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2022.09.30

人間ドックにおける肺機能検査の内容とは?~肺機能検査の結果の見方や対象者、費用についてご紹介~

肺機能検査とは、息を吸う力や吐く力、酸素を取り入れる能力などを調べ、呼吸機能の異常の有無を調べる検査です。呼吸器の病気の疑いがある場合や、その状態や治療効果を調べたいときなどに行うことがあります。

また、病気の予防のために、自主的に人間ドックで肺機能検査を受けるという選択肢もあります。この記事では、人間ドックにおける肺機能検査の内容や受診方法、費用などを詳しく解説します。

人間ドックにおける肺機能検査の内容

肺機能検査では、ノーズクリップで鼻をつまみ、マウスピースをくわえて息を吸ったり吐いたりすることで、肺機能を調べることができます。調べられる主な項目は以下のとおりです。

  • 肺活量:胸いっぱいに息を吸い、一息でゆっくり吐き出すときに肺に出入りする空気の量
  • 努力肺活量:胸いっぱいに息を吸い、一気に吐き出すときの空気の量

努力肺活量では、最初の1秒間に吐くことができた量(1秒量)や、努力肺活量における1秒量の割合(1秒率)も検査の指標となります。

肺機能検査の結果の見方

肺活量

年齢、性別、身長から標準値を求め、標準値に対する比率が80%以上で正常とされています。標準値を下回る場合は以下のような病気が疑われます。

  • 間質性肺疾患(肺の間質という部分に生じる病気の総称)
  • 肺線維症(間質が厚くなる病気)
  • 呼吸筋の力が低下し、肺の容量が小さくなる病気 など

努力肺活量

ゆっくり呼吸したときの肺活量よりも努力肺活量が少ない場合や、1秒量が、年齢、性別、身長から求めた標準値を下回る場合は、呼吸器の病気が疑われます。また1秒率は、70%以上が正常とされています。

いずれの場合も、数値が低い場合は以下のような病気の疑いがあります。

  • 喘息
  • COPD(たばこの煙などが原因となり、細い気管支や肺胞に炎症が生じ、上手く空気が吐き出せなくなったり、酸素不足から息切れにつながったりする病気) など

肺機能検査の詳細はこちら

肺機能検査の対象者

肺機能検査は、以下のような目的や状況で行うことが一般的です。

  • 咳や痰が出る、息切れする、呼吸が苦しいなどの症状がある場合
  • 呼吸器の病気の診断目的
  • 呼吸器の病気の状態を調べる目的
  • 呼吸器の病気の治療効果の確認目的
  • 全身麻酔による手術を行う前の術前検査(人工呼吸器で呼吸管理を行う必要があるため)

つまり、症状がない状態で病気を早期発見したいと思っても、通常は肺機能検査を受けることができません。しかし、人間ドックであれば、症状がなくても希望すれば肺機能検査を受けることが可能です。

人間ドックで肺機能検査を受ける方法

人間ドックは成人を対象としていることが一般的です。お近くで人間ドックを行っている医療機関を探し、申し込みをしましょう。施設によっては肺機能検査を行っていないこともあるため事前に確認しておくと安心です。

eHealth clinicでは健康診断や人間ドックを行っており、オプションで肺機能検査を追加することが可能です。

また、一般的な人間ドックでは治療を受けることはできません。病気が見つかった場合は必要に応じて別の医療機関を紹介してもらうことが一般的ですが、eHealth clinicには呼吸器内科を設置しているため、人間ドックで異常があった場合はこちらで診療や治療をすることが可能です。

健康診断・人間ドックの予約はこちら

人間ドックにおける肺機能検査の費用

人間ドックは全額自己負担となることが一般的であり、医療機関や検査内容によって費用が異なります。ただし、加入している健康保険組合や自治体から、人間ドックの受診費用の一部が補助される場合があります。

また、人間ドックの受診費用は通常は医療費控除の対象になりませんが、人間ドックによって病気が見つかり治療が行われた場合は、検査費用も医療費控除の対象となることがあります。

eHealth clinicでは、健康診断プラン(税込¥12,320)や人間ドックプラン(税込¥22,000)に、オプションとして¥2,200(税込)で肺機能検査を追加することができます。

費用について詳しくはこちらをご確認ください。※いずれも自由診療

人間ドックで肺機能検査の検討を

肺機能検査では、喘息やCOPDなどの呼吸器の病気の有無を調べることができます。COPDは喫煙歴の長い人によく見られる病気であり、一度壊れた肺は治療しても元に戻すことができないといわれています。そのため、早めに治療が始められるよう、早期発見が重要とされています。特に喫煙者の方は、早めに人間ドックでの肺機能検査の受診を検討するとよいでしょう。また、人間ドックは1年に1回受けるとよいとされているため、定期的な受診を検討してみてください。

肺機能検査について詳しくはこちらをご確認ください。