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2022.09.14

痛風の検査では何をするの? ~検査内容や検査前の注意点、異常が見つかった場合の対処法~

痛風は食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足などの生活習慣が原因となって血液中に尿酸(プリン体から作られた老廃物)が過剰にたまることで発症します。一般的に1週間から10日程度で症状は治りますが、治療しないでいると繰り返すといわれているため、痛風を疑う症状が現れた場合は医師に相談することが大切です。医療機関では、痛風を確認するために血液検査や尿検査などを行います。

本記事では、痛風の検査について詳しく解説します。

痛風の主な検査

痛風が疑われる場合は、内科やかかりつけ医を受診しましょう。医療機関では、診察や血液検査、尿検査、超音波検査などを行い、尿酸値や関節内の尿酸結晶の状態確認などを行います。

診察

まずは患者さんの状態を確認するため、今までどんな病気にかかったことがあるか、また関節の痛みの程度や状態、合併症や服用中の薬があるかどうか、痛風と関係する生活習慣などがないかなどの情報を聞くことから始まります。

血液検査

血液検査では、血中の尿酸値の測定を行います。尿酸値が7mg/dl以上の場合は、痛風の原因となる“高尿酸血症”と診断されます。高尿酸血症の状態が続続くと、尿酸が結晶化(尿酸結晶)して関節などに蓄積することで関節炎を起こし、突然激痛を感じるようになります。これが痛風です。

尿検査

尿検査では、尿中に出ている尿酸量などを測ります。また、検査方法は、24時間で出る全ての尿から尿酸量を調べるものと、60分間で出る全ての尿から尿酸量を調べるものがあります。このような尿検査は、高尿酸血症になった原因がとのようなタイプなのかを調べることができます。タイプは以下に分けられています。

  1. 尿酸排泄低下型(腎臓からの尿酸の排泄が悪いタイプ)
  2. 尿酸産生過剰型(尿酸が過剰に作られるタイプ)
  3. 混合型(1と2が混在しているタイプ)

尿酸が体内にたまるタイプを見極めることは、痛風の治療薬を選択するうえでとても重要です。

検査前の注意点

通常は空腹時に血液検査などが行われます。また、薬の影響を受けることがあるため、服用中の薬がある場合は医師や看護師に申告するようにしましょう。また、尿検査での検査の3日ほど前から尿酸が過剰になる原因のプリン体が多い食べ物の摂取や飲酒を控え、当日は絶食した状態で受けることが一般的です。そのほか、詳細については検査を受ける医療機関の指示に従うようにしましょう。

異常が見つかったら

異常が見つかったら、医師の指示に従って治療を受けるようにしましょう。前述のとおり、痛風は1週間から10日ほどで症状は落ち着きますが、症状がないからといって治療を受けずに放置すると再発をするほか、合併症のリスクも高まります。治療の基本は生活習慣の見直すことです。バランスのよい食事や適度な運動を心がけるようにしましょう。生活習慣の改善を行っても尿酸値の異常が改善しない場合は、治療薬の使用が検討されます。医師の指示に従って、治療を継続することが大切です。

痛風の検査で気になることは医師に相談しよう

痛風の検査では尿酸値の測定や関節内の炎症の確認などを行います。ここで高尿酸血症などを指摘された場合は、放置せずに治療を受けるようにしましょう。痛風の検査について気になることがあれば、医師や看護師に事前に確認するようにしましょう。

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