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性病予防・治療の最新情報
2024.08.01

性病予防の基本知識と具体的な対策を解説!安全な性生活のために

「性病は自分には関係ない」と思っている方も多いのではないでしょうか、

性病は、性的な接触によって感染する病気の総称です。 自覚症状がないまま進行するケースも多く、気づかないうちに感染を広げてしまうリスクも潜んでいます。

実は、性病の中には、将来的に不妊の原因となるものや、赤ちゃんに影響が出る可能性があるものも…。

この記事では、性病予防の基礎知識から具体的な対策・種類や治療法・相談窓口まで、安全な性生活を送るために必要な情報を詳しく解説します。

自分と大切なパートナーを守るためにも、正しい知識を身につけましょう。

性病予防の基本的な知識

性病は、風邪やインフルエンザのように、性的な接触をきっかけに人から人へとうつる病気です。咳やくしゃみでウイルスが拡がるように、性病の原因となるウイルスや細菌もパートナーの体液を通して、あなたに移る可能性があるのです。

性病の中には、自覚症状がほとんどないまま進行するものもあります。そのため、「自分は大丈夫」と安易に考えてしまうのは大変危険です。症状がなくても、知らないうちに感染していて、だれかにうつしてしまう可能性も十分に考えられます。

性病を予防することは、自分自身の体を守るだけでなく、大切なパートナー・将来生まれてくるかもしれない子どもを守ることにもつながります。クラミジアという性病は、不妊の原因となる場合があり、妊娠中に感染すると赤ちゃんに影響が出る可能性もあります。

性病について正しい知識を持ち、予防に積極的に取り組むことは、自分と大切な人の未来を守るためにも重要です。

性病予防のための具体的な対策

性病の感染リスクを減らすためには、いくつかの具体的な対策を心がけることが重要です。

コンドームを正しく使う

コンドームは、薄いゴム製品で、性行為の際に男性の性器に装着します。精液が女性の体内に直接入らないようにすることで妊娠を防ぐために用いられます。実は、性病の予防にも非常に効果的です。

コンドームは、薬局やコンビニエンスストアなどで手軽に購入できます。正しい使い方をマスターして、性病から身を守りましょう。

性行為後の予防策(PEP・PrEPなど)

性感染症の予防には、性行為の前後における適切な対策が重要です。対策方法として、万が一のリスクに備えるためのPEP(暴露後予防)と、継続的な予防策となるPrEP(曝露前予防投与)があります。

PEP(暴露後予防)

PEPは、HIVへの感染リスクが高い行動をした後、72時間以内に服用を開始することで、HIV感染を予防する効果が期待できる薬です。コンドームが破れてしまった場合や、針刺し事故などが該当します。PEPは、あくまで緊急時の対策であり、100%感染を防げるわけではありません。 できるだけ早く医療機関を受診し、医師の指示に従って服用することが重要です。

詳しくは以下の記事をぜひご覧ください。
>>Doxy PEPによる性病予防!効果や副作用について徹底解説
>>HIV感染が心配なあなたへおすすめのPEP療法!緊急予防法の効果・使用方法・副作用とは?

PrEP(曝露前予防投与)

PrEPは、HIVに感染するリスクが高い人が、毎日服用することで、HIV感染を予防する効果が期待できる薬です。HIVに感染しているパートナーがいる人や、コンドームを着用せずに性行為をすることが多い人などに有効な予防策となりえます。

詳しくは以下の記事をぜひご覧ください。
>>オンデマンドPrEPとは?効果的なHIV予防方法とその使い方を徹底解説
>>デイリーPrEPについて 毎日飲むHIV予防薬の効果と注意点 を解説

パートナーと性について話し合う

性病予防のためには、パートナーと性についてオープンに話し合うことが大切です。「性病の検査を受けたことがあるか」「過去に性病にかかったことがあるか」など、包み隠さず話し合いましょう。

日頃からパートナーと信頼関係を築き、性に関することも安心して話せる関係性は、お互いにとって大切なことです。

定期的に性病の検査を受ける

性病の中には、感染していても自覚症状が出にくいものが多いです。そのため、性行為の経験がある人は、定期的に性病の検査を受けるようにしましょう。

性病の検査は、保健所や病院で受けることができます。検査は無料で受けられる場合もありますので、気軽に受診してみてください。

早期発見・早期治療によって、多くの場合、性病は完治できます

 

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性病の種類と特徴を詳しく知ろう

性病と一言で言っても、その種類はさまざまです。風邪にもウイルス性のものや細菌性のものがあるように、性病も原因となるものや症状が異なります。まずは、代表的な性病をいくつか見ていきましょう。

性病の主な種類と感染経路

性病は、性行為によって感染します。性行為には、オーラルセックスやアナルセックスも含まれます。風邪の原因となるウイルスが、咳やくしゃみによって人の口から飛び出して周りの人に感染するのと同様です。性病もパートナーの体液や粘膜に直接触れることで感染します。

性病は大きく分けて、細菌・ウイルス・寄生虫の3つの病原体が原因となります。

種類 病原体 代表的な性病
細菌による性感染症 細菌 クラミジア感染症・淋菌感染症・梅毒
ウイルスによる性感染症 ウイルス 性器ヘルペス・尖圭コンジローマ・HIV感染症・B型肝炎
寄生虫による性感染症 寄生虫 トリコモナス症

各性病の特徴と症状

性病は、原因となる病原体や特徴によって、現れる症状が異なります。

クラミジア感染症と淋菌感染症

クラミジア感染症と淋菌感染症は、どちらも細菌性の性感染症です。淋菌感染症は昔は「淋病」と呼ばれていました。おりものの変化や排尿時の痛みなど、風邪と似たような症状が出ることもあります。自覚症状が出にくく、知らないうちに感染を広げてしまうケースも多いので注意が必要です。

クラミジアに感染した女性の場合、初期はおりものが増える・おりものの色が変化する・下腹部痛などの症状が出ることがあります。しかし、症状が軽いため、気づかずに放置してしまうケースも少なくありません。

クラミジアの予防について知りたい方は以下をご覧ください。
>>クラミジア予防法について 感染リスクを減らす効果的な対策と知識を解説

梅毒

梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌によって引き起こされる感染症です。感染初期には性器に硬いしこりや潰瘍ができますが、痛みがない場合もあります。進行すると全身に発疹が現れたり、髪の毛が抜け落ちたりすることもあります。

梅毒の予防方法は以下の記事をご覧ください。
>>梅毒の効果的な対策方法について 感染リスクを低減させる方法を解説!

性器ヘルペス

性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによって引き起こされる感染症です。性器やその周辺に、水ぶくれや潰瘍などの症状が現れます。症状が治まった後も、体内にウイルスが潜伏し続け、疲労やストレスなどで免疫力が低下すると再発することがあります。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスによって引き起こされる感染症です。性器や肛門周辺に、いぼのようなものができます。HPVは、子宮頸がんの原因となるウイルスとしても知られています。

HIV感染症

HIV感染症は、HIVというウイルスが免疫細胞に感染することで起こる感染症です。初期症状は風邪に似ていますが、進行すると免疫力が低下し、さまざまな病気を発症しやすくなります。

HIVの予防方法については以下の記事をご覧ください。
>>効果的なHIV予防策は?感染リスクを減らす方法と対策を解説

B型肝炎

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスによって引き起こされる感染症です。肝臓に炎症を起こし、慢性肝炎や肝硬変・肝臓がんのリスクを高めます。

トリコモナス症

トリコモナス症は、トリコモナス原虫という寄生虫によって引き起こされる感染症です。女性では、おりものの増加や外陰部のかゆみ・排尿時の痛みなどの症状が出ることがあります。男性はほとんど症状が出ないことが多いですが、パートナーに感染させてしまう可能性があります。

性病の検査方法と受診場所

性病は、早期発見・早期治療が大切です。 性病の多くは、初期段階では症状がほとんどないので放置してしまうと、将来的に不妊症や他の病気を引き起こすリスクが高まるからです。 

早期発見・早期治療ができれば、リスクを減らして健康な状態を保つことが期待できます。

性病の検査方法と検査の受け方

性病の検査方法は、調べる病気によってさまざまですが、大きく分けると、血液検査や尿検査・分泌物検査などがあります。

血液検査は、皆さんが健康診断などで慣れ親しんでいる検査方法と同じです。 性病の原因となるウイルスや細菌に対する抗体があるかどうかを調べます。採血は腕からおこなうことが一般的です。 採血された血液は、遠心分離機にかけて血清という成分と血球に分離し、血清を使ってさまざまな病原体に対する抗体の有無を調べます。

尿検査は、尿の中に性病の原因となるウイルスや細菌が排出されていないかを調べます。 特別な準備は必要なく、指定された容器に尿をとるだけで検査が可能です。 

分泌物検査は、尿道や膣・子宮頸部・肛門などから分泌物を採取し、性病の原因となるウイルスや細菌がいるかどうかを調べます。 採取した分泌物は、顕微鏡で観察したり、培養して菌を増やしたりして、性病の原因となる病原体の有無を調べます。

これらの検査は、どれも痛みはほとんどありません。 注射が苦手な人でも、安心して検査を受けることができます。

性病検査を受けるべきタイミング

「性病の検査は、いつ受けたらいいの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。 性病の検査を受けるべきタイミングは「感染したかも?」と少しでも思った時です。 具体的には、以下のような場合が挙げられます。

  • 性行為後
  • 性病の症状が出たとき
  • 妊娠を希望する場合
  • パートナーが性病にかかっていることがわかった場合

性病の中には、感染しても自覚症状が出にくいものも少なくありません。 クラミジア感染症は感染者の約70%が全く症状を感じていないというデータもあります。油断せずに、気になることがあれば、早めに検査を受けるようにしましょう。

性病の潜伏期間については以下の記事も合わせてご覧ください。
>>性病の潜伏期間は?症状が現れるまでの期間と注意点を徹底解説

性行為後の性病検査について

性行為後に検査を受けるタイミングは、性病の種類によって異なります。

淋菌やクラミジアなどの細菌による性感染症の場合、感染から発症までに数日かかるため、性行為後2週間後以降に検査を受けることが推奨されます。 一方、HIVや梅毒・B型肝炎などの場合は、感染から抗体が作られるまでに時間がかかるため、4週間後以降に検査を受けましょう。

ただし、不安な方は、期間を待たずに医療機関へ相談するようにしましょう。 医師は、症状や性行為の内容などを詳しく聞き取り、適切な検査時期を判断してくれます。

性行為後の性病検査は、早期発見・早期治療のために大切です。 性行為後、不安な気持ちを抱えている場合は、一人で悩まずに医療機関へ相談しましょう。

 

性病に関する相談窓口や専門医

性病に関する相談は、専門の窓口や医療機関でおこなうのがおすすめです。相談先は症状や状況によって異なります。性行為後すぐに検査を受けたい場合は、検査体制の整ったクリニックを優先するとよいでしょう。

オンライン診療

保健所

各地域にある保健所では、性病に関する相談を無料で受けることができます。匿名での相談も可能ですので、安心して相談できます。検査を受けるべきか悩んでいる場合や、パートナーが性病と診断された場合などに相談してみましょう。

婦人科

女性特有の性病だけでなく、淋病やクラミジア感染症など、多くの性感染症の検査や治療をおこなっています。生理不順やおりものの異常など、性感染症以外の婦人科系の症状がある場合は、婦人科を受診するほうがスムーズに診療を受けられることがあります。

皮膚科

性器ヘルペスや尖圭コンジローマなど、皮膚に症状が現れる性病の診断や治療をおこないます。水ぶくれやイボなど、皮膚に症状が現れている場合は、皮膚科を受診することで適切な診断と治療を受けられます。

泌尿器科

淋病やクラミジア感染症・尿道炎など、男性の性感染症の検査や治療に特化しています。排尿時の痛みや違和感がある場合は、泌尿器科を受診するとよいでしょう。

性感染症専門外来

性感染症に特化した専門医が、より専門的な検査や治療を提供しています。複数の性感染症が疑われる場合や、治療が難しい性感染症に感染している場合は、専門性の高い医療機関を受診することが望ましいです。

性病予防に力を入れている医療機関

性病予防に力を入れている医療機関には、次のような特徴があります。

  • 性病検査の種類が豊富:
    淋病やクラミジア感染症などの一般的な性病検査だけでなく、HIV検査や梅毒検査など、幅広い検査に対応しています。HIV検査には、抗体検査や抗原検査・PCR検査など、さまざまな種類があります。
  • 検査結果が早くわかる: 迅速検査を導入している医療機関では、検査結果を当日中、あるいは数日以内に知ることができます。性行為後すぐに検査結果を知りたい場合は、迅速検査に対応している医療機関を選ぶとよいでしょう。
  • プライバシーに配慮: 完全個室での診察や匿名での検査など、プライバシーに配慮した対応をおこなっています。性病に関する相談はデリケートな内容を含むため、プライバシーに配慮してくれる医療機関を選ぶことが大切です。

性病予防に力を入れている医療機関は、インターネットなどで検索することもできます。

「性病検査 新宿」のように、地域名と合わせて検索することで、お住まいの地域にある医療機関を見つけることができます。

性病に関する最新情報や啓発活動について知ろう!

性感染症(STD)は、性行為によって感染する病気の総称です。昔は「性病」と呼ばれていましたが、近年では「性感染症」という名称がより適切であるという考え方が広まり、一般的に使われるようになりました。 性感染症が性行為だけでなく、血液や母子感染など、他の経路でも感染する可能性があることを示しています。

B型肝炎は性行為だけでなく、血液を介して感染することもあり、HIVは母子感染する可能性もあります。

性病に関する最新の研究や開発

性感染症の治療法や予防法に関する研究は、日々進歩しています。

淋菌感染症に対する治療では、以前はペニシリン系の抗生物質がよく用いられていました。近年では耐性菌の出現が問題となっていることから、新タイプの抗菌薬が開発され、治療の現場で使用されています。一例として、セフトリアキソン(注射薬)やアジスロマイシン(内服薬)などです。

HIV/AIDSに対しては、抗HIV薬の登場により、発症を抑えて長く健康な生活を送れるようになってきました。HIV感染を予防するための予防内服薬(PrEP)も登場し、性感染症の予防の選択肢も広がっています。

性感染症のワクチン開発も進んでいて、B型肝炎とHPVに対しては有効なワクチンが予防に役立っています。

性病予防のための啓発活動

性感染症の感染拡大を防ぐためには、正しい知識の啓発活動が重要です。

厚生労働省や地方自治体などが中心となり、性感染症に関する情報提供や相談事業など、さまざまな啓発活動を実施中です。性感染症に関するパンフレットやポスターが作成され、医療機関や保健所などで配布されています。最近では、若者向けに、SNSや動画サイトを使った情報発信も積極的におこなわれています。

性病は手段やタイミングによっては治る可能性があります。ぜひ以下の記事も合わせて読んで知識をつけてください。
>>性病は治る?早期発見と治療法で健康を取り戻す方法を解説

 

学校や地域での性教育の場においても、性感染症予防の重要性について正しい知識の啓発活動がされています。性感染症は、正しく予防すれば防ぐことができる病気です。正しい知識を身につけ、自分自身の健康とパートナーの健康を守るようにしましょう。

現在、イーヘルスクリニック新宿院では、夜間帯でも対応しているSTOP性病クリニックも運営しています。ぜひ悩んでいる方は下記リンクからチェックしてみましょう。

まとめ

性病予防には以下のポイントが重要です。

  • コンドームの正しい使用
  •  パートナーとのオープンな対話
  •  定期的な検査の受診
  •  早期発見・早期治療

性病は正しい知識と予防対策で防げます。不安な場合は一人で悩まず、専門機関に相談しましょう。自分とパートナーの健康を守り、安全な性生活を送ることが大切です。

イーヘルスクリニック新宿院は新宿三丁目駅からわずか1分の距離にある当院は、来院またはオンライン診療であなたの健康に対応します。性感染症の治療・予防やED治療だけでなく、保険診療にも対応しています。どうぞお気軽にご相談ください。

  1. 保険診療、自費診療(肥満外来・幹細胞上清液・エクソソーム療法など)、健康診断も行っている医療施設
  2. 平日20時、土日祝まで開院
  3. オンライン診療にも対応

 

何か疑問や不安がある場合は、遠慮なく当院にご相談ください。皆様の健康と安全を第一に考え、全力でサポートいたします。

 

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新宿予防クリニックは性感染症から自分とパートナーを守る。PrEP、PEP、ドキシペップ、性感染症予防薬、ED薬、アフターピルをオンラインで処方します。

特徴
  • 豊富な予防薬メニュー:PEP(ペップ)/PrEP(プレップ)、Doxy PEP(ドキシペップ)の提供
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サービス
  • HIV予防(PrEP・PEP)
  • 梅毒予防(Doxy PEP)
  • クラミジア予防(Doxy PEP)
  • クラミジア治療
  • ED治療
  • 緊急避妊

 

記事監修:天野 方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2022年4月東京都新宿区に「イーヘルスクリニック新宿院」を開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。
日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。

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