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性病予防・治療の最新情報
2024.08.01

デイリーPrEPとは?毎日飲むHIV予防薬の効果と注意点を解説

HIV感染のリスクを抱えながら生活することは、大きなストレスになりかねません。「もし感染したら…」と不安が頭をよぎることはありませんか?

そんな悩みを解決する画期的な方法が「デイリーPrEP」です。毎日1錠飲むだけで、HIV感染リスクを90%以上も減らせます

この記事では、デイリーPrEPの効果や服用方法・注意点などを詳しく解説します。HIV感染の不安をなくし、より自由で安心な生活を送りたい方にとって、デイリーPrEPは新たな選択肢となるはずです。

正しい知識を身につけ、自分に合った予防法を見つけましょう。パートナーとの関係で悩んでいる方もぜひチェックして、HIV予防の新しい選択肢について考えてみてください。

 

 

デイリーPrEPの効果とは?

毎日飲むだけでHIV感染の不安を大きく減らせる方法が「デイリーPrEP」です。PrEPとは曝露前予防内服(Pre-exposure prophyraxis)の略称です。デイリーPrEPは、HIVに感染する前に服用することで、感染リスクを90%以上も減らせる予防薬となっています。

HIVは、体の免疫システムを攻撃するウイルスです。デイリーPrEPは、HIVが体内に入ってきても増殖を防ぎ、感染リスクを大幅に減少させます。臨床試験の結果でも、正しく服用すればHIV感染リスクを減らせることが確認されています。

デイリーPrEPの基本的な情報

デイリーPrEPは、HIV感染のリスクが非常に高い人が、感染リスクを軽減するための方法として服用される薬です。HIVウイルスが増殖するために必要な酵素の働きを阻害することで、HIVが体内で増えるのを防ぎます。

投与前にはHIVに感染してないことや、腎機能などの障害ないことを確認する必要があります。毎日1錠飲むだけで、HIV感染のリスクを大幅に減らせるの(約90%前後)が大きな特徴です。

デイリーPrEPの効果のメカニズム

デイリーPrEPは、HIVが免疫細胞に侵入して増殖しようとするのを阻止します。具体的には、HIVが免疫細胞に侵入する際に必要な「鍵穴」を事前にふさぐことで、ウイルスの侵入と増殖を防ぎます。

HIVは鍵穴に鍵を差し込めず、免疫細胞の中に入れないのでHIVの増殖・感染を防ぐことができるのです。

デイリーPrEPの注意点と副作用

効果が高いデイリーPrEPですが、いくつか注意点があります。

  • 毎日同じ時間に確実に服用する
  • 服用開始前にHIV検査を受ける
  • 定期的な検査と医師の診察を受ける
  • 100%の予防効果を保証できるわけではない
  • デイリーPrEPは予防効果が現れるまで7日程度かかる
  • 他の性感染症には効果がない

毎日きちんと薬を飲むことが大切です。飲み忘れると効果が減ってしまいます。薬を飲む時間帯は自由ですが、毎日同じ時間に飲むようにしましょう。

副作用として、吐き気や下痢・軽い頭痛などが出ることがありますが、ほとんどの場合は数日で治まります。副作用が続く場合は、医師に相談しましょう。

デイリーPrEPの安全性とエビデンス

デイリーPrEPは新しい予防法なので、「本当に安全なの?」と心配になる人もいるかもしれません。でも、安心してください。デイリーPrEPの安全性は、世界中でおこなわれた多くの臨床試験で確認されています。

代表的な研究結果は以下のとおりです。

  • 対象:HIVに感染するリスクが高い4,500人以上の男性とトランスジェンダーの女性
  • 結果:デイリーPrEPを正しく服用したグループでは、HIV感染者は非常に低く、90%以上の予防効果が確認

HIVに感染するリスクが高い4,500人以上の男性とトランスジェンダーの女性を対象に、デイリーPrEPの効果と安全性を調べました。デイリーPrEPを正しく服用していたグループでは、HIV感染者は非常に低く、90%以上の予防できたという結果が出ています。

デイリーPrEPは一般的に安全性が高いとされていますが、個人の健康状態によっては注意が必要です。そのため、医師の指導のもとで使用することをおすすめします。

デイリーPrEPと他のHIV予防方法の違い

HIVの予防方法には、コンドームの他に「PEP」と呼ばれる方法があります。HIVに感染した可能性がある場合に、72時間以内に薬を服用することで、感染を防ぐ方法です。

デイリーPrEPは、HIVに感染する前に毎日薬を服用することで、予防効果を持続させる方法です。HIVに感染するかもしれないという不安を常に抱えている状態から解放され、より安心して生活を送れます。

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デイリーPrEPの服用方法と注意点

デイリーPrEPは、HIV感染を予防するための薬です。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、免疫細胞に感染し、免疫機能を低下させるウイルスです。感染すると免疫力が低下し、さまざまな病気を発症しやすくなります。

服用方法や注意点についてまとめているので、チェックしておきましょう。

デイリーPrEPの正しい服用方法とスケジュール

デイリーPrEPは、毎日決まった時間に1錠服用します。食事の時間や就寝時間など、自分が忘れにくい時間帯を選びましょう。旅行や出張などでいつもと違う環境にいる場合でも、忘れずに服用することが重要です。

デイリーPrEPの費用と保険適用について

デイリーPrEPは、HIV感染の予防効果が高い一方で、費用面が気になる方もいるかもしれません。2024年現在、健康保険は適用されず、全額自己負担となります。

目安は、1か月分で1万円前後です。

デイリーPrEPの服用中に気をつけるべきこと

デイリーPrEPは、正しく服用すれば安全性の高い薬ですが、服用中にいくつか注意すべき点があります。

  • 服用開始前にHIV検査を受ける必要がある
  • 3か月ごとの定期検査が必要(HIV検査、肝機能検査など)
  • 他の性感染症は予防できないため、コンドームの併用を推奨

服用開始前と服用中は、定期的にHIV検査を受ける必要があります。デイリーPrEPの効果や、他の性感染症の有無を確認するためです。定期的な検査は、あなた自身の健康を守る上でも重要です。

デイリーPrEPの生活への影響とパートナーへの影響

デイリーPrEPはHIV感染予防に有効な手段ですが、服用を開始するにあたって、日常生活やパートナーに与える影響も理解しましょう。

まず、デイリーPrEPを服用することによる日常生活への影響は、ほとんどありません。毎日1錠、決まった時間に服用する必要がありますが、生活リズムに組み込むことで習慣化できます。毎日歯磨きをするように、デイリーPrEPを服用することを習慣づけていきましょう。

パートナーへの影響については、デイリーPrEPがHIV感染のリスクを大幅に減らす予防法であることを正しく理解してもらいましょう。その上で、服用を開始するかどうか、パートナーとよく話し合い、合意形成することが大切です。

パートナーとのコミュニケーションにおいては、HIVや性感染症に対するお互いの考え方や価値観を共有することも重要です。

デイリーPrEPのセックスライフへの影響と注意事項

デイリーPrEPは、セックスライフをより安全なものにするための選択肢ですが、いくつかの注意点も知っておきましょう。

デイリーPrEPはあくまでHIV感染予防のための手段であり、他の性感染症には効果がありません。淋病やクラミジア・梅毒などの性感染症には、感染する可能性があるので。コンドームも併用して予防しましょう。デイリーPrEPの服用開始から7日程度で効果が現れます。

デイリーPrEPの相談窓口と情報提供機関

デイリーPrEPに関する相談は、医療機関だけでなく、保健所やHIV/エイズ情報センターなどの相談窓口でも受け付け可能です。専門の相談員が匿名・無料で相談に応じてくれるので、安心して利用できます。

「誰にも知られずに相談したい」「費用が心配」という方にもピッタリです。

デイリーPrEPは、HIV感染のリスクを減らすための有効な手段の一つです。正しく服用し、定期的な検査を受けることで、安心して生活を送ることができます。

まとめ

デイリーPrEPは、HIV感染リスクを大幅に減らす画期的な予防薬です。主なポイントは以下のとおりです。

  • 毎日1錠服用で90%以上の予防効果
  • 安全性は臨床試験で確認済み
  • 定期的な検査と医師の診察が必要
  • 他の性感染症は予防できないため、コンドーム併用を推奨
  • 費用は自己負担
  • 他の性感染症には効果がない

デイリーPrEPは、正しい知識と適切な使用で、より安心な生活をサポートする有効な選択肢となるでしょう。

イーヘルスクリニック新宿院は新宿三丁目駅からわずか1分の距離にある当院は、来院またはオンライン診療であなたの健康に対応します。性感染症の治療・予防やED治療だけでなく、保険診療にも対応しています。どうぞお気軽にご相談ください。

  1. 保険診療、自費診療(肥満外来・幹細胞上清液・エクソソーム療法など)、健康診断も行っている医療施設
  2. 平日20時、土日祝まで開院
  3. オンライン診療にも対応

 

何か疑問や不安がある場合は、遠慮なく当院にご相談ください。皆様の健康と安全を第一に考え、全力でサポートいたします。

今後とも、安心してPrEPを使用し、健康で充実した生活を送っていただけるよう努めてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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新宿予防クリニックは性感染症から自分とパートナーを守る。PrEP、PEP、ドキシペップ、性感染症予防薬、ED薬、アフターピルをオンラインで処方します。

特徴
  • 豊富な予防薬メニュー:PEP(ペップ)/PrEP(プレップ)、Doxy PEP(ドキシペップ)の提供
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サービス
  • HIV予防(PrEP・PEP)
  • 梅毒予防(Doxy PEP)
  • クラミジア予防(Doxy PEP)
  • クラミジア治療
  • ED治療
  • 緊急避妊

 

参考文献

 

 

記事監修:天野 方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2022年4月東京都新宿区に「イーヘルスクリニック新宿院」を開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。
日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。

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