HIV予防に対するPrEP「プレップ、曝露前予防」について

抗アレルギー薬の使用といった対症療法とは異なり、アレルギー症状の根本的な改善が期待できる治療法を舌下免疫療法(根治療法)といいます。アレルギーの原因物質を少しずつ長期間にわたって摂取し、体を慣らしていくことで免疫機能の過剰反応を抑える効果が期待できます。
なお、この治療法はスギ花粉またはダニによるアレルギー性鼻炎と診断された場合にのみ受けることが可能です。治療効果の即効性はないので、薬の服用を3~5年間なるべく毎日続ける必要があります。
※当院で舌下免疫療法(シダキュア)をご希望の方へ
現在、舌下免疫療法の治療においてシダキュアの急激な需要増により、薬剤が不足している状況です。
当院でも、周辺薬局に問い合わせ等しておりますが、周辺薬局でもお薬が不足しています。
(新規の患者様には、場合によってはご自身で薬局で手配していただく可能性があります。)
ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
本記事では、舌下免疫療法にかかる費用について解説します。
舌下免疫療法は大人から子どもまで治療可能で、健康保険が適用されます。
治療費は治療薬によって多少異なりますが、初回は保険適用(3割負担)で4,000~5,000円ほどかかります。その後の定期的な通院の費用は、診察代と薬局での薬代とを合わせて1か月あたり2,000~3,000円ほどです。ただし、実際の費用は医療機関や個々の治療方針によって異なるため、不明点などあれば医師に確認するようにしましょう。
舌下免疫療法では、治療薬を舌の下に置き、そのまま1分間待った後に飲み込みます。副作用を最小限にするために、薬を服用したら5分間は飲食やうがいはしないようにしましょう。これを1日1回、少なくとも2~3年間なるべく毎日続けます。
程度の差はありますが、治療開始から数か月で効果がではじめ、およそ80%の方で症状の改善や緩和がみられるといわれています。また症状を完全に抑えられなくても、アレルギー治療薬の服用量を減らせるため、眠気といった副作用を抑えられるメリットがあります。
治療薬の効果は、服用期間が長くなるほど高まります。服用を忘れる回数が多くなるほど効果の出現が遅くなるので、決められたスケジュールで服用するようにしましょう。
スギ花粉によるアレルギーを治療する場合は、6~12月頃からスタートします。花粉が飛ぶ可能性がある時期に始めるとアレルゲン(花粉)の吸収量が過剰になるため、副作用が現われやすいのです。一方で、ダニに対するアレルギーの場合は一年中、いつからでも治療を始められます。
口内のかゆみや違和感、耳のかゆみ、唇の腫れ、頭痛、吐き気などが軽い副作用としてよくみられるといわれています。ただし、これらの副作用は治療開始から1~2か月ほど経過すると気にならなくなることが多いため、過度な心配は不要と考えられます。必要に応じて症状に合わせた薬を処方してもらえる場合もあるので、気になる症状があれば医師に相談するようにしましょう。
また、ごくまれにアナフィラキシーショックを引き起こすことがあります。そのため、初回の服用は医療機関で医師の監督の下に行います。ただし、重度の副作用の報告はほとんどされておらず、薬の量も少量からはじめていき徐々に増やしていきます。医師の指示に従って正しく服用することが大切です。
舌下免疫療法とは、アレルゲンを少量ずつ体に投与して慣れさせることで、アレルギー症状の根本的な改善が期待できる治療法です。定期的な通院の場合、保険適用(3割負担)で治療を受けられます。子どもの保険診療に関しては、治療費に関する助成があるため、自己負担なしで受けられる場合もあります。
舌下免疫療法の費用について分からないことがあれば、医師や医療機関に確認しましょう。
eHealth clinicでも舌下免疫療法を行っています。ぜひご相談ください。