慢性蕁麻疹（検査、治療など）
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アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹が慢性的によくなったり悪くなったりを繰り返す病気です。強いかゆみが特徴で、水分の多いジクジクとした湿疹などが顔やヒジ、ヒザの内側などにできます。アトピー性皮膚炎の原因は皮膚のバリア機能の低下で、アレルゲンが侵入しやすくなることで炎症が起きます。
本記事では、アトピー性皮膚炎の治療について解説します。
治療では症状を落ち着つかせ日常生活に支障がなく、薬を必要としない状態になることを目指して行います。アトピー性皮膚炎は、適切な治療を行うことで症状がなくなる状態までにすることができるといわれています。
症状が続くと、かゆみなどによってかいてしまい、さらに悪化するといった悪循環を招く可能性もあるため、まずはできるだけ早い段階で治療を受けることがポイントです。
アトピー性皮膚炎の治療の3本柱は“悪化要因の除去”“スキンケア”“薬物治療”です。
アトピー性皮膚炎の悪化要因は1つだけではなく、さまざまな要因が複数あることが多いため、これらの対策を行うことも重要になります。たとえば、生活の中にあるダニやホコリ、花粉、犬や猫の毛などが原因で悪化することがあります。さらに、化粧品なども関係していることもあるため、まずは医師と相談しながら、このような悪化要因を除去していくことがポイントになります。
皮膚を清潔にし、潤いのある状態を保ちます。皮膚のバリアを傷つける刺激を減らすことで、刺激に負けないバリア機能を備えた皮膚へ近づくことができるといわれています。
スキンケアの具体的な方法には、以下のようなものがあります。
皮膚になるべく刺激を与えず、保湿することで皮膚のバリア機能を整えることを意識しましょう。
アトピー性皮膚炎の治療では、速やかに炎症を鎮める効果のある、ステロイドなどの外用薬が主に用いられます。
ステロイド外用薬は、アトピー性皮膚炎治療の基本となる薬です。アトピー性皮膚炎の炎症を十分に鎮めることができるといわれています。
ステロイド外用薬は、炎症を抑える強さによって、5つのランク（ストロンゲスト、ベリーストロング、ストロング、ミディアム、ウィーク）に分けられています。どの強さのステロイド剤が適しているかは個人の皮膚症状の程度などによるので、医師と相談しながら適切な薬を使用しましょう。
なお、ステロイドを長期間使用すると皮膚が薄くなるといった副作用がでる可能性があります。そのため、自己判断せず医師の指示に従って使用するようにしましょう。また、ストロイドによる色素沈着を心配する方もいるかと思いますが、色素沈着は薬の副作用ではなく、アトピーによって皮膚の炎症が長く続くことによって起こるものです。そのため、皮膚の状態が改善するとともに改善するといわれています。
免疫反応を正常に整えることで皮膚の炎症を抑える薬です。炎症を抑えるメカニズムがステロイドと異なるので、ステロイドで治療が難しい場合にも効果が期待できます。
タクロリムス外用薬の使用によって、かゆみやヒリヒリするなどの刺激が生じる場合がありますが、皮膚の状態が改善すれば徐々に治まります。皮膚がジュクジュクしている部分や、口・鼻の中の粘膜部分、外陰部には塗らないようにしましょう。副作用としては熱感や痛み、かゆみなどが確認されていますが、多くは皮疹の改善に伴って治まると考えられています。
アトピー性皮膚炎の治療には、主に悪化要因の除去やスキンケア、免疫反応を抑える外用薬（ステロイドやタクロリムスなど）が用いられます。アトピー性皮膚炎の治療は毎日続けることが大切で、すぐによくなるという病気ではありません。症状や治療に関して不安や疑問があれば、かかりつけ医や近隣の医療機関を受診しましょう。
