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喘息とは、気道(空気の通り道)に炎症が起こることで、咳が出たり、息が苦しくなったりする病気です。このような辛い症状は治るのでしょうか。本記事では喘息は治る病気なのか、また喘息の治療のポイントについて解説します。
喘息を治すことは難しいとされています。しかし適切な治療を受け、喘息発作の誘因を避けた生活を心がければ、発作をコントロールし、健康的な生活を送ることができるといわれています。そのため、治療について自分自身も十分に理解し、医師と相談しながら継続することが大切です。
子どもの喘息の場合、多くは年齢とともに消失することもあります。しかし、20歳を超えてから再発するケースも少なくありません。また、年齢や妊娠などをきっかけに病気が治ったと感じる方もいますが、風邪やストレスをきっかけに悪化するリスクも高い病気です。そのため、症状がなくなったときは喘息が眠っていると考えるとよいでしょう。
症状が出ないからといって、治療を受けなかったりすると、些細な刺激で気道が敏感になり発作を起こしやすくなります。発作を繰り返すたびに気道の壁は厚く・硬くなって気道が狭くなり、すぐに息苦しくなってしまうのです。
発作を起こさず健康な方と同じような生活を続けるためには、毎日治療を続け、気道の炎症を抑える必要があります。医師の指示に従い、根気強く治療を続けることが大切です。
成人喘息の治療は“発作を起こさないための治療”と“発作が起こったときの治療”の2本柱で行います。
喘息患者さんの気道は、自覚症状がないときでも慢性的に炎症が起こっています。適切な治療を行い慢性的な気道の炎症が治まっていれば、発作のきっかけがあっても発症しにくくなります。慢性的な気道の炎症を抑える基本の治療薬は“吸入ステロイド薬”です。吸入ステロイド薬は気道の炎症を抑える効果が高い薬です。また、気道を広げて呼吸を楽にする“長時間作用性吸入β2刺激薬”を併用する治療も増えています。
喘息の治療は薬物療法だけではありません。発作が起こらないよう、以下のような日常生活の改善を心がけましょう。
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咳やヒューヒュー・ゼーゼーとする喘鳴、息苦しさなどの喘息発作を自覚したら、すぐに発作を改善する薬を使用し症状を鎮めます。一番よく使われる薬は“短時間作⽤性吸⼊β2刺激薬”です。即効性のある吸入薬を口から吸うと、気管支を広げ呼吸を楽にしてくれます。そのほかにも、気管支を広げ炎症を抑えるテオフィリン徐放薬、炎症を抑え発作を鎮めるステロイドの内服薬、気管支を広げる抗コリン薬を組み合わせて症状の改善を目指します。
医師の指示どおりに薬を使用しても息苦しさが改善しない場合や、苦しくて横になれない場合はかかりつけの病院や救急外来を受診しましょう。
喘息は治る病気ではなく、発作を起こさないよう上手に付き合っていく病気です。毎日の継続的な治療と発作時の治療を並行して行い、少しでも重症化・慢性化しないようにしていきます。発作の起こらない毎日を目指し、不安や疑問があれば早めに医師や看護師に相談するようにしましょう。
eHealth clinicでは喘息の治療を行っています。医師や看護師が一丸となり患者さんをサポートします。気になることがあればいつでもご相談ください。
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