リベルサス
セフトリアキソン(一般名:セフトリアキソンナトリウム水和物)とは、咽頭・喉頭炎、扁桃炎や急性気管支炎、肺炎などのほか、淋菌感染症などの治療にも使われる抗菌薬です。感染した細菌が細胞壁をつくるのを邪魔することにより、その力を弱めて抗菌(殺菌)作用を狙います。
淋菌やブドウ球菌属などをはじめとした、さまざまな細菌への効果が期待できます。また、淋菌感染症治療における第一選択薬として、特に淋病患者に対して広く使用されています。
ロセフィンのジェネリック医薬品であり、さまざまなメーカーが製造販売しています。注射用のセフトリアキソンナトリウム静注用0.5g、1gと点滴用1gバッグがあります。
など
成人の場合は、1日に1~2gを1~2回に分けて点滴、あるいは注射します。ただし、難治性や重症感染症の場合は、症状によって1日の量を4gまで増やし、2回に分けて投与する必要があります。
また、成人の淋菌感染症(子宮頸管炎、尿道炎、咽頭炎・喉頭炎、直腸炎)の場合は1gを1回だけ投与するのが一般的です。精巣上体炎 (副睾丸炎)や骨盤内炎症性疾患の場合は1日に1gを1回投与します。
セフトリアキソンと似た性質の薬を併用することによって、腎障害を促進させることが報告されています。そのため、フロセミドのような利尿薬を使っている場合は、事前に医師に申告しましょう。
セフトリアキソンの使用後は以下のような重大な症状が現れることがあります。当てはまる症状が現れたら、すぐに医師に相談しましょう。
ショックやアナフィラキシー(重いアレルギー反応)が起こることがあるため、不快感や口の中の異常、喘鳴(呼吸時にゼーゼー、ヒューヒューといった音がする)、めまい、便意、耳鳴り、発汗、呼吸困難、顔のむくみなどの症状が現れた場合は医師に伝えましょう。
以上の症状以外にも、血液や肝臓・腎臓、皮膚、肺の異常のほか、大腸炎や胆嚢、腎結石・尿路結石、精神神経症状などがみられる場合があります。また、このような状態に陥っていないか確認するため、定期的に検査が行われることもあります。