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2023.02.09

アルコールが高尿酸血症につながる理由とは?~ビール以外の原因についてもご紹介~

高尿酸血症は血液中の尿酸の濃度が高い(7.0mg/dL以上)状態です。尿酸とは、プリン体が代謝されることで作られる老廃物のことです。高尿酸血症は、尿酸が過剰に作り出されるタイプ(尿酸産生過剰型)と、尿酸の排泄が低下するタイプ(尿酸排泄低下型)に分けられます。原因はそれぞれ異なりますが、アルコールはこの2つの両方に関係していることが知られています。本記事ではアルコールと高尿酸血症の関係について詳しく解説していきます。

アルコールが高尿酸血症につながる理由

高尿酸血症の原因の1つにアルコールの飲み過ぎが挙げられます。アルコールが高尿酸血症につながる理由には以下の3つがあります。

理由1:ビールを多く飲む

尿酸の材料となるプリン体は、体の中で作られるほか、食べ物や飲み物にも含まれています。アルコールの中では特にビールに多く含まれることが知られており、ビールを多く飲むと尿酸が過剰に作られ、高尿酸血症のリスクが高まることが分かっています。また、ビールに限らずアルコールを飲むときにプリン体を多く含む食べ物を多く食べてしまうことも、高尿酸血症につながりやすいと考えられています。プリン体を多く含む食べ物にはレバーなどの肉類やイワシなどの魚、白子などの魚卵などが挙げられます。

理由2:プリン体の構成成分であるATPの分解促進

ビールが高尿酸血症のリスクになることはよく知られていますが、ビールだけではなくどんな種類のアルコールでも高尿酸血症のリスクになることが分かっています。

アルコールは、プリン体の構成成分で生命を維持するためのエネルギー源“ATP”の分解を促します。そのため、アルコールを飲むとプリン体の分解を早め、結果的に高尿酸血症につながるのです。

理由3:腎臓機能の低下

アルコールは腎臓で尿酸が排泄される仕組みを抑制するはたらきがあります。そのため、尿酸が体の外へ出にくくなり、高尿酸血症につながることがあります。

高尿酸血症の予防のためにはアルコールをどのくらい制限するとよいの?

前述のように、アルコールはプリン体を含むかどうかにかかわらず尿酸値を高める可能性があることから、高尿酸血症の予防・改善にはアルコールを控えることが大切です。しかし、一切アルコールを飲んではいけないという意味ではありません。アルコールは適度に摂取すれば健康によい影響を与えるといわれています。

アルコールの適量は、1日あたり約20g(準アルコール)程度までが目安となります。アルコールの種類別では下記のとおりです。

  • ビール:ロング缶1本(約 500mL )
  • 日本酒:1合(約180mL)
  • ウイスキー:ダブル1杯(約60mL)
  • ワイン:グラス1~2杯(約200mL)
  • チューハイ:レギュラー缶1本(約350mL)

またアルコールと一緒にプリン体を多く含む食べ物(レバー、マイワシの干物、白子、あんこう、太刀魚など)を多く食べてしまうと、尿酸値を上げてしまうことがあります。そのため、おつまみにはプリン体が少ない食べ物(サラダ、豆腐、チーズ、卵など)を選びましょう。

高尿酸血症を予防・改善する食事のコツは、間違った方法で行ってしまうと効果がみられないこともあります。eHealth clinicでは管理栄養士が高尿酸血症に対する食事についてアドバイスすることも可能です。管理栄養士は検査結果や普段の食事内容、生活スタイルを踏まえ、無理なく続けられる食事のコツをご提案します。どんなことでもご相談ください。

生活習慣の改善や定期的な健康診断の受診も忘れずに

高尿酸血症はアルコールの飲み過ぎだけではなく、食べ過ぎや運動不足などが関係して発症することもあります。そのため、アルコールだけではなく生活習慣を全体的に見直すことも重要になります。

「高尿酸血症の食事」について詳しく見る

「高尿酸血症の運動」について詳しく見る

また通常、高尿酸血症には自覚症状がありません。しかし、放置すると痛風や尿路結石、腎結石を引き起こし激しい痛みなどの症状が現れることがあります。そのため、症状がなくても定期的に健康診断や人間ドックを受けて尿酸値を確認しましょう。

「高尿酸血症の検査」について詳しく見る

気になることがあればeHealth clinicにご相談を

高尿酸血症は放置すると痛風や尿路結石、腎結石を引き起こすことがあるため、予防や改善に努めることが大切です。健康診断や人間ドックで高尿酸血症を指摘されたら、早めに医療機関を受診しましょう。

eHealth clinicの内科・腎臓内科では、高尿酸血症や痛風の診療を行っています。医師はもちろん、看護師や管理栄養士などがチームになって高尿酸血症の改善をサポートします。土日も診療可能で、24時間365日予約を受け付けています。オンライン診療にも対応し通いやすい体制を整えておりますので、忙しい方でも気軽に診療を受けていただけます。詳しくはお問い合わせください。

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