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2026.05.25
#腎臓内科

高血圧かもと疑うときは何科を受診すればいい?病院に行く目安も合わせて解説

健康診断で血圧の高さを指摘されたものの、自覚症状がないため「どの診療科を受診すればいいのか」「受診が必要なのか」と迷う方は少なくありません。高血圧は自覚症状が乏しい一方で血管に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中などにつながる可能性があります。

家庭で測定した血圧が135/85mmHg以上の場合、高血圧の可能性があります。高血圧が続くときは医療機関への相談を検討しましょう。この記事では、高血圧が疑われる場合の診療科の選び方や、受診を検討する目安をわかりやすく解説します。受診する際の参考にしてください。

イーヘルスクリニック新宿院では、高血圧が疑われる方の診察を行っています。家庭での血圧測定結果や体調の変化を確認し、原因の評価や今後の管理方法についてご案内します。気になる症状がある方は、早めのご相談をおすすめします。

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記事監修:天野方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
経歴:埼玉医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院足利赤十字病院などで勤務。2016年、帝京大学大学院公衆衛生学研究科へ入学。2018年、ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)へ留学。予防医療特化のメディカルクリニックで勤務後、2022年「イーヘルスクリニック新宿院」開院。
専門分野:腎臓内科、抗加齢医学(アンチエイジング)、産業医学
資格:日本腎臓学会専門医・指導医抗加齢医学会専門医日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士・博士

受診する診療科の選び方

高血圧の受診先は、体の状態や背景によって適切な診療科が異なります。主に受診を検討する診療科は以下のとおりです。

  • 内科・循環器内科
  • 腎臓内科
  • 産婦人科

内科・循環器内科

健康診断で初めて血圧の高さを指摘された場合や、自覚症状がない段階では、内科での受診が一般的です。日頃から通院している内科の医師がいる場合は、最初に相談することが推奨されます。かかりつけ医は普段の健康状態や生活習慣を把握しているため、血圧だけでなく体全体を踏まえた診察が受けられます。

循環器内科は心臓や血管の病気を専門とする診療科です。高血圧は心臓や血管に負担をかける状態のため、専門的な検査や管理が必要な場合は循環器内科で診療が行われます。以下の症状や状況がある場合は、循環器内科の受診を検討してください。

  • 動悸や息切れ、胸の痛みがある
  • めまいや立ちくらみがある
  • 心臓の病気を指摘されたことがある
  • 家族に心筋梗塞や脳卒中の既往がある

最初は内科で相談し、専門的な検査や治療が必要と判断された場合には、循環器内科を紹介されることがあります。

腎臓内科

腎臓と血圧は密接に関係しています。腎臓は体の塩分や水分量を調整し、血圧を保つ働きを担っています。高血圧が続くと腎臓の細い血管に負担がかかり、腎機能の低下につながる可能性があります。腎臓の病気が原因で血圧が高くなる「腎性高血圧」と呼ばれる状態もあります。

複数の薬を使用しても血圧が下がりにくい場合は、腎臓に原因がある可能性もあります。以下の場合は、腎臓の専門診療科である腎臓内科の受診を検討してください。

  • 尿検査でたんぱく尿や血尿を指摘された
  • 顔や足のむくみが気になる
  • 複数の薬を使用しても血圧が下がりにくい
  • 家族に腎臓病の既往がある

腎臓は自覚症状が出にくい臓器とされています。血圧の高さに加えて腎臓の状態が気になる場合は、腎臓内科での相談を検討しましょう。

産婦人科

女性の場合、妊娠や更年期などのライフステージの変化が血圧に影響することがあります。状況によっては産婦人科が高血圧の相談先となります。注意が必要なのが、妊娠中に血圧が高くなる妊娠高血圧症候群です。母体や胎児に影響する可能性があるため、産婦人科での血圧管理が重要とされています。

妊婦健診で血圧の高さを指摘された場合は、医師の指示に従うことが大切です。妊娠を希望している方で高血圧の治療を受けている場合も、事前に産婦人科へ相談することが推奨されます。妊娠中に使用できる薬の調整など、妊娠に向けた治療計画を検討することがあります。

更年期は女性ホルモンの変化により血圧が上がりやすい時期とされています。のぼせやほてりなどの症状とともに血圧の変動が気になる場合は、産婦人科で相談する選択肢もあります

受診を検討するタイミング

高血圧で受診を検討する主なタイミングは以下のとおりです。

  • 家庭血圧135/85mmHg以上が続く場合
  • 健康診断で再検査・精密検査と指摘された場合
  • 頭痛・めまい・動悸などの症状がある場合

家庭血圧135/85mmHg以上が続く場合

家庭で測定する血圧は、日常の状態に近い数値を確認できるため、健康状態を把握する重要な指標とされています。医療機関では緊張により血圧が高く測定される「白衣高血圧」がみられる場合もあるため、家庭血圧は受診判断の参考になります。家庭で測定した血圧が以下の基準に当てはまる状態が続く場合は、受診を検討しましょう。

  • 収縮期血圧:135mmHg以上
  • 拡張期血圧:85mmHg以上

どちらか一方でも高い状態が続く場合、血管に負担がかかっている可能性があります。心筋梗塞や脳卒中などのリスクを考え、内科や循環器内科への相談を検討してください。研究では、血圧が115mmHg/75mmHg以上になる段階から、心血管疾患による死亡リスクが徐々に高まることが示されています。

初期段階では薬物治療が必要になるケースは少なく、生活習慣の見直しについて医師へ相談することが大切です。

健康診断で再検査・精密検査と指摘された場合

健康診断や特定健診で血圧の高さを指摘された場合は、体の状態を確認する重要なサインと考えられます。自覚症状がなくても、要再検査や要精密検査と記載されている場合は、医療機関の受診を検討しましょう。

要再検査は、血圧が一時的に高かった可能性がある状態です。日を変えて複数回測定し、持続的に血圧が高い状態が続いていないかを確認します。要精密検査は、高血圧の可能性があるため、原因や臓器への影響を詳しく調べる必要があると考えられる状態です。健康診断の結果は将来の健康リスクを早期に把握するための重要な情報です。

結果を放置すると心血管疾患のリスクにつながる可能性があります。健康診断で高血圧を指摘された場合は受診を検討してください。受診する際は、健康診断の結果を持参すると診察がスムーズに進みます。

頭痛・めまい・動悸などの症状がある場合

高血圧は初期に自覚症状が少ないとされていますが、血圧の高い状態が続くと体にさまざまな変化が現れる場合があります。以下の症状がみられる場合は、医療機関への相談を検討しましょう。

  • 頭痛(起床時の後頭部の痛み)
  • 肩こり
  • めまいやふらつき
  • 動悸や息切れ
  • 耳鳴り
  • 手足のしびれ
  • 胸の痛みや圧迫感
  • 脈の乱れ

症状は高血圧以外の原因でも起こる可能性があります。高血圧とともに症状がみられる場合、心臓や血管に負担がかかっている可能性も考えられます。胸の痛みがある場合は、心臓の病気が関係している可能性があります。普段と異なる症状が続く場合は、早めに医療機関で相談することが大切です。

臓器への影響を早めに理解しておくことは、重症化を防ぐうえでも重要です。以下の記事では、血圧が高いと現れやすい症状や脳・目・腎臓・心臓などに起こりうる合併症のリスクについて解説しています。
>>血圧が高いと出る症状とは?脳や目、腎臓、心臓などの合併症のリスクを解説

高血圧治療の進め方

高血圧治療の進め方は、以下のとおりです。

  • 生活習慣の改善
  • 減塩を中心とした食事療法
  • 薬物療法

生活習慣の改善

高血圧治療では、生活習慣の見直しが基本となります。日々の生活を整えることが、血圧管理につながる可能性があります。主なポイントは以下のとおりです。

  • 適度な運動を習慣にする
  • ストレス管理を意識する
  • 禁煙を検討する
  • 飲酒量を見直す

適度な運動としては、ウォーキングや軽いジョギング、水中運動などの有酸素運動が挙げられます。研究では、適度な運動が血管の柔軟性維持や血圧管理に寄与する可能性が示されています。ストレスが強い状態が続くと、血圧の上昇につながる場合があります。趣味の時間や入浴などで体をリラックスさせ、十分な睡眠を確保することが望ましいとされています。

喫煙は血管の収縮や動脈硬化の進行に関係すると報告されています。血管への負担を減らすため、禁煙を検討することが重要です。アルコールの過剰摂取は血圧上昇に関係する可能性があります。飲酒する場合は適量を守り、休肝日を設けることが勧められています。

減塩を中心とした食事療法

塩分摂取量を抑える「減塩」は、血圧管理につながる可能性があります。塩分(ナトリウム)を多く摂取すると、体は濃度を保つため水分を保持します。血液量が増えることで血管にかかる圧力が高まり、血圧上昇の要因となることがあります。

厚生労働省の国民健康づくり計画「健康日本21(第三次)」では、1日の食塩摂取量7g未満が目標とされています。減塩の主な工夫は以下のとおりです。

減塩を意識した食事は、日々の積み重ねが大切です。食事の工夫を通して、血圧管理に取り組みましょう。

以下の記事では、高血圧の方が食事で気をつけたいポイントや血圧を下げる可能性がある飲み物・食べ物について解説しています。
>>高血圧の食事で気をつけること!血圧を下げる飲み物・食べ物も紹介

薬物療法

生活習慣の改善を続けても血圧が十分に下がらない場合や、心臓や腎臓への影響が懸念される場合は、薬物療法を検討します。高血圧の薬は「降圧薬」と呼ばれ、年齢や血圧の程度、合併症などを考慮して処方されます。主な降圧薬の種類は以下のとおりです。

  • Ca拮抗薬
  • ARB/ACE阻害薬
  • サイアザイド系利尿薬
  • β遮断薬

Ca拮抗薬は血管を広げることで血圧低下につながる可能性があります。ARBやACE阻害薬は血圧上昇に関係するホルモンの働きを抑える薬です。利尿薬は余分な塩分や水分の排出を促します。β遮断薬は心臓の働きを調整し血圧管理に用いられます。

薬には優劣があるわけではなく、体の状態に合わせて選択されます。服薬開始後は自己判断で中断せず、変更や中止が必要な場合は医師へ相談してください。

まとめ

健康診断で血圧の高さを指摘された場合や、家庭血圧が135/85mmHg以上の状態が続く場合は、医療機関への相談を検討しましょう。最初に内科を受診し、症状や状態に応じて循環器内科などの専門診療科で診察を受けることがあります。

高血圧は自覚症状が少ないまま進行する場合があります。気になる数値や症状があるときは、自己判断で放置せず医師へ相談することが大切です。早めに受診することで、生活習慣の見直しや適切な治療につながる可能性があります。日頃から血圧測定を習慣にし、体の状態を把握しておくことも重要です。

イーヘルスクリニック新宿院では、血圧が気になる方のご相談にも対応しています。受診の目安に迷った場合も、お気軽にご相談ください。

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