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新型コロナウイルスに感染した人の中で、回復した後も後遺症に悩む人は約3人に1人といわれており、症状によっては日常生活に支障が出る場合もあります。後遺症として知られている症状には、動悸や息切れ、咳、味覚障害、倦怠感、記憶障害、抑うつ、脱毛などが挙げられます。しかし、後遺症に関してはまだ不明な点が多く、治療法も確立されていません。
中でも本記事では、新型コロナウイルス感染症の後遺症のうち、動悸や息切れについて解説します。
新型コロナウイルス感染症の後遺症では、動悸や息切れといった症状がみられることがあります。動悸とは、自分の心臓の拍動を自覚する状態のことをいいます。たとえば、心臓が強く脈打ったり、激しく鼓動したり、脈が飛んだりするように感じられることがあります。新型コロナウイルス感染症の後遺症である動悸や息切れでは、寝ていると症状はないが、立ち上がったときや動いたときに動悸がしたり、息苦しさを感じたりすることがあります。このような症状は高齢者だけではなく若年者、あるいは基礎疾患がない場合でも発症し得るといわれています。
新型コロナウイルス感染症の後遺症の原因は分かっていないことも多いです。しかし、動悸や息切れがある場合は 心臓、肺、筋肉のいずれかに問題がある可能性があります。さらに、新型コロナウイルス感染症における入院や自宅療養による運動不足、食欲の減退などによって筋肉量が減り、階段の上り下りで息切れや動悸が起こっている可能性も考えられています。
新型コロナウイルス感染症の急性期から持続するものと、急性期から回復した後に新たに出現するものがあります。また、症状の程度は変動し、症状が治まった後に再び出現することもあります。
個人差がありますが、一般的に動悸や息切れは2~3か月ほど続くといわれています。後遺症全体で見ると、5か月以内に症状の改善を感じる人が半数以上いるなかで、1年以上持続する人もいます。
新型コロナウイルス感染症の後遺症に関してはさまざまな調査が行われています。海外の報告では、もっとも多い症状は倦怠感(40%)で、ほかにも息切れ(36%)、嗅覚障害(24%)、不安(22%)、咳(17%)、味覚障害(16%)、抑うつ(15%)などが挙げられています。また、国内ではもっとも多い倦怠感に次いで動悸や息切れなどが多いといったデータもあります。
以下の場合は早めに医療機関を受診しましょう。そのほか、気になることがあれば医師や住まいのある自治体の相談窓口に相談するとよいでしょう。
現段階では動悸や息切れをはじめとした後遺症に対する治療法は確立されていません。症状がどの程度の期間続くかは人によってさまざまですが、基本的には徐々に回復するといわれています。
通常は検査をすることで循環器系の病気がないかを確認し、ほかの病気との関係がないと分かった場合は経過観察を行います。場合によっては専門医へ紹介されることもあります。
なお、海外の研究によると新型コロナワクチンを2回接種してから新型コロナウイルスに感染した場合、28日以上症状が続くケースが約半数に減少することが分かっています。つまり、新型コロナワクチンを接種することが、後遺症の抑制につながる可能性があるといわれているのです。
新型コロナウイルス感染症の後遺症の1つに、長引く動悸や息切れがあります。基本的には徐々に治まるので、休息を取ったり生活習慣を整えたりして過ごすことが大切です。ただし、気になる動悸や息切れが4週間以上続く場合は、かかりつけ医や近隣の医療機関に相談しましょう。
eHealthクリニックでは新型コロナ後遺症外来を設置し、24時間365日体制で後遺症に悩む患者さんの診療を行っています。予約はもちろん診療から薬の処方まで全てオンライン上で完結できるため、忙しくてクリニックに足を運ぶ時間がない方でも時間や場所に関係なくご利用いただくことが可能です。気になることがある場合はお気軽にご相談ください。
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