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2022.04.12
#内科 #対象外来

便秘外来(原因と対処法)

受診の目安になる症状

  • 吐き気、嘔吐がある
  • 強い腹痛がある
  • 便が細い
  • 排便時に出血する など

便秘は日本人の約7〜8人に1人が自覚しているといわれるほどありふれた症状です。しかし、便秘を放っておくと日を重ねるごとに便が硬くなり、さらに症状が悪化するという悪循環が生じてしまいます。この結果、痔や糞便塞栓症(ふんべんそくせんしょう)などの病気になるリスクもあるため、気になる症状がある場合は我慢せずに受診を検討するとよいでしょう。

また、便秘のほかにも強い腹痛や吐き気があったり、熱が出たり、便に血が混じっていたりする場合は、直ちに治療が必要となる腸閉塞(ちょうへいそく)潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)などの病気が原因になっている可能性が考えられます。そのため、自己判断せずに内科やかかりつけ医に相談するようにしましょう。

 

イーヘルスクリニック新宿院 の3つのメリット

① 平日20時まで、土日祝も診療
② オンライン診療対応で、すぐに薬が受け取れる
③ 管理栄養士による食事指導も実施

 

 

 

便秘の原因と対処法

便秘は生活習慣やストレスのほか、薬の副作用や何らかの病気によって起こっている可能性もあります。対処法や治療法は、原因や種類によって異なります。

生活習慣

食事や生活環境の変化、運動不足などが原因で突然便秘になることがあります。この場合は、原因が解消されたり新しい環境に慣れたりすれば改善されるといわれています。

また、不規則な食事や食物繊維・水分・脂質などの摂取不足、運動不足などによって慢性的な便秘になることもあります。便が太くて硬い場合は、腸の動きが悪くなって起こる“弛緩性便秘”になっている可能性があります。対処法としては、十分な食物繊維と水分、適度な油脂類の摂取を心がけ、適度な運動も行うようにするとよいでしょう。

ストレス

ストレスによって大腸がけいれんすることで便秘になることがあり、これを“けいれん性便秘”といいます。うさぎの糞のような便が特徴で、強い便意があるものの十分に排便ができず、排便しても残便感があったり、頭痛やめまい、不眠、動悸などの症状があったりすることがあります。また、下痢と便秘が交互に起こったり、腹痛やお腹の張りがあったりする場合もけいれん性便秘の可能性があります。

この場合は、食生活に注意したうえでストレスをためず、睡眠、休養を十分に取ることが大切です。具体的には1日3食を規則正しく取り、暴飲暴食や夜間の食べすぎ、栄養バランスの偏り、刺激物や脂肪分の高い食べ物、アルコールなどは控えるとよいでしょう。生活習慣の改善で症状がよくならない場合は、腸の運動を整える薬や便を軟らかくする薬などを使うと改善する場合があるため、受診を検討するとよいでしょう。

排便を我慢する習慣

繰り返し排便を我慢したり、下剤や浣腸を使いすぎて排便リズムが崩れたりすると、直腸が便意に鈍感になって便秘につながることがあります。そのため、便意を感じたら早めにトイレに行くようにしましょう。便意がなくても毎日決まった時間にトイレに座る習慣をつけることも大切です。特に、朝食後にトイレに行くようにすると排便習慣が整いやすくなるといわれています。

薬の副作用(薬剤性便秘)

抗うつ薬、パーキンソン病の薬、不整脈の薬などの副作用で便秘になることもあります。薬の副作用による便秘の疑いがある場合は、医師に相談するとよいでしょう。

腸の病気

大腸がんや腸閉塞など、腸に何らかの病気があって便秘となることもあります。この場合は、原因となる病気の発見・治療が必要となるため、便秘のほかに強い吐き気や腹痛、発熱、便に血が混ざっているなどの症状があるときは早めに受診を検討するとよいでしょう。

そのほかの病気

糖尿病や甲状腺機能低下症、パーキンソン病など、腸には直接関係のない病気に伴って便秘になることもあります。この場合も原因となる病気の発見・治療が必要となるため、気になる症状がある場合は早めに受診を検討するとよいでしょう。すでに受診している場合は、医師に便秘があることを相談しましょう。

便秘になったときに気を付けたいポイント

便秘を改善するためには、原因やタイプに合わせた対応が必要になります。そのため、さまざまな便秘の対処法を試しても改善されない場合は、適切な対処法を指導してもらうためにも受診を検討するとよいでしょう。

下剤を飲みすぎない

長期間にわたって頻繁に刺激性下剤を飲むと、大腸が疲れて動かなくなる“弛緩性便秘”に陥る場合があります。こうなると下剤を飲んでも効果が感じられなくなってしまうことがあるため、自己判断で下剤を飲みすぎるのは控えましょう。

ただし、すでに弛緩性便秘になっている場合は、急に下剤をやめるとさらに便秘が悪化することもあるため注意が必要です。

気になる症状がある場合は我慢せずに医師に相談する

大腸がんや腸閉塞などの重大な病気が便秘の原因となることもあるため、強い腹痛や出血を伴ったり、お腹が張ったりする場合は早めに受診を検討するとよいでしょう。

 

イーヘルスクリニック新宿院では、便秘症の状態に応じた適切な治療・薬をご提案しています。また、治療はは薬だけではなく、原因となる食事や生活習慣を改善することも必要です。イーヘルスクリニック新宿院は管理栄養士が在籍し、栄養相談も実施しています。気になることがあれば何でもご相談ください。

イーヘルスクリニック新宿院 の3つのメリット

① 平日20時まで、土日祝も診療
② オンライン診療対応で、すぐに薬が受け取れる
③ 管理栄養士による食事指導も実施

 

 

参考記事:便秘症の症状と治療方法:便秘症の最新ガイドライン2023を参考に

参考情報:便通異常症診療ガイドライン2023

 

記事監修:天野 方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2022年4月東京都新宿区に「イーヘルスクリニック新宿院」を開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。
日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。