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2022.08.17

痛風ではどんな薬を使うの? ~薬の種類別に特徴や効果を分かりやすく解説~

痛風とは、血中の尿酸値が異常に高まり、結晶化して関節にたまることで炎症を引き起こす病気で、圧倒的に男性に多いことが特徴です。痛風になると、突然足の親指などの関節が腫れて激痛が起こります。尿酸結晶は、温かい部位よりも冷たい部位で形成されやすいため、体の中心から遠い関節では尿酸が結晶化しやすい傾向があります。

痛風の痛みは10日間ほどで治まりますが、放置すると発作を繰り返して悪化していくため、早めに治療を受けることが重要です。本記事では痛風の薬について解説します。

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痛風の薬

痛風治療の基本は、まず薬を使って患部の痛みや腫れを取り除くことです。

痛み止めなどで痛風発作が完全に治まった後に、痛風の原因となる尿酸(後述)をコントロールする治療(尿酸降下薬)を開始します。これは痛風発作中に尿酸値を下げても逆に症状を悪化させてしまうためで、通常は痛風治療の後に尿酸降下薬を使用することが一般的です。しかし、すでに尿酸降下薬によって高尿酸血症の治療をしている場合は、尿酸降下薬を継続しながら痛風の薬も使用します。

痛風の薬の種類

痛風治療に使われる薬の種類としては、発作に対する鎮痛薬や、尿酸値を下げる薬などがあります。また尿酸が尿路で結晶化することを防ぐために、尿アルカリ化薬を併用することもあります。

痛風発作時に使用する薬

痛風発作時に使用する薬には“非ステロイド性抗炎症薬”と“コルヒチン”があります。

非ステロイド性抗炎症薬

非ステロイド性抗炎症薬とはいわゆる痛み止めで、痛みや腫れなどの症状を和らげます。

すでに痛風発作が起こってしまった場合には、非ステロイド性鎮痛剤を短期間に大量に投与します。発作による痛みが治まってきたら徐々に投与量を減らし、痛みがなくなれば中止します。

なお、非ステロイド性抗炎症薬は胃を荒らしてしまい胃もたれや不快感、胃痛が起こることがあるため、食後の使用がすすめられます。妊娠・授乳中の方は、薬の使用について医師と相談しましょう。

コルヒチン

コルヒチンは痛風発作(発作的に起こる痛風の痛み)の緩和および予防を目的に使用します。痛みや腫れを引き起こす白血球のはたらきを抑えるため、痛風発作が治まります。

また痛風発作には予兆が出る場合があり、本格的な発作が始まる前にコルヒチンを服用すれば、発作を抑える効果が期待できます。

ただし、コロヒチンはあくまで痛風発作を抑える薬のため、根本的な原因である尿酸値を下げるはたらきはありません。

コルヒチンの副作用には、主に腹痛・下痢・嘔吐などの消化器症状、末梢神経炎(まっしょうしんけいえん)などが挙げられます。妊婦に関しては安全性が示されていないため服用しないこととなっているほか、父親が服用した場合に、その配偶者からダウン症候群やそのほかの先天異常児の出生が報告されているため、服用には注意が必要です。

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痛風の原因となる尿酸を下げる薬

尿酸とは、プリン体を分解したときにできる老廃物のことです。尿酸がたまりすぎると“高尿酸血症”となり、これを放置すると尿酸が結晶化して関節にたまります。結晶化した尿酸が関節にたまって炎症を起こすことで、痛風発作(痛みや腫れ)が生じるのです。

そのような状態を防ぐためには、尿酸値を下げる薬で6か月程かけて徐々に尿酸値をコントロールしていくことが大切です。また痛風発作が治まったからといって、自己判断で治療を中断するのは避けましょう。血中の尿酸値を高いままにしておくと発作の頻度が増加し、慢性の関節炎に移行する可能性があります。

薬の種類はさまざまなものがあり、高尿酸血症の種類などによっても効果が異なるので、どの薬を使うかは医師と相談しましょう。

疑問や不安があれば医師に相談を

痛風治療では、市販の薬を使用することも可能です。ただし、薬の種類によっては注意が必要なものもあるため、自己判断で使用することは控えましょう。また、痛風では薬による治療だけではなく生活習慣の改善も必要です。正しい治療を受けないと痛風発作を繰り返す恐れもあるため、疑問や不安があれば必ず医師に相談するようにしましょう。

eHealthclinic新宿院ではそれぞれの患者さんに合った治療を検討します。治療法について分かりやすく説明し、安心しご納得いただいたうえで治療方針を決めていきます。
管理栄養士も在籍しているため、食生活のアドバイスを受けることも可能です。

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