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2022.10.17

花粉症におけるアレルギー性結膜炎とは?~概要・症状・治療法・セルフケアについてご紹介~

花粉症とは、スギやヒノキなどの花粉によって、くしゃみや鼻水などの症状が現れる病気です。花粉症では主にアレルギー性結膜炎とアレルギー性鼻炎が生じるとされています。この記事では、アレルギー性結膜炎をテーマに、病気の概要やメカニズム、症状、治療法、セルフケアについて詳しく解説します。

花粉症の人にみられることがあるアレルギー性結膜炎

花粉症になると、くしゃみや鼻水といった鼻の症状のほかに、目にもさまざまな症状が現れることがあります。これは、目の表面に花粉が付着することで、アレルギー反応が起きて結膜(まぶたの裏側と白目を覆う粘膜)に炎症が生じることが原因です。このようなアレルギー反応によって起こる結膜炎を“アレルギー性結膜炎”といい、特に花粉が原因となるものは“結膜花粉症”とも呼ばれます。結膜花粉症は、アレルギー性結膜炎の約50%を占めるとされています。

花粉症におけるアレルギー性結膜炎のメカニズム

体内に花粉が入ると、花粉に対応したIgE抗体(侵入してきた異物を体の外に出そうとする物質)がつくられ、その後花粉が再び体内に入ると、鼻や目の粘膜の細胞の表面にある抗体と結合します。すると、花粉を排除するために、ヒスタミンなどの化学物質が分泌され、花粉を体外に排出したり、体内に入れないようにしたりするために、くしゃみ、鼻水、涙、鼻づまりなどの症状が生じるとされています。結膜炎もこのような過剰な反応によって引き起こされると考えられています。

花粉症におけるアレルギー性結膜炎の症状

アレルギー性結膜炎では以下のような症状がみられることがあります。

  • 目のかゆみ
  • 目の異物感
  • 白目の充血
  • 涙が止まらない
  • 白くべたべたと糸を引くような目やに
  • まぶたの裏のぶつぶつ など

花粉によるアレルギー性結膜炎は、アレルギー性鼻炎を伴うことも多く、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、喉の痛み、咳などが生じることもあります。

花粉症におけるアレルギー性結膜炎の治療法

薬物療法

花粉症の薬物療法では、症状に応じてさまざまな薬を使います。目の症状がある場合は、メディエーター遊離抑制薬(花粉に接触することで生じるさまざまな化学伝達物質の放出を抑える薬)や、抗ヒスタミン薬の目薬などを使うことがあります。

また、花粉の飛散量が増え、症状が悪化した場合は炎症を抑える目的でステロイドの目薬を使うことがありますが、この場合はステロイドの副作用が出ていないか確認するため、眼科で定期的な検査が必要となります。

アレルゲン免疫療法(減感作療法)

原因となる花粉のエキスを含む薬を投与することで、花粉に体を慣れさせてアレルギー反応を弱める治療法です。治療期間は2~3年ほどかかりますが、花粉症の根治が期待できる唯一の治療法とされています。

花粉症におけるアレルギー性結膜炎のセルフケア

花粉を避ける

花粉との接触を避けるため、外出時はめがねをかけるとよいでしょう。花粉の飛散量が多い時期や時間(朝や夕方)の外出を避けるのも1つの方法です。ただし、場合によっては13~15時頃に飛散が増えるときもあります。また、雨上がりも花粉の飛散が多くなるとされています。

目を洗う

花粉を洗い流すために目を洗うとよいでしょう。ただし、水道水を使うと目の細胞が傷ついたり、目を守る涙が流されてしまったりします。そのため、人工涙液を使うとよいでしょう。

目が疲れることを避ける

目に負担がかかるため、テレビやパソコンを長時間見たりしないようにしましょう。また、パソコンは目とモニターの距離を50cm程度離し、1時間見たら15分程度の休憩を設けるとよいでしょう。また、すでに目が炎症しているときは、負担にならないよう、コンタクトを外してメガネに替えるなどの対策も必要です。

症状を記録しておく

花粉が飛ぶ時期や飛び方は種類によって異なるため、原因となる花粉を特定することで、適切な予防や治療につながります。そのため、症状が出た時期などを日記につけておくとよいでしょう。

花粉症におけるアレルギー性結膜炎は適切な治療・セルフケアを

花粉によってアレルギー性結膜炎が生じることがあります。花粉症は症状が悪化すると薬の効果が得づらくなるので、初期療法(症状が軽いうちに治療を始めること)が推奨されています。花粉の飛散が始まる2週間ほど前、または症状が現れた時点で治療を始めるとよいとされているため、早めの受診を検討するとよいでしょう。
また、花粉を避けるなどのセルフケアも大事です。この記事で紹介したこと以外に、整った食習慣や運動、室内を清潔に保つことなども心がけるとよいでしょう。