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コラム
2025.02.24

リベルサスの正しい飲み方―効果を最大限に引き出すためのポイント


リベルサスの正しい飲み方―効果を最大限に引き出すためのポイント

イーヘルスクリニック新宿院の天野です。当院では、経口GLP-1受容体作動薬「リベルサス」を多く処方しています。しかし、一部の患者様からは、使っても効果を感じられないというご意見もいただいております。リベルサスは非常に優れた薬ですが、体内への吸収率が低いため、正しい服用方法を守らないと十分な効果が得られない可能性があります。本記事では、リベルサスの効果を最大限に引き出すための正しい服用方法について、分かりやすくご説明いたします。

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1. リベルサスとは?―経口GLP-1受容体作動薬の基本

リベルサスは、経口で服用できるGLP-1受容体作動薬です。GLP-1は、血糖値の調整や食欲の抑制に働くホルモンであり、この薬はその作用を利用して血糖コントロールをサポートします。

リベルサスとは

  • 作用機序: 食事により分泌されるGLP-1ホルモンと同様に、膵臓からインスリンの分泌を促進し、血糖値の上昇を抑えます。
  • 安全性: 空腹時には作用せず、低血糖のリスクが低いのが特徴です。
  • 経口投与: 注射ではなく錠剤で服用できるため、注射が苦手な方でも利用しやすいです。
  • 体重減少作用: 食欲抑制効果により体重減少も期待でき、健康管理のサポートにも役立ちます。
  • 用量: 3mg、7mg、14mgの3種類があります。

2. なぜ正しい服用方法が重要なのか?

リベルサスの効果は、薬が体内で正しく吸収されるかどうかに大きく依存します。服用方法が不適切だと、薬の吸収が低下し、十分な効果が得られなくなる可能性があります。過去の研究によると、胃の内容物や飲む液体の量、服用前の絶食時間が薬の血中濃度に影響を与えることが示されており、患者さん自身が服用ルールを守ることが治療の成功に直結しているのです。


3. リベルサスの正しい服用ポイント

以下の3つのポイントをしっかり守ることで、リベルサスの効果を最大限に引き出しましょう。

① 起床時の服用とその後の30~60分間は絶対に守る

  • ポイント: 朝起床後、空腹の状態でリベルサスを服用します。服用後の30~60分間は、食事や他の薬、さらには水以外の飲み物も控えます。
  • 理由: 空腹時の服用により、薬が胃の内容物と混ざらず、迅速かつ効率的に吸収されやすくなります。

② 服用時の水の量は120mL以下に!

  • ポイント: リベルサスを飲む際は、必ず120mL以下の水で服用してください。少量の水で十分です。
  • 理由: 水の量が多いと、胃内での薬の希釈が進み、吸収効率が低下する恐れがあります。なお、水以外の飲み物はNGですので注意しましょう。

③ 服用前は必ず10時間の絶食を実施

  • ポイント: リベルサスを服用する前には、最低10時間の絶食状態を維持する必要があります。特に、前日の晩ごはんが遅い場合は注意が必要です。
  • 理由: 十分な絶食時間を確保することで、胃が完全に空になり、薬が適切に吸収される環境が整います。絶食時間が不足していると、食事の影響で薬の効果が半減する可能性があります。

4. よくある間違いとその改善策

  • 誤ったタイミングでの服用
    多くの方が朝食や他の薬と一緒に服用してしまい、リベルサスの効果が薄れてしまうケースがあります。朝起きたらすぐに服用し、30~60分間は何も口にしない習慣をつけましょう。

  • 水の量が多すぎる/水以外の飲み物を使用
    ついつい普段の飲み方で服用してしまうと、適正な水の量を超えてしまうことも。専用のコップや計量カップを用いて、120mL以内に収める工夫をしてください。

  • 絶食時間の不足
    前日の食事時間が遅い場合、十分な絶食ができず、朝の服用タイミングに影響が出ることもあります。可能な限り、夕食の時間を早めるか、翌朝の服用タイミングを調整するなど、絶食時間をしっかり確保することが大切です。


5. まとめ

リベルサスは、正しい服用方法を守ることでその効果を最大限に発揮する薬です。

  • 起床時に服用し、30~60分間は食事や他の薬を控える。
  • 服用時の水は120mL以下で、他の飲み物は使用しない。
  • 服用前には必ず10時間の絶食を実施(特に夕食の時間に注意)。

これらのポイントを守ることで、薬の吸収が最適化され、治療効果をより確実に実感できるはずです。もしリベルサスが思った通りに効いていないと感じた場合は、まず服用方法を見直してみることをおすすめします。

正しい服用方法を理解し、実践することで、リベルサスのポテンシャルを最大限に引き出し、健康管理に大きなプラス効果をもたらすでしょう。

【参考】
最新研究記事(https://link.springer.com/article/10.1007/s40262-023-01276-w)では、リベルサスの吸収に影響を与える要因について詳しく解説されています。


このように、リベルサスの服用方法を正しく守ることが、薬の効果を十分に引き出すための第一歩となります。日々の服用習慣を見直し、健康管理に役立ててください。

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一般的な肥満外来(医療ダイエット外来)では、健康状態のヒアリングが不十分で、薬の処方が中心になっていることが多いのが現状です。しかし、イーヘルスクリニック新宿院の肥満外来(医療ダイエット外来)では、単に体重減量を目指すだけでなく、肥満によって引き起こされる健康問題の早期発見と治療にも重点を置いています。 当院の治療方針は”薬物療法”と”食事・栄養への介入”の2本柱で行っています。 診療は土日祝日も対応しており、24時間365日診療予約がネットから可能です。忙しい方でも受診しやすい体制を整えていますので、お困りごとがありましたらお気軽にご相談ください

 

 

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