リベルサス
蕁麻疹は、皮膚の一部に膨れた発疹が現れる病気です。これは「膨疹」と呼ばれます。
原因は特定できないことが多く、特発性が一般的ですが、食物やストレスが引き金となることもあります。蕁麻疹の膨疹はかゆみを伴いますが、通常、数時間で消えます。症状は数日で改善することが一般的ですが、中には慢性的な状態になることもあります。
特発の慢性蕁麻疹の定義は以下になります。
特発性の慢性蕁麻疹の治療にもちいられています、抗IgE抗体である『オマリズマブ(ゾレア)』について解説していきます。
主な副作用は下記の通りです。
また、投与後は下記の症状に注意が必要です。
ゾレアの薬剤費は、保険適用(自己負担3割)で一か月17,488円になります。窓口で支払額は年齢や収入によって異なります。
また、1ヵ月分の医療費の支払い額(自己負担額)が一定額を超えた場合、超過分の払い戻しが受けられる制度として「高額療養費制度」があります。
ゾレア®皮下注射も投与量によっては「高額療養費制度」の対象となる可能性がございます。詳しくは下記サイトをご確認ください。
蕁麻疹に苦しむ患者の中には、従来の治療法が効果を発揮せず、かゆみや不快感に悩まされる方がいます。2017年3月、このような患者のために新たな光が差しました。それが、「ゾレア」として知られる新しい治療法です。
ゾレアはかつて、重症な気管支喘息の治療に使用されていましたが、その効果がじんましんにも確認され、治療の選択肢に追加されました。原因不明の特発性慢性じんましんで、様々な薬を試しても症状が改善しなかった重症な症例にも適用されます。
多くの患者にとって、これまでの治療法が十分でない場合、ゾレアは改善の見込みがあります。しかしながら、全ての患者に効果があるわけではなく、副作用も考慮しなければなりません。また、高価な医薬品であり、経済的な負担も心配です。
ゾレアを含む治療法については、イーヘルスクリニック新宿院でのご相談をお待ちしています。
参考資料
・アレルギー検査の費用はどれくらい? ~検査を受ける診療科や保険適用の有無について解説~
記事監修:天野 方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2022年4月東京都新宿区に「イーヘルスクリニック新宿院」を開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。
日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。