希望するご予約を
お選びください

×閉じる
ワクチン
2023.02.27

MRワクチン

MRワクチンとは

MRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)とは、麻疹(はしか)と風疹の感染、発症を予防するための生ワクチンです。1回接種すると95%以上の人が免疫を獲得するといわれています。定期接種に含まれているため、子どもの頃に接種している人もいますが、大人になると免疫が弱くなってくることが分かっています。そのため、大人でも再度のワクチン接種を検討してもよいでしょう。
eHealth clinicでは大人の方へのMRワクチンの接種を受け付けています。詳細はお問い合わせください。

MRワクチンで予防できる病気

麻疹(はしか)

麻疹とは、麻疹ウイルスの感染によって起こる病気で、主に高熱、咳、鼻水、発疹(ほっしん)などの症状が現れます。肺炎や中耳炎といった合併症を起こしやすく、時に脳炎を発症したり死亡したりすることもあります。また、妊娠中に麻疹になると、流産や早産につながる場合があるため注意が必要です。

感染経路は空気や飛沫、接触のいずれかの経路で感染します。特に空気感染の場合は手洗いやマスクだけでは予防しきれないため、ワクチン接種がもっとも有効な予防法とされています。また、麻疹の患者さんと接触した場合は、72時間以内にワクチンを接種すれば発症を予防できる可能性があるといわれています。妊娠中はワクチン接種が受けられないため、妊娠を希望する女性は前もって接種を検討するほか、妊娠中の女性の家族などもかかりつけ医に接種の相談をするとよいでしょう。

風疹

風疹とは、風疹ウイルスの感染によって起こる病気です、主に発熱、発疹、リンパ節の腫れといった症状が現れます。基本的に予後はよいとされていますが、成人になってから発症した場合は子どもよりも重症化しやすいとされているほか、まれに脳炎などの合併症が引き起こされることがあります。また、風疹への免疫が不十分な女性が妊娠20週頃までに発症すると、先天性風疹症候群(目、耳、心臓などに障害が生じた状態)の子どもが産まれることがあります。

主な感染経路は飛沫感染ですが、接触感染によって発症することもあります。風疹の場合もワクチン接種がもっとも有効な予防法です。なお、妊娠中はワクチン接種が受けられないため、妊娠を希望する女性や家族は早めに接種を検討するとよいでしょう。

いつ誰が接種すればよいの?

接種を検討するとよい人

前述のとおり、子どもの頃にワクチン接種を受けていても、大人になると免疫が弱まることが分かっています。免疫がなければ大人でもかかってしまうため、再度のワクチン接種を検討してもよいでしょう。特に妊娠中の感染は胎児に影響が及ぶことがあり、妊娠してしまうと接種は受けられないため、妊娠を希望する女性や妊娠中の女性の家族なども接種を検討するとよいでしょう。

また、重症化リスクが高い子どもを守るために、0歳児や接種できない子どもが家庭にいる方、2回接種が完了していない未成年者なども接種が推奨されています。

時期・回数・対象者

予防接種には、法律に基づき自治体主体で実施する“定期接種”と、希望者が自己判断で接種する“任意接種”があり、大人が接種を検討する際は任意接種になります。
任意接種は生後半年から受けることができ、20歳以上の大人の場合は2回受けます。この時1回目と2回目の接種間隔は1か月以上空けて接種します。

接種スケジュールを立てるときのポイント

MRワクチンのような生ワクチンは、別の注射生ワクチンの接種との間隔を27日以上空ける必要があるため、計画的に接種するとよいでしょう。生ワクチンには、水痘(すいとう)ワクチン、おたふくかぜワクチン、BCG(結核)ワクチン、黄熱ワクチンなどがあります。また、現在接種が広がっている新型コロナワクチンも同様で、MRワクチンと同時に接種できません。接種する際は片方のワクチンを受けてから2週間以上空けて接種する必要があります。

費用

定期接種の場合は公費負担のため無料ですが、任意接種は基本的に全額自己負担となります。なお、年齢によっては風疹の抗体検査と予防接種が無料で受けられる場合があります。現在は、昭和37年度~53年度生まれの男性が対象となっています。これは、この年代では女性のみにワクチン接種が行われていたことが理由です。

eHealth clinicでは、MRワクチンを11,000円(税込)で実施しています。※自由診療

MRワクチンを接種するときに気を付けたいポイント

接種後に出る可能性がある症状

接種後に、発熱や発疹、鼻水、咳、接種部位の赤みや腫れなどが現れることがあります。発熱は1回目の接種後1週間前後に起こることが多いといわれています。また、発疹は接種後1週間前後の時期に現れることがあるとされています。

さらに、重大な症状としてアナフィラキシー(重いアレルギー反応)や脳炎、脳症、けいれんなどが起こったという報告もありますが、ワクチンと関連が明らかになっていない場合も含まれています。接種後に気になる症状があれば、まずは接種した医療機関の医師に相談するとよいでしょう。

クリニックでの待機について

アナフィラキシーや失神などの急激な症状は、接種から30分以内に起こることが多いとされています。そのため、30分程度は接種した医療機関で体調を観察しながら待機するとよいでしょう。なお、万一アナフィラキシーなどの反応が起こっても、すぐに対応ができるよう医療機関では医薬品などの準備を整えています。また、適切な処置によってほとんどが改善するといわれています。

接種できない・注意が必要な人

以下に当てはまる場合は接種ができないことがあります。

  • 明らかに発熱している
  • 重い基礎疾患がある
  • ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある
  • 免疫機能に異常がある
  • 免疫を抑える治療を行っている
  • 妊娠している
    など

また、接種後2か月程度は、胎児への影響を避けるために避妊が必要とされています。さらに、以下に当てはまる場合も接種には注意が必要です。

  • 心臓、血管、腎臓、肝臓、血液に持病がある
  • 発育に障害がある
  • これまでの予防接種で接種後2日以内に発熱や、全身性発疹などのアレルギーを疑う症状があった
  • けいれんの既往がある
  • 過去に免疫不全と診断されたことがある
  • 近親者に先天性免疫不全症患者がいる
  • ワクチンの成分でアレルギー反応を起こす可能性がある

eHealth clinicでは各種ワクチンの接種を受け付けています。詳細はスタッフまでお問い合わせください。