希望するご予約を
お選びください

×閉じる
診療科目
2022.10.18
#アレルギー科 #対象疾患

アレルギー検査の費用はどれくらい? ~検査を受ける診療科や保険適用の有無について解説~

かゆみやくしゃみといった悩ましいアレルギー症状を抑えるためには、まず原因物質(アレルゲン )を除去することが大切です。アレルギー検査には血液検査や皮膚テストなどいくつか種類がありますが、なかでも一般的に行われている“特異的IgE抗体検査”は採血によって簡単にアレルゲンを調べることができる検査です。では、特異的IgE抗体検査を受ける場合、どれくらい費用がかかるのでしょうか。また、どのような検査内容なのでしょうか。
また、記事の後半ではフードアレルギー検査のIgG フードアレルギー検査についても紹介していきます。

 

アレルギー検査(特異的IgE抗体検査)の費用

アレルゲンとなるものには200種類以上あり、1種類から調べることが可能です。“自分が何に対するアレルギーを持っているのか分からない”という方には、複数のアレルゲンを一度に検査できるアレルギー検査がおすすめです。なかでも代表的なものには36種類のアレルギーを調べることができる“MAST36(特異的IgE)や39種類のアレルギーを調べることができる“View39(特異的IgE)”があります。これが保険適用になるのは、くしゃみやかゆみといったアレルギー症状が出ており、医師により検査の必要性があると判断された場合です。

自分で希望する場合などでは、基本的に全額自己負担となります。実際にかかる費用は医療機関によって異なります。

イーヘルスクリニック新宿院では、39項目のアレルギー検査を健診オプション(自由診療)として5,500円(税込)で行っています。詳しくはこちらをご確認ください。

 

 

アレルギー検査はどこで受けられる?

皮膚科や内科、耳鼻咽喉科(じびいんこうか)などで受けられます。ただし、医療施設によっては行っていないところもあるため、事前に確認するとよいでしょう。

検査で調べられる項目

現在、アレルギー検査で調べられる項目数は200種類以上あり、1回の採血によって1種類から複数種類の特異的IgE抗体を調べることが可能です。量が多いほど、特定のアレルゲンに対するアレルギー反応が強いことを示しています。 前述のとおり、何に対してアレルギーが出ているのか分からない場合は“MAST36やview39”と呼ばれる、アレルギー症状を起こしやすい36や39項目の代表的なアレルゲンを一度に検査できるセットがおすすめです。

調べられる項目は、吸入系・その他アレルゲン (ヤケヒョウヒダニやハウスダスト、ガ、ゴキブリ、ラテックス、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカバ、スギ、ハンノキ、ヒノキ、ヨモギ、カンジダ、アルテルナリア、アスペルギルス、マラセチア、猫や犬のフケ)の19種類に加え、食べ物系(卵白や牛乳、小麦、牛・鶏・豚の肉、大豆、ピーナッツ、米、ゴマ、マグロ、サケ、サバ、エビ、カニ、オボムコイド、ソバ、リンゴ、キウイ、バナナ)20種類を調べることができます。

検査結果の見方

検査結果は、クラス0~6までの7段階で評価され、クラスが上がるにつれてアレルギーを発症する可能性が高いことを示しています。

基準値

クラス0は陰性であり、血液中にIgE抗体がない、または検出できないほどの量ということを意味しています。

異常値

クラス1は偽陽性、クラス2~6は陽性であることを示しています。

偽陽性とは、検査結果が陽性にもかかわらず症状が出ないことで、微量ながら抗体が存在している可能性があるということです。陽性の場合は血液中に抗体が存在しています。ただし、検査結果の値が高いからといって必ずしも症状が強いというわけではなく、症状の出方には個人差があります。

 

アレルギー検査の費用について分からないことは医師に相談しよう

アレルギー検査(血液検査)にかかる費用は、マスト36やview39の場合は保険適用で5,000~6,000円ほど、検査項目がさらに多い219項目は保険適用外で全額自己負担となります。また、これらの検査は、皮膚科や内科、耳鼻咽喉科などで受けられます。アレルギー検査の費用について分からないことがあれば、医師に相談したり、医療機関を受診したりしましょう。

 

イーヘルスクリニック新宿院のアレルギー検査について

イーヘルスクリニック新宿院では、通常のアレルギー検査に加え、遅延型アレルギー検査を実施しています。

①アレルギー検査(特異的IgE抗体検査)

特異的IgE抗体検査とは、血液中にさまざまなアレルゲンに対する固有のIgE抗体があるかを調べる検査のことです。IgE抗体とは、アレルゲン(原因物質)が体に入ってから比較的短時間で症状が出る“即時型アレルギー反応”を引き起こす抗体のことです。これは主に食物アレルギーや花粉症の発症に関係していると考えられています。

当院では主にアレルギーの原因となる36~39項目のアレルゲンについて調べる「MAST36」「view39」の検査を実施しています。
また、個別に調べたい項目などございましたら診察時に相談いただければ追加で検査も可能です。

②IgG フードアレルギー検査(192項目)

遅延型アレルギー検査とは、数時間~数週間以上経過した後に現れるアレルギー反応を調べるために用いられる検査で、アレルゲンとなる食べ物に対するIgG抗体の量を採血によって調べます。実際の検査では、少量の血液で192項目の検査することが可能です。「原因が分からない慢性的な症状がある」「どのアレルギーを持っているのか知りたい」などでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

IgG フードアレルギー検査(192項目)   49,500円(税込み)

~治療の流れ~
・初診時:医師の診察、アレルギー検査
・再診時:結果説明、管理栄養士によるカウンセリング

※自費診療となり、保険適用外になります。
※処方には医師の診察が必要です。

 

■参考資料

重症花粉症に対する治療法(皮下注射療法 ゾレア®について)

花粉症について

遅延型アレルギーの治療とは? 

遅延型アレルギー検査で調べられる項目とは? ~何科で受けられるのか、検査費用についても解説~

 

記事監修:天野 方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2022年4月東京都新宿区に「イーヘルスクリニック新宿院」を開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。
日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。