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2022.09.28

痛風を予防する方法とは? ~食事の注意点や運動のポイントについてご紹介~

痛風は血液内の尿酸(プリン体の老廃物)が多い状態が続くことで、突然足の親指などの関節が腫れて激痛が起こります。遺伝的なことも関係していますが、主に食生活をはじめとした日々の生活習慣がきっかけになって発症すると考えられています。そのため、痛風予防には、食事や運動の工夫などの生活習慣の改善が大切です。

本記事では、痛風の予防法について解説します。

痛風の予防

痛風の主な原因は、プリン体を多く含む食べ物の摂取やエネルギー量やアルコールの過剰摂取、運動不足などの生活習慣です。プリン体は体に必要な栄養の1つですが、増えすぎると尿酸が多くなり痛風を起こすきっかけになります。

したがって痛風を予防するには、生活習慣を見直すことで予防や改善が期待できるといわれています。具体的な予防法が以下のとおりです。

痛風の予防(1)肥満を改善する

高エネルギー食や運動不足が招く肥満は、痛風の大きな危険因子として知られています。そのため、肥満を改善することが痛風予防の第一歩です。肥満の改善には、自分の体格に適したエネルギー量を摂取することが基本となります。しかし、急激に無理なダイエットを行うと、エネルギー量が足りなくなることのほか、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素も減ってしまいます。それにより便秘になったり、抜け毛がみられるようになったり、体にさまざまな影響が出ることがあります。そのため無理な食事制限は避け、運動も一緒に行いながら肥満を改善していくようにしましょう。

痛風の予防(2)プリン体を多く含む食品に注意する

痛風の原因となる“尿酸”は、プリン体が分解されてできた老廃物で、プリン体が過剰になると痛風の発症のリスクを高めます。そのため、プリン体を多く含む食品(特にレバーや肉などのプリン体を多く含む動物性食品)を控えるようにすることがポイントです。しかし、無理なプリン体の制限は長くは続かず、挫折を招くこともあります。

プリン体は主にタンパク質食品に多く含まれると言われているため、タンパク質食品を食べすぎることは避けるところから始めましょう。また、プリン体は、食品の調理法を工夫することで減らすこともできます。プリン体には水に溶け出す性質があるため、肉や魚を調理したゆで汁を捨てることにより摂取量を減らせるといわれています。

痛風の予防(3)野菜を十分に取る

野菜は、ビタミンやミネラルを多く含むアルカリ性食品です。尿酸はアルカリ性や中性によく溶ける性質を持っており、アルカリ性食品を取ることで尿酸の排泄を促すことができるといわれています。そのため、野菜や果物などを積極的に取り入れるとよいでしょう。しかし、果物に含まれる果糖は取りすぎると肥満につながる可能性もあるため、食べ過ぎには注意しましょう。

痛風の予防(4)水分をしっかり取る

水分を多く取る(2L以上)ことによって尿量を増やし、尿酸の排泄を促します。ただし、ジュースや清涼飲料水などの甘い飲み物は尿酸値を上昇させるので注意が必要です。

痛風の予防(5)アルコールは適量にする

アルコールはその種類にかかわらず、尿酸値を上げる可能性があります。特にビールはほかのアルコール飲料と比べてプリン体が多くエネルギーも高いため、適量を心がけましょう。アルコール飲料を1日に取る目安は、ビールなら中ジョッキ1杯分(約500ml)、日本酒なら一合(約160ml)、ウイスキーならダブル1杯(約60ml)、ワインなら1杯(約100ml)のいずれかに抑えるようにしましょう 。

痛風の予防(6)適度な運動を継続する

痛風予防には、ウォーキングやジョギングなどの軽い有酸素運動を行うことがすすめられています。運動習慣によって肥満を防ぐことで、尿酸を体外へ排出しやすくなると考えられています。

仕事が忙しくて運動する時間がない方は、エレベーターより階段を使う、電車に乗らずに歩くなど、日常生活の活動量を上げることでも予防効果が期待できます。

受診の目安になる症状

ここまで痛風予防についてお話ししましたが、痛風が疑われるような気になる症状がみられたときは放置せずに受診することがすすめられます。

痛風でみられる痛みは1〜2週間程度で治まるので、とりあえず湿布薬などでしのぎ、そのまま放置する例も少なくありません。しかし、尿酸の多い状態が続く限り、痛みは繰り返されて尿路結石や腎臓障害などの合併症を引き起こす可能性があります。そのため、突然の関節の激痛(足の親指が多い)を感じた場合は、痛風であるのかなどを確認する、痛風であった場合は治療を受けるためにも受診を検討しましょう。

痛風が疑われる場合は医療機関の受診を

痛風の予防には、食事や運動の工夫が大切です。特に肥満の解消や食生活の改善が重要なので、レバーや肉などのプリン体を多く含む動物性食品や、ビールなどのアルコールの摂取を控えることをこころがけましょう。気になる症状があるなど、痛風が疑われる場合は自己判断せずに受診を検討するようにしましょう。