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2022.12.09
#性感染症 #対象疾患

淋菌感染症の症状とは? ~男女で異なる症状や受診の目安について解説~

淋菌感染症とは細菌の一種である淋菌に感染することによる性感染症で、男女ともに20歳代前半の若い年齢層に多い病気です。

治療せずに放置すると、男性と女性それぞれで異なる合併症が起こるリスクなどがあります。そのため、症状を知って早期受診につなげることが大切です。

本記事では、淋菌感染症の症状について解説します。

淋菌感染症の症状

淋菌が性器に感染した場合、男性はすぐにはっきりと症状がみられますが、女性は症状を自覚しにくく、進行してから感染が分かるケースも少なくありません。具体的な症状は以下のとおりです。

男性

初めて淋菌感染症に感染した際、男性の約50%は症状がみられないといわれています。症状がある場合は、通常感染してから2~5日後に症状が出現するといわれています。

男性における感染時の主な症状は尿道炎です。尿道(尿が膀胱から排出されるまでに通る道)のかゆみや熱っぽさからはじまり、数時間後には排尿する際に痛みを感じたり、陰茎から粘液や黄色のうみが出たり、頻繁に尿意を感じるようになったり、性器が腫れて触れると痛みを感じたりすることがあります。

適切な治療をせずに放置すると、尿道が狭くなったり、精巣上体(精巣の上部にある臓器)に炎症が起こったりする可能性があるため、早い段階で治療することが大切です。

女性

女性の場合は自覚症状がないことが多く、男性よりも症状に気付きにくいのが特徴です。パートナーが淋菌感染症の診断を受けてからはじめて発見されるケースも少なくありません。

症状がある場合は、陰部に軽い違和感があったり、緑黄色の濃いおりものや尿道から膿などがみられたりするといわれています。頻尿や排尿時の痛みなど重い症状がみられる場合もあります。

治療を行わずに放置した場合は、子宮内膜炎や卵管炎、腹膜炎、子宮外妊娠、不妊症となる可能性があるため注意が必要です。

妊婦さんや新生児

妊娠中の母親が淋菌に感染すると、早産や流産を起こすことがあります。母親が感染していると出産時に産道感染する場合があり、新生児に失明や関節炎といった症状が出ることもあります。

また、時に命に関わる状態を招くこともあるといわれています。

その他

このほか、咽頭(のど)や直腸にも感染することがありますが、この場合は感染しても自覚症状が出にくいという特徴があります。咽頭や直腸に症状が出る場合は、かゆみや不快感、痛み、出血などがみられます。直腸へ感染した場合は下痢や血便などが生じることもあります。

受診の目安や治療までの流れ

受診の目安

前述のとおり、男性では排尿痛や尿道分泌物(黄色っぽい膿状のもの)が出た場合などは感染を疑いましょう。女性では無症状な場合が主ですが、おりものの量の増加や不正出血などがある場合は受診を検討するようにしましょう。治療せずに放置すると、重大な合併症につながる可能性があります。

また、無症状であるケースが多いため、感染の不安があったり、不特定多数の相手と性行為を繰り返したりする場合は、一度検査を受けに受診を検討するとよいでしょう。

検査・診断

淋菌の感染の有無は、尿検査やちつぬぐい液検査、うがい液検査などで簡単に調べられます。

eHealth clinicではクリニック内での検査のほか、オンライン診療の場合は検査キットを郵送し、自宅で検査を受けていただくことも可能です。

検査は“淋菌およびクラミジア・トラコマチス同時核酸検出”という方法で、尿や分泌物、うがい液(検体)を採取して検査をします。この検査は、同じ検体からクラミジアのほか淋菌への感染も確認することができます。

また、クリニックで検査を行う場合は即日検査が可能で、約4〜5日で結果が分かります。オンライン診療による検査キットの場合は、検体を返送いただいてから約1日で結果が出ます。

なお、オンライン診療の場合は自由診療となります。対面診療では、症状がある方は保険適用で診療することもできますので、詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

▼自由診療の場合の費用

自由診療の場合の費用は以下の通りです。
性器のクラミジア検査(性器) 8,250円(税込)
咽頭のクラミジア検査(のど) 8,250円(税込)
性器+のどのクラミジア検査セット 17,050円(税込)
※別途、診察費用として1650円(税込)が発生します。

治療

淋菌感染症と診断された場合は、抗菌薬の服薬と注射(点滴治療)で治療を行います。治療終了からおおよそ2週間後、淋菌が陰性になっていることを確認できたら治療は終了です。

なお、淋菌感染症の再検査は通常保険適用となりません。尿検査で尿に含まれる白血球を測定し、陰性化を確認します。

また、淋菌感染症だと分かった場合はパートナーと一緒に治療を受けるようにしましょう。淋菌感染症をはじめとする性感染症は免疫を獲得できないため、パートナーも淋菌に感染していた場合はお互いに感染させてしまうリスクがあるためです。

「淋菌感染症の治療法」について詳しく見る

淋菌感染症に関する不安や疑問があれば医師に相談を

淋菌に感染すると、男性では排尿痛や尿道からの膿などがみられます。女性は感染しても自覚症状がない場合が多いですが、症状がある場合は黄緑色の濃いおりものや腹痛などが起こることがあります。症状が出ないことも多いので、感染したかもと不安に思う場合は一度検査を受けることを検討するとよいでしょう。

eHealth clinicでは淋菌感染症をはじめ、性感染症の診療を行っています。オンライン診療も対応しており、この場合は検査キットと治療薬を郵送します。どなたでも安心して受診できるよう、患者さまのプライバシーには最大限の配慮をしております。不安や疑問がある場合はお気軽にご相談ください。