新型コロナ後遺症を克服するための3つのポイント

リベルサス(一般名:セマグルチド)は、経口GLP-1受容体作動薬に分類される2型糖尿病の治療薬です。
通常は、食事によってアミノ酸やブドウ糖が小腸にたどり着くと、インクレチンというホルモンが分泌されます。インクレチンの一種であるGLP-1が膵臓に存在するGLP-1受容体とくっついてインスリンというホルモンの分泌を促すと、血糖値が下がります。GLP-1受容体作動薬は、GLP-1のはたらきが続くようにつくられた薬であり、血糖値を下げたり、血糖値の上昇を抑えたりする効果が期待できます。
なお、空腹時には作用せず、食事によって血糖値が高くなったときに作用するため、低血糖が起こりにくいという特徴があります。
従来は注射で投与する方法が一般的でしたが、リベルサスは初めて経口投与の実現に至った錠剤タイプです。そのため、注射に抵抗がある方や注射をすることが難しい方でも飲みやすい点がメリットです。リベルサス錠3mg、7mg、14mgの3種類があります。
eHealth clinicの糖尿病内科では、内服薬のみを処方しています。血糖値を適切にコントロールしながら合併症予防を目指して、患者さん一人ひとりに合わせた治療方針を提案いたします。
リベルサスには食欲抑制や胃排泄遅延(胃に食物が長時間とどまること)が期待できるため、肥満治療にも使用することがあります。
2型糖尿病患者さんに対して投与した試験では、投与から26週までの体重減少量が、3㎎で-0.5kg、7㎎で-1.0kg、14㎎で-2.4kgだったという結果が出ています。
参考:Dose-response, efficacy, and safety of oral semaglutide monotherapy in Japanese patients with type 2 diabetes (PIONEER 9): a 52-week, phase 2/3a, randomised, controlled trial.
Lancet Diabetes Endocrinol. 2020; 8: 377-391
また、前述のとおり、GLP-1受容体作動薬は注射で投与する方法が一般的でしたが、リベルサスは1日1回飲むだけでよい点が大きな特徴です。
なお、 eHealth clinicの肥満外来では、以下のようなプランでリベルサスの処方を行っています。栄養士によるカウンセリング(栄養指導)をセットで実施している点が特徴です。
糖尿病とは、インスリンというホルモンが十分にはたらかず、血糖値が高くなってしまう病気です。主に1型糖尿病と2型糖尿病に分類でき、2型糖尿病は遺伝と生活習慣(食べ過ぎや運動不足など)が原因でインスリンの分泌が低下したり、インスリンが効きづらくなったりすることで血糖値が高くなるとされています。
血糖値が高いままで長期間放置されると、血管が傷ついて心臓や腎臓に悪影響を及ぼしたり、失明や足の切断などにつながったりすることもあるため、早期発見・治療が大切です。
成人の場合は、通常1日1回7mg錠を1錠飲みます。ただし、1日1回3mg錠を1錠から始め、4週間以上続けた後に1日1回7mg錠を1錠に増量することが一般的です。
服用量は状況に応じて適宜増減することがありますが、7mg錠を4週間以上飲んでも効果が不十分な場合は、1日1回14mg錠を1錠に増量することがあります。
リベルサスは1日のうちで最初の食事または飲水の前に、空腹の状態でコップ約半分(約120mL以下)の水で飲みます。服用から最低30分は、飲食やほかの薬を飲むことは避けましょう。また、飲むのを忘れた場合はその日は飲まず、翌日飲むようにしましょう。
以下の薬は併用注意とされています。
血糖降下作用が強くなり、低血糖症が現れることがあります。
チロキシンの総ばく露量が増えることがあります。
重大な症状として以下のようなものが起こることがあります。適切な処置が必要となるため、気になる症状があればすぐに受診するとよいでしょう。
頻度は不明ですが、脱力感、倦怠感、高度な空腹感、冷や汗、顔面蒼白、動悸、ふるえ、頭痛、めまい、吐き気、視覚以上などの低血糖症状が現れることがあります。そのため、高所作業や車の運転などを行う方は注意が必要です。
0.1%の頻度で急性膵炎が起こることがあります。嘔吐を伴う激しい腹痛が続く場合はすぐに受診しましょう。胃腸障害が現れた場合も急性膵炎の可能性を考慮する必要があります。
現れる可能性がある症状は以上で全てではありません。詳細な効果や副作用については、医師や薬剤師に確認するほか、薬の添付文書を確認するようにしましょう。
※eHealth clinicの肥満外来における本医薬品の料金:11,000円(税込)
※本薬剤は「2型糖尿病」の効能・効果で承認されていますが、肥満治療目的での使用については日本で承認されていません。
※日本で「肥満治療」の効能・効果で承認されている、GLP-1はありません。
※リベルサスと同一成分の注射製剤が、アメリカFDAでは承認されております。
※本医薬品は医師個人が輸入手続きを行っています。
※個人輸入において注意すべき医薬品等については厚生労働省のサイトをご覧ください。