康診断などで脂肪肝を指摘された場合は治療を受けることが大切です。
アルコール性脂肪肝の場合は、禁酒によって改善に向かうとされ、禁酒1年につき肝臓がんのリスクが約6〜7%低下するといわれています。
また、その後もアルコールを飲む量を見直すことも大切です。具体的には、ビールでは約500ml、日本酒では約180ml、ワインでは約200ml、酎ハイでは約350mlを目安にしましょう。
脂肪肝には自覚症状がほとんどないため、定期的に健康診断や人間ドックを受けて肝臓の状態を確認することが必要です。
健康診断で行われる血液検査の中には、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPなど肝臓の機能を調べる項目があります。AST(GOT)とALT(GPT)は31U/L以上になると要注意で、脂肪肝、肝炎などが疑われます。また、γ-GTPは51U/L以上になると要注意で、アルコール性肝障害などが疑われます。
検査値は検査機関などによって多少異なることがあるので、詳しくは医師や看護師に確認しましょう。また、飲酒習慣が長期にわたる場合には、腹部超音波検査を受け、肝臓の状態をみてみることも検討しましょう。
アルコール性脂肪肝は放置すると肝炎や肝硬変になることがあるため、予防や改善に努めることが大切です。また最近では、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣が原因となる“非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)”の患者さんが増えています。そのため健康診断や人間ドックを活用し、“脂肪肝の疑い”を指摘されたら、早めに医師に相談しましょう。
イーヘルスクリニック新宿院では、脂肪肝の診療を行っています。脂肪肝などの生活習慣病は、薬だけではなく生活習慣を見直すことも治療の一環になります。管理栄養士による栄養相談を実施しており、患者さん一人ひとりに合わせた食事や運動などの生活習慣のアドバイスも行っています。24時間365日ネットから診療予約が可能で、土日祝日も診療しています。忙しい方でも通いやすい体制が整っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。