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2022.04.26
#アレルギー科 #対象外来

花粉症外来~症状、検査、治療など~

花粉症とは

花粉症とは、スギやヒノキといった花粉が原因で、くしゃみや鼻水などの症状が起こるアレルギー性鼻炎の一種です。日本人の約4割はスギが原因の花粉症だといわれていますが、スギ以外にもヒノキ、ブタクサ、シラカンバなどの植物が原因で発症することもあります。

花粉症は、花粉が飛散する量に比例して悪化するといわれています。飛散時期は植物や地域によって異なりますが、スギ花粉はだいたい2~4月頃に飛散するため、この時期に症状が現れることが多いです。

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花粉症の症状

花粉症では、以下のような症状がだいたい2週間以上続くといわれています。このほか、喉や皮膚のかゆみ、熱っぽさ、下痢などの症状が出ることもあります。

  • くしゃみ
  • 鼻水(鼻水はさらっとしている)
  • 鼻づまり
  • 目のかゆみ
  • 涙が出る
  • 目の充血 など

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受診の目安

症状が出る前やひどくなる前に治療を始める(初期療法)ことによって、症状を抑えることが期待できます。そのため、花粉症の代表的な症状であるくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが出ている、くしゃみが連続で出ているといった症状がみられる場合は花粉症の可能性を考えて、早めに受診を検討するとよいでしょう。

また、すでに花粉症だと分かっている場合には、症状が出たら早めに受診して治療を受けるとよいでしょう。受診する際は、アレルギー科や内科などを検討するとよいでしょう。

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花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)治療のポイント

花粉症の治療法としては、薬物療法、アレルゲン免疫療法、手術療法などがあります。
花粉症は、花粉が飛散する季節になってから症状が出るため、治療は症状が出る前に予防的に開始することが望ましいです。具体的には、花粉飛散の予想される季節の1ヵ月前から開始することをお勧めします。

ただし、花粉症の症状が既に出ている場合は、すぐに治療を開始することが重要です。

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薬の処方

薬を使ってくしゃみ、鼻水、鼻づまりなど症状の改善を目指します。薬の種類はさまざまで、症状や重症度などによって使い分けます。主に飲み薬や点鼻薬(鼻の中にスプレーする薬)、点眼薬、貼付薬などがあります。症状が重い場合は注射を使うこともあります。

薬をうまく使い分けることで、花粉が多い年でも約5~6割の方が重大な副作用もなく、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状がほとんどみられないまま過ごせることが分かっています。

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アレルゲン免疫療法

花粉症の治療法の中で唯一、根治が期待できるのがアレルゲン免疫療法です。アレルゲン免疫療法とは、アレルギーの原因となる物質のエキスを注射や舌の下から体に入れ、2~3年継続することでアレルギーの原因物質に対する反応を弱めていく治療法です。

日本では、スギ花粉などによる花粉症、またはダニなどが原因のアレルギー性鼻炎に対して保険適用で行われます。

アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)について

 

当院で舌下免疫療法(シダキュア)をご希望の方へ。
シダキュアは、スギ花粉を原料としたエキスを使用した薬で、少量から摂取することで体を徐々に慣らし、スギ花粉によるアレルギー症状(スギ花粉症症状)を軽減します。この治療法は、アレルギー症状の根本的な治癒や長期的な症状の緩和(症状がない状態)が期待できる有効な治療法です。
現在、当院ではシダキュアを一定の数確保しており、シダキュアを始めたい方は事前にご予約の上、来院いただければと思います。ご不明点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。

 

皮下注射療法(ゾレア®)

「ゾレア®」は今までの標準治療では症状が改善できなかった、重症花粉症で困っている方に対しての新たな治療法です。

皮下注射療法(ゾレア®)について詳しくみる

 

花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の検査

花粉症の診断で用いられる主な検査は、問診、血液検査による総IgE値の測定、特異的IgE抗体検査などです。

花粉症の場合、原因となる物質(花粉)にだけ反応する特異的IgE抗体という免疫物質が体内で作られています。このIgE抗体とアレルゲンが結合すると、アレルギーの原因となるヒスタミンなどの物質が放出されることで、アレルギー症状が引き起こされるとされています。そのため、血液検査によって体内にどのような物質に対するIgE抗体があるかを調べることで、原因が花粉なのか、花粉の場合はどんな種類の花粉なのかを判別するのに役立ちます。

花粉症ではどんな検査をするの? 〜問診や血液検査などで診断される〜

 

花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の予防のポイント

花粉の除去と回避

花粉症の予防は、原因となる花粉を回避・除去することが大切です。これは治療の一環でもあります。まだ花粉症にかかっていなかったり、症状が軽かったりする場合でも、大量の花粉と接触することをきっかけに花粉症を発症したり、症状が強くなったりすることがあります。そのため、花粉症予防のためにも花粉の回避・除去は重要だといわれています。

外出時の工夫

花粉の飛散時期はできる限り外出を控えましょう。地域によって異なりますが、特に13~15時頃に飛散が多いといわれているため、この時間の外出を避けるとよいでしょう。

また、外出する場合は、帽子やメガネ、マスク、コート、マフラーなどで花粉が目や鼻、肌に付着しないようにすることも外出時の工夫の1つです。さらに、帰宅した時は衣服を玄関先ではらい、家の中に花粉を入れないことも重要です。また、洗顔やうがいなどをして付着した花粉を洗い流しましょう。

室内での工夫

室内にいるときも、ドアや窓を閉めて花粉が入らないようにしましょう。ただし、窓を閉めていても花粉は室内に入ってしまうため、こまめに掃除をしたり、空気清浄機を使ったりすることも大切です。

また、寝具を外に干すことは控え、寝る前は少量の水を含ませたティッシュやタオルなどで枕元を拭き、付着している花粉を除去するのも1つの方法です。

生活習慣を整える

睡眠不足やストレス、お酒の飲み過ぎ、喫煙は症状悪化の原因となるため控えましょう。自分が喫煙していなくても、受動喫煙によって影響を受けることもあるため、マスクや空気清浄機を上手に活用するとよいでしょう。

また、たんぱく質や脂肪が多い食事を食べ過ぎたり、生活リズムが不規則だったり、ストレスが多い環境で過ごしたりすることなども花粉症を起こしやすくするといわれているため、注意が必要です。このほか、運動不足による体力低下も症状悪化の原因となることがあるため、ランニングやウォーキング、水泳などを取り入れてみるのもよいでしょう。

花粉症対策には何をしたらよい? 〜日常生活の中でできる4つのポイント〜

 

イーヘルスクリニック新宿院の花粉症外来

イーヘルスクリニック新宿院では、それぞれの患者さんに合った治療を検討します。
アレルギー検査や抗アレルギー薬の処方だけでなく、当院ではゾレア注射や舌下免疫療法にも積極的に取り組んでおります。さらに、お忙しい方にも配慮し、オンライン診療や処方薬の便利な配達サービスもご提供しております。
花粉症にお悩みの方は、どうぞ一度お気軽にご相談ください。

 

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参考記事

■政府の花粉症対策

■東京都の花粉情報|東京都アレルギー情報navi.

 

記事監修:天野 方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2022年4月東京都新宿区に「イーヘルスクリニック新宿院」を開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。
日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。