高尿酸血症の食事で気を付けるポイントとは?具体的な食事の注意点を解説
何度もたばこをやめようとしているのに失敗してしまう方は、意志が弱いのではなく“ニコチン依存症”が関係している可能性があります。
禁煙外来では、喫煙をニコチン依存症という病気と捉え、喫煙をやめたい方を支援します。禁煙治療を受ければ、自分で禁煙するよりもずっと楽に、また確かな方法で禁煙できるといわれています。
さらに、一定の条件を満たせば保険適用で治療を受けられ、成功すればたばこ代の節約にもつながります。では、禁煙外来で治療を受けた場合、成功率はどの程度なのでしょうか。
禁煙外来における治療の成功率は、約7~8割といわれています。また、禁煙治療による成功率は、自力で禁煙を行うよりも3~4倍高いともいわれています。なぜ、このように成功率が高い傾向にあるのでしょうか。
禁煙外来における禁煙成功率が高い理由として以下が挙げられます。
禁煙を難しくするのは、たばこをやめると起こる“集中力が下がる”“たばこを吸いたいという気持ちが強くなる”“頭痛がする”などの離脱症状が原因です。
しかし、医療用の禁煙補助薬(飲み薬や貼り薬)を使うことにより、この離脱症状を和らげることができるため、自力で禁煙を行うより比較的楽に禁煙することができるのです。
禁煙治療では、患者さんそれぞれの性格や健康状態を考慮し、たばこを吸いたくなったときの対処法やたばこを吸いたくなるような状況の予測、回避方法など実践的なアドバイスをしています。
<アドバイスの例>
職場や家族に喫煙者がいる場合は、周りの人に禁煙宣言をして、協力を求めることをアドバイスすることがあります。具体的には、禁煙治療中は自分の目の前で喫煙しないようにお願いするなどです。
お酒の席などでたばこを吸ってしまいそうな場面では、それを回避するような対策をアドバイスします。たとえば、飲み始める前に禁煙宣言をしたり、喫煙者から離れた席に座ったりするといった工夫をするとよいでしょう。
前述のとおり、医療機関で禁煙外来の診療を受けることにより、多くの方が禁煙に成功します。しかしながら、長年の喫煙習慣による依存性を克服することは難しく、喫煙を再開してしまう方も少なくありません。この依存性を改善するには日々の行動を変える必要がありますが、常に医師が介入することはできません。この課題の解決のために、禁煙外来での診療に加えて治療を助ける専用アプリが開発され、2020年12月に保険適用となりました。
実際、国内で行われた研究によると、通院と投薬に加え、治療用プログラムが入った治療用アプリを用いて禁煙治療を行ったグループと、治療用プログラムの入っていないアプリを用いて禁煙治療を行ったグループとで禁煙継続率を比較したところ、9~24 週(標準的な治療期間は12週間)における禁煙継続率は治療用アプリを使用したグループで63.9%、そうでないグループで50.5%でした。また1年後の禁煙継続率を比較すると、治療用アプリを使用したグループで52.3%、そうでないグループで41.5%と報告されています。このように治療用アプリを組み合わせて禁煙治療を行ったほうが、より長く禁煙生活を続けられると考えられています。
アプリには、自宅で吐いた息の一酸化炭素濃度を測定しながら、喫煙したくなったときの対処方法を自動チャットでアドバイスするなど、通院していないときでも禁煙を続けられるような機能が複数搭載されています。
以下の条件に全て当てはまる方は、禁煙治療に保険が適用されます。
(1)ただちに禁煙しようと考えている
(2)全10問の質問で構成されたテストを受け、ニコチン依存症と診断される
(3)1日の平均喫煙本数×喫煙継続年数=200以上である
(35歳未満の場合は200未満でも可)
(4)禁煙治療を受けることに文書で同意している
(5)過去1年以内に健康保険で禁煙治療を受けていない
禁煙外来にかかる費用は、保険適用(3割負担)の場合で約13,000~20,000円程度です。かかる費用は医療機関や個人の治療方針によって異なる場合があるので、詳しくは治療を受ける予定の医療機関へ確認しましょう。
標準的な禁煙プログラムでは、12週間(約3か月間)で計5回の受診が必要です。治療では、喫煙状況の把握や問題点の把握、検査、禁煙治療薬の処方などを行います。
当院で禁煙治療をご希望の方へ
現在、製造元の出荷停止の関係で飲み薬(チャンピックス錠)での禁煙治療の受付を停止しています。
当院では、貼り薬(ニコチネルTTS)での治療を行っております。
禁煙外来での禁煙成功率は約7〜8割といわれています。禁煙補助薬や医師のサポート、禁煙アプリの利用などによって、自力でやめるよりもラクに確実に禁煙できる工夫がされています。一定の条件を満たせば保険適用(3割負担)で治療を受けられます。禁煙治療の成功率について分からないことがあれば、医師に相談したり、医療機関を受診したりしましょう。
eHealth clinicでは禁煙外来を設置しています。治療に際してご不安やお困り事などあればぜひご相談ください。