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診療科目
2022.09.08
#対象疾患

酸化LDL

酸化LDL(酸化LDLコレステロール)とは

酸化LDLとは、LDL(悪玉コレステロール)が酸化ストレス(LDLなどを酸化させる物質)によって酸化変性したもので、動脈硬化の発症に深く関わっていると考えられています。動脈硬化は、時に命に関わる病気の発症につながる可能性があり、酸化LDLの数値を知ることが予防につながります。

LDLが酸化するメカニズム

LDLは血液中でコレステロールなどを運搬する物質で、通常は体内の抗酸化能によってLDLが酸化しないようになっています。しかし、喫煙などによって酸化ストレスが大きくなったり、抗酸化能が低下したりすると、活性酸素(老化や病気などの原因となる物質)の影響を受けてLDLの酸化が進みます。

そして、酸化LDLが血管の壁にくっつくと、白血球の一種であるマクロファージが酸化LDLを異物と判断して捕食し、動きが取れなくなります。動けなくなったマクロファージの残骸は、最終的にプラークという粥状の物質になり、血管の壁にたまることで動脈硬化につながるといわれています。

酸化LDLの検査方法(酸化ストレス検査)とは?

酸化LDLの検査は採血によって行います。検査は糖尿病患者の治療の成果や合併症の状況の確認のために行うこともありますが、基本的には病気の検査目的で行うわけではなく、生活習慣の見直しや健康寿命を延ばすことを目的に、予防として自主的に検査を受けるという側面が大きいです。

eHealth clinicでは、健診オプションとして採血による酸化ストレス検査を3,300円(税込)で受け付けています。費用について詳しくはこちらをご確認ください。

酸化LDLの基準値と異常値

基準値

男性の場合

  • 45才未満 :46~82U/L
  • 45才以上 :61~105U/L

女性の場合

  • 55才未満 :46~82U/L
  • 55才以上 :61~105U/L

異常値

  • 基準値外の場合

基準値から外れた場合はなんらかの異常が生じていることが考えらえます。

基準値よりも高値の場合、脂質異常症(コレステロールや中性脂肪などの代謝に異常がある状態のこと)や糖尿病の可能性があります。また、糖尿病、動脈硬化といった生活習慣病、がん、認知症など、さまざまな病気のリスクが高い状態にあると判断できます。

酸化LDL(酸化LDLコレステロール)の酸化防止方法

LDLの酸化防止には、抗酸化作用が高いビタミンC、ビタミンE、βカロテンなどの栄養素を摂取するのが効果的です。また、酸化LDLの数値が基準値から外れた場合は、さまざまな病気のリスクが高い状態にあることを理解し、生活習慣を見直す必要があります。紫外線や大気汚染、喫煙、過度な運動、ストレスなどは酸化ストレスの原因となるため、避けましょう。さらに、抗酸化能を高め、酸化ストレスを防ぐためには栄養バランスの取れた食事、適度な運動習慣、十分な睡眠が大事だといわれています。

また、糖尿病や脂質異常症の可能性もあるため、必要に応じて精密検査を受けたり、受診したりするなど、適切な対応を取るとよいでしょう。

eHealth clinicでは、健診オプションとして採血による酸化ストレス検査を3,300円(税込)で受け付けています。検査後は結果に応じて、医師による治療や管理栄養士によるカウンセリング・指導などを受けることも可能です。また、必要に応じてサプリメントや点滴治療など患者さんに合った治療を提案いたします。検査や検査結果などについて不明点などありましたら、お気軽にご相談ください。

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