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2022.10.17

繰り返す発熱の原因とは? ~疑われる5つの病気と対処法を解説~

人によって正常な体温は異なりますが、発熱とは一般的に体温が37.5℃以上になることをいいます。感染症にかかったときに発熱するのは正常な免疫反応の結果であるため、体温が41℃を超えなければ発熱自体に危険はないとされています。

また、発熱してすぐは検査をしても原因が分からないことも多いため、熱が出てもしばらくは様子をみてもよいでしょう。しかし、発熱を繰り返している場合は、何らかの病気の可能性があるため注意が必要です。適切に対処できるように、発熱を繰り返す原因となる病気や対処法について解説します。

発熱を繰り返すときに考えられる病気と対処法

膠原病

膠原病(こうげんびょう)とは、自分自身を標的として免疫反応が起こり、さまざまな臓器に炎症が生じる病気の総称です。全身性エリテマトーデス、関節リウマチなど複数の病気が膠原病に含まれます。

また、膠原病はよくなったり悪くなったりを繰り返す慢性の病気です。膠原病になると、発熱や体重減少、疲れを感じるなどさまざまな症状が現れることがあり、発熱も繰り返し生じることがあります。

治療には炎症と免疫を抑制するステロイドが使用されることが一般的です。ステロイドの副作用が強い、十分な効果が得られないといった場合には、免疫抑制薬が使用されることもあります。

結核

結核とは、結核菌に感染することで発症する病気です。主に肺の中で結核菌が増殖するため、発病初期には、発熱、咳や痰が出るなど風邪に似た症状が出ることがあります。

しかし結核の場合、“症状が2週間以上続く”“よくなったり悪くなったりを繰り返す”といった風邪とは異なる点があります。

治療には薬物療法が用いられるのが基本ですが、症状が強いときなどは入院が必要になることもあります。結核を発病すると周囲の人にも感染させる恐れがあるため、早期発見・治療に努めることが大切です。

マラリア

マラリアとは、マラリア原虫を保有した蚊に刺されることが原因で感染する病気です。マラリアに感染すると、1~4週間程度の潜伏期間を経て、発熱や寒気、頭痛といった症状が出ることがあります。

風邪の症状と似ていますが、マラリアの場合は2~3日ごとに発熱・解熱を繰り返すのが特徴です。マラリアにかかった場合、抗マラリア薬を投与して治療することが一般的です。

回帰熱

回帰熱とは、野生のダニやシラミから感染する、スピロヘータという細菌が原因で発症する病気です。感染から5~10日ほど経ったころに、咳や頭痛、筋肉痛、関節痛、羞明(まぶしさ)などをともなう発熱や寒気といった症状が出ることがあります。

回帰熱は発熱期と無熱期を繰り返すのが特徴です。3~7日ほど発熱が続いた後に、一時的に熱が下がって無熱期に移行し、そこから5~7日経つと再び発熱するといわれています。無熱期は熱こそないものの、発汗や倦怠感、低血圧症や斑状丘疹(やや隆起した赤く小さな発疹(ほっしん))などの症状が出たりすることもあります。

回帰熱は死に至る可能性もある病気なので、適切な治療を受けることが重要です。治療には抗菌薬が用いられますが、ダニとシラミのどちらが原因かで使用される薬が異なります。なお、回帰熱は日本では少なくとも数十年間感染者が出ておらず、アメリカ大陸や欧州、中東、アフリカの一部で感染者が報告されています。

周期性発熱症候群

周期性発熱症候群とは、子どもがかかることの多い発熱を繰り返す病気の総称です。なかでも多いのが、周期性発熱・咽頭炎(いんとうえん)・アフタ性口内炎・リンパ節炎症候群(PFAPA症候群)です。5歳未満で発症することが多く、10歳くらいまでには自然に発熱が治まってくるといわれています。

周期性発熱症候群になると、3~6日ほど継続する発熱が、3~8週間ごとに定期的に起こります。また、発熱とともに口内炎や首のリンパ節の腫れと痛み、咽頭炎、腹痛などが起こることもあります。鼻水や咳といった症状がないところが、通常の風邪との大きな違いです。

周期性発熱症候群によって発熱した場合、ステロイドを投与して熱を下げるのが一般的です。根本的な治療として、手術で扁桃を摘出することもあります。

発熱を繰り返す場合は受診の検討を

風邪などの感染症にかかったときに発熱するのは、正常な免疫反応といわれています。前述しましたが、体温が41℃を超えなければ発熱自体に危険はないとされています。しかし、発熱を繰り返す場合は何らかの病気の可能性があるため、医療機関の受診を検討するとよいでしょう。

発熱以外に意識状態が悪い、血圧が下がっている、呼吸が苦しい、場所を問わず激痛がある、立ち上がれなくなった、我慢できないほどの寒気と震えが起こるなどの症状がある場合や、数時間水分が取れていないといった場合は、急いで医療機関を受診する必要があるとされています。