リベルサス
クラミジア(性器クラミジア感染症)は、主に泌尿生殖器に感染し、その患者数は全ての性感染症のうちでもっとも多いことが特徴です。クラミジアの治療では、抗生物質が用いられます。感染した場合は放置しても自然治癒しないため、医療機関で適切な検査や治療を受けることが大切です。そこで本記事では、クラミジアの治療で使用される薬についてご紹介します。
クラミジアは、早期発見できれば、抗菌薬(抗生物質)できちんと治療できます。抗菌薬とは、細菌を壊したり、増えるのを抑えたりする薬のことです。
治療には、主に細菌のタンパク質の合成を抑えるタイプの抗菌薬が用いられます。細菌の細胞壁を壊すタイプの抗菌薬では、クラミジアは細胞壁(細胞の外側の膜)をもたないので効きません。そのため、別の病気で処方された抗菌薬を自己判断で使用することは避けましょう。思わぬ症状が発症してしまう可能性もあります。
クラミジアの治療における第一選択薬は、アジスロマイシン(ジスロマック)です。アジスロマイシンは、細菌がタンパク質を作るはたらきを抑えることで細胞の増殖を阻止し、最終的に殺菌するはたらきがあります。
クラミジアでは主に錠剤タイプが処方されます。服用方法は、4錠(アジスロマイシン1,000mg)を1回服用することが一般的です。一度の服用で治療が完了するため、患者さんの負担が軽減され、飲み忘れや自己中止を減らすことにつながります。
アジスロマイシンの主な副作用には、下痢や腹痛、吐き気、嘔吐などがあげられます。このような気になる症状がみられたら医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
レボフロキサシン(クラビット)が処方されることもあります。クラビットは細菌の増殖に必要なDNAの複製を邪魔することで、殺菌するはたらきがあります。主に錠剤タイプが処方され、服用方法は1日1回(500mg)、5〜7日間服用することが一般的です。
レボフロキサシンの主な副作用には、下痢や吐き気、食欲不振などがあります。
クラミジアを治す市販薬は、日本では販売されていません。クラミジアの治療薬は、医師の処方が必要とされており、薬局などで自由に購入することはできないとされています。一方、インターネット上ではクラミジアの治療薬として購入できるものがありますが、効果効能などは明らかではありません。そのため、必ず医師から処方された治療薬を使用するようにしましょう。
また、別の病気の治療薬として処方された抗菌薬を自己判断で使用するのは控えましょう。病気や症状に適した薬でなければ効かないだけでなく、思わぬ副作用が出てしまう可能性もあります。
クラミジアの治療薬は薬局やドラッグストアでは売っておらず、治療するには医療機関を受診し、医師に抗菌薬を処方してもらうことが必要です。完治させるためには症状が治まっても途中でやめずに、医師の指示に従うようにしましょう。クラミジアの薬について分からないことがある場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
イーヘルスクリニック新宿院では性器クラミジア感染症の診療を行っています。オンライン診療も対応しており、この場合は検査キットを郵送いたします。治療薬はアジスロマイシン(ジスロマック)やレボフロキサシン(クラビット)などを処方しております。どなたでも安心して治療を受けられるよう、患者様のプライバシーには十分配慮いたします。気になることがある場合はお気軽にご相談ください。