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コラム
2024.01.27

【重症花粉症に対する治療法(ゾレア®について)】

【重症花粉症に対する治療法(ゾレア®について)】
eHealth clinic新宿院の天野です。

当院では今までの標準治療では症状が改善できなかった、重症花粉症で困っている方に対して、注射で乗り切る『オマリズマブ(ゾレア)』治療を提供しています。
花粉症に対する薬は抗ヒスタミン薬やステロイド薬が一般的です。これらの薬を使用しても症状が改善しない場合はは重症花粉症であると考えられ、ゾレアの適応になる可能性があります。

 

当院ではゾレアを投与した20人の患者に対し、「治療開始前の症状を10とした際の接種後の症状改善度」を尋ねたところ、11人が「2以下」と回答し、効果を実感したと報告されました。

また、ゾレア治療の良かった点としては以下のようなコメントをいただきました。

・寝れるようになった

・鼻水やくしゃみだけでなく、目のかゆみにも効果があった

・鼻詰まりのストレスがなくなった

・生活しやすくなった

 

ただし、この薬は誰でも使えるわけではないです。「重症または最重症の季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)で前シーズンでも重症な症状があった」「スギ花粉のアレルギー検査の結果が陽性だった」などが保険適用の条件となっています。

ゾレアは血中IgE濃度と体重によって投与量と投与間隔が決まります。薬剤費の自己負担額は3割負担の場合で1カ月あたり約4500~7万円となります。
「花粉症はつらいけれど、治らないので仕方がない。2、3カ月我慢すればよい」と、多くの方が考えているかもしれませんが、それは誤解です。従来の薬が効果を示さない場合でも、治療の選択肢は広がっています。例えば、注射療法があります。注射療法を受けることで生活の質や生産性が向上し、その後舌下免疫療法に進むことで、スギ花粉の悩みから解放される可能性があります。

 

当院では花粉症で困っている患者様に対して、それぞれの患者さんに合った治療を検討します。

アレルギー検査や抗アレルギー薬の処方だけでなく、当院ではゾレア注射や舌下免疫療法にも積極的に取り組んでおります。さらに、お忙しい方にも配慮し、オンライン診療や処方薬の便利な配達サービスもご提供しております。
花粉症にお悩みの方は、どうぞ一度お気軽にご相談ください。

 

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■参考資料

重症花粉症に対する治療法(皮下注射療法 ゾレア®について)

花粉症について

重症花粉症にも高い効果期待―抗体医薬の特徴と投与までの道筋(yahoo ニュース)

 

記事作成:天野 方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2022年4月東京都新宿区に「イーヘルスクリニック新宿院」を開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。
日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。