マンジェロとピルの併用は安全?避妊効果を維持するための徹底解説
マンジャロは、糖尿病の治療や体重管理に役立つ新しい薬で、GLP-1受容体作動薬とGIP受容体作動薬という2つの作用を持っています。低用量ピルとマンジャロを一緒に使う場合、いくつかの注意点があります。当院でも、低用量ピル(経口避妊薬)との併用について多くの患者様から質問を受けます。本記事では、マンジャロと低用量ピル(経口避妊薬)との併用について詳しく解説し、安全に治療を継続するためのポイントをお伝えします。
▼参考記事
肥満外来(医療ダイエット外来)~来院治療に加え、オンライン診療でも受診可~
マンジャロの減量効果について
低用量ピルの効果が安定するまでの期間
1. 避妊効果が確実になる時期
- 開始直後:服用を始めてから7日目以降に避妊効果が期待できます。
- 完全な安定:効果をより確実にするため、1シート(21~28日分)を飲み切ることが推奨されます。
→ 飲み忘れがある場合は避妊効果が低下するため注意。
2. 月経周期や生理痛の安定
- ホルモンバランスの慣れが必要:
月経調整や生理痛軽減目的の場合、体がピルに順応するまで約3ヶ月かかることが多いです。
→ 3ヶ月経っても改善しない場合は医師に相談。
マンジェロ(Mounjaro)と低用量ピルを併用する際の注意点
1. 胃排出速度の遅延
- 問題点:
マンジェロは胃の動きを遅らせる作用があり、低用量ピルの成分(エストロゲン・プロゲスチン)の吸収が遅れる可能性があります。これにより、避妊効果が不安定になるリスクが指摘されています。
- 対策:
- マンジェロ開始時や用量変更時は、1ヶ月間はコンドームなどの追加避妊法を併用
2. 血栓症リスクの管理
- 低用量ピルのリスク:
ピル単体でも血栓症リスクがわずかに上昇(特に喫煙者・肥満・高血圧の方)。
- 注意すべき症状:
✅ 脚の痛み・腫れ|✅ 突然の頭痛|✅ 胸の痛み・息苦しさ
3. 栄養不足に要注意
- マンジェロの食欲抑制:
食事量が減ると、鉄分・ビタミン不足でホルモンバランスが乱れる可能性があります。
- 対策:
- タンパク質・野菜を中心にバランス良い食事を心がける。
- 必要に応じてサプリメントを活用(医師と相談)。
4. 定期的なフォローアップが必須
- 確認すべき項目:
- ピルの避妊効果に不安がないか
- ホルモンバランスの変化(不正出血・イライラなど)
- 血糖値・体重の変動
→ 3ヶ月に1回程度の受診が目安。
まとめ:併用時のポイント
- 最初の1ヶ月はダブル避妊:コンドームを併用し、ピルの効果を補助。
- 体調変化は即報告:吐き気・血栓症の兆候・ホルモン不調を感じたら医師へ。
- 栄養管理を徹底:食欲低下時も必要な栄養素を摂取。
- 自己判断で中止しない:ピルやマンジェロの服用を急にやめるとリスクが生じます。
最後に
マンジェロと低用量ピルの併用は可能ですが、副作用リスクと避妊効果の安定性に注意が必要です。
「飲み始めの1ヶ月」と「体調の変化」に重点を置き、医師と連携しながら進めましょう。

イーヘルスクリニック新宿院の特徴は?
一般的な肥満外来(医療ダイエット外来)では、健康状態のヒアリングが不十分で、薬の処方が中心になっていることが多いのが現状です。しかし、イーヘルスクリニック新宿院の肥満外来(医療ダイエット外来)では、単に体重減量を目指すだけでなく、肥満によって引き起こされる健康問題の早期発見と治療にも重点を置いています。 当院の治療方針は”薬物療法”と”食事・栄養への介入”の2本柱で行っています。 診療は土日祝日も対応しており、24時間365日診療予約がネットから可能です。忙しい方でも受診しやすい体制を整えていますので、お困りごとがありましたらお気軽にご相談ください
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マンジャロの減量効果について
マンジャロについて
未承認医薬品等
マンジャロは医薬品医療機器等法において、2型糖尿病の効能・効果で承認されています。しかし当院で行っている肥満治療目的の使用については国内で承認されていません。
入手経路等
国内の医薬品卸業者より仕入れています。
国内の承認医薬品等の有無
チルゼパチドを一般名とする医薬品は国内では2型糖尿病の効能・効果で承認されておりますが、承認されている効能・効果及び用法・用量と当院での使用目的・方法は異なります。
諸外国における安全性等に係る情報
米国FDAにおいて肥満治療薬として承認されています。