
イーヘルスクリニック新宿院の天野です。当院では、経口GLP-1受容体作動薬「リベルサス」を多く処方しています。しかし、一部の患者様からは、使っても効果を感じられないというご意見もいただいております。リベルサスは非常に優れた薬ですが、体内への吸収率が低いため、正しい服用方法を守らないと十分な効果が得られない可能性があります。本記事では、リベルサスの効果を最大限に引き出すための正しい服用方法について、分かりやすくご説明いたします。
▼参考記事
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リベルサスは、経口で服用できるGLP-1受容体作動薬です。GLP-1は、血糖値の調整や食欲の抑制に働くホルモンであり、この薬はその作用を利用して血糖コントロールをサポートします。
リベルサスの効果は、薬が体内で正しく吸収されるかどうかに大きく依存します。服用方法が不適切だと、薬の吸収が低下し、十分な効果が得られなくなる可能性があります。過去の研究によると、胃の内容物や飲む液体の量、服用前の絶食時間が薬の血中濃度に影響を与えることが示されており、患者さん自身が服用ルールを守ることが治療の成功に直結しているのです。
以下の3つのポイントをしっかり守ることで、リベルサスの効果を最大限に引き出しましょう。
誤ったタイミングでの服用
多くの方が朝食や他の薬と一緒に服用してしまい、リベルサスの効果が薄れてしまうケースがあります。朝起きたらすぐに服用し、30~60分間は何も口にしない習慣をつけましょう。
水の量が多すぎる/水以外の飲み物を使用
ついつい普段の飲み方で服用してしまうと、適正な水の量を超えてしまうことも。専用のコップや計量カップを用いて、120mL以内に収める工夫をしてください。
絶食時間の不足
前日の食事時間が遅い場合、十分な絶食ができず、朝の服用タイミングに影響が出ることもあります。可能な限り、夕食の時間を早めるか、翌朝の服用タイミングを調整するなど、絶食時間をしっかり確保することが大切です。
リベルサスは、正しい服用方法を守ることでその効果を最大限に発揮する薬です。
これらのポイントを守ることで、薬の吸収が最適化され、治療効果をより確実に実感できるはずです。もしリベルサスが思った通りに効いていないと感じた場合は、まず服用方法を見直してみることをおすすめします。
正しい服用方法を理解し、実践することで、リベルサスのポテンシャルを最大限に引き出し、健康管理に大きなプラス効果をもたらすでしょう。
【参考】
最新研究記事(https://link.springer.com/article/10.1007/s40262-023-01276-w)では、リベルサスの吸収に影響を与える要因について詳しく解説されています。
このように、リベルサスの服用方法を正しく守ることが、薬の効果を十分に引き出すための第一歩となります。日々の服用習慣を見直し、健康管理に役立ててください。
一般的な肥満外来(医療ダイエット外来)では、健康状態のヒアリングが不十分で、薬の処方が中心になっていることが多いのが現状です。しかし、イーヘルスクリニック新宿院の肥満外来(医療ダイエット外来)では、単に体重減量を目指すだけでなく、肥満によって引き起こされる健康問題の早期発見と治療にも重点を置いています。 当院の治療方針は”薬物療法”と”食事・栄養への介入”の2本柱で行っています。 診療は土日祝日も対応しており、24時間365日診療予約がネットから可能です。忙しい方でも受診しやすい体制を整えていますので、お困りごとがありましたらお気軽にご相談ください