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2023.05.24
#腎臓内科 #対象外来

痛風外来

痛風とは

痛風とは、血液中の尿酸が多い状態(高尿酸血症)が続いた結果、血液中に溶けきれなくなった尿酸が関節の中で固まって関節に突然激痛が起こる病気(発作)のことです。また、尿酸は私たちが活動するために必要なプリン体というエネルギー物質が分解されてできる老廃物です。プリン体は体内で作られるほか、食品にも含まれています。

痛風や高尿酸血症の原因は、腎臓から尿酸を排出する機能の低下、肥満、暴飲暴食、激しい運動などさまざまです。患者は男性に多く、女性は女性ホルモンによって尿酸値が調整されるため、比較的少ないです。また、砂糖入り清涼飲料水やお酒をよく飲む、激しい運動をすることがある、肥満である、ストレスがある、血縁者に痛風の人がいる、水分をあまり取らないなどの特徴がある人に起こりやすいといわれています。

参考記事

■痛風の原因とは?〜肥満や食事、運動などが影響して発症する~

 

イーヘルスクリニック新宿院 の腎臓内科の3つのメリット

① 平日20時まで、土日祝も診療
② オンライン診療対応で、すぐに薬が受け取れる
③ 管理栄養士による食事指導も実施

 

痛風の症状

主な症状の特徴

痛風の症状はなんの前触れもなく、ある日突然現れることが一般的です。

  • 関節が赤く腫れ、歩けないほどの激しい痛みが起こる
  • 痛みのピークは発作が出てから24時間後
  • 痛みは通常3~7日程度経つと改善する
  • ほとんどは多発せず、1箇所のみに症状が出る など

発症部位

症状が現れるのは、主に以下のような場所です。

  • 足の親指の付け根
  • 足首
  • 足の甲
  • アキレス腱の付け根
  • 手首 など

 

参考記事

尿酸の排泄が低下するとどうなる? ~激痛を引き起こす痛風などにつながることも~

痛風に伴って起こることがある尿路結石とは?~尿路結石の症状や治療法をご紹介~

 

受診の目安

痛風の症状がみられる場合は高尿酸血症になっており、進行すると腎不全につながることもあるため、早めの治療が必要です。また、3~7日程度経つと痛みがなくなることが一般的ですが、痛みが引いても病気が治ったわけではありません。関節に尿酸の結晶がある限り再発する恐れがあり、再発を繰り返しながら重症化するとされています。

そのため、上記のような症状があったり、すでに高尿酸血症や痛風を指摘されていたりする場合は、早めに内科などの受診を検討し、放置したり治療を中断したりしないようにしましょう。

「痛風の検査」について詳しく見る

 

痛風の治療のポイント

尿酸は常に体の中で作られています。このため、尿酸を含む食品を控えるなどの生活習慣の改善や、尿酸値をコントロールする治療を同時に行うことが大切です。また、痛風発作が出ないからといって薬をやめてしまうと再発する可能性があるので、医師の指示にしたがって治療を受けるようにしましょう。

 

薬の処方

痛風発作が起こったら、まずは痛みや腫れを取り除く薬(非ステロイド抗炎症薬)を使用します。その後症状が治まったら、痛風の原因である高尿酸血症の治療を行います。

高尿酸血症の治療では、尿酸値を下げる薬を少量から使い始め、少しずつ尿酸値を下げることを目指します。また、尿酸が尿路で結晶化しないよう、尿アルカリ化薬を併用することもあります。

 

生活習慣の指導

痛風や高尿酸血症の発症には生活習慣が大きく関わっていることから、原因となる生活習慣を改善することが重要な治療の1つとなります。主に適度な運動やバランスの取れた食事、お酒の摂取量などについて指導されることが一般的です。

具体的には、“痛風になったときに気を付けたいポイント”の項目で説明します。

 

参考記事
痛風の治療法とは?

■「痛風の食事」について詳しく見る

 

痛風になったときに気を付けたいポイント

痛風や高尿酸血症では、薬物療法と同時に生活習慣の改善を行うことが基本です。

食生活の改善

適正なカロリー量を守ることが大切です。また、肉や魚の内臓、干物などは尿酸の元となるプリン体が多く含まれるため、食べすぎに注意しましょう。糖分も尿酸値が上がる原因となるため控えることが大切です。

一方で、食物繊維やビタミンCを多く含む食品や乳製品(特に低脂肪乳製品)、サクランボやコーヒーなどは痛風予防につながるとされています。

アルコールを控える

アルコールの摂取によって尿酸値が上がるといわれているため、取りすぎには注意しましょう。特にビールは痛風のリスクをもっとも高めるといわれているため、注意が必要です。

尿酸値への影響を最低限に抑える1日当たりの摂取量の目安は、ビール350~500ml(銘柄によって異なる)、日本酒1合、ウイスキー60ml(ダブル)といわれています。詳しくは医師や栄養士などに確認するようにしましょう。

適度な運動

運動によって尿酸値を下げることが期待できるといわれています。たとえば、有酸素運動(ウォーキングやジョギング、サイクリングなど)を1回10分以上、1日合計30分~1時間程度行うとよいとされています。

一方で、短距離走といった無酸素運動は尿酸値が上がる原因になってしまうため注意が必要です。また、関節に負担がかかって痛風発作につながることがあるため、運動の内容は医師と相談しながら決めるとよいでしょう。

水分をしっかり取る

水分をしっかり取って、尿から尿酸を排出させることも大切です。水やお茶を1日に2L以上飲むとよいとされています。ただし、糖分が多い清涼飲料水などは尿酸値の上昇につながるため控えるようにしましょう。

痛みが引いても受診する

痛風の痛みは3~7日程度経てばなくなることが一般的です。しかし、関節に尿酸の結晶がたまっている限り再発することがあるため注意が必要です。痛風発作は再発を繰り返しながら重症化するため、適宜受診し、放置したり治療を中断したりしないようにしましょう。

 

参考記事

■「痛風の予防」について詳しく見る

■「痛風を悪化させない対策」について詳しく見る

■高尿酸血症の合併症とは?~痛風のほか慢性腎臓病や高血圧などさまざまな病気を招くリスクがある~

 

不安や疑問があれば医師に相談を

イーヘルスクリニック新宿院では、痛風や高尿酸血症、尿路結石の診療を行っています。丁寧な診察から、個々に必要な検査や治療をご提案いたします。医師はもちろん、看護師や管理栄養士、検査技師などもチームになって患者さんの健康を全力でサポートいたします。診療は土日祝日も対応しており、24時間365日診療予約がネットから可能です。忙しい方でも受診しやすい体制を整えていますので、お困りごとがありましたらぜひお気軽にご相談ください。

 

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記事監修:天野 方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2022年4月東京都新宿区に「イーヘルスクリニック新宿院」を開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。
日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。